Android上ではPS5コントローラー(DualSense ワイヤレスコントローラー)が動作します。しかし、現状では以下の優れた2つの機能はAndroid(extension Android)やLinuxカーネルではサポートされていません。
- アダプティブトリガー
没入感をもたらすアダプティブトリガーは、状況に応じてボタンから感じる抵抗力が変化。対応するPS5ゲーム内のアクションによる物理的な衝撃をその手でリアルに感じることができます。 - ハプティックフィードバック
対応するPS5のゲームでは、コントローラーからのハプティック(触覚)フィードバックで、プレイヤーはゲーム内のアクションの効果や衝撃をダイナミックな触感として手元に感じとることができます。
しかしながら、Linuxカーネルはさらに多くのPS5コントローラーの機能を引き続き追加していくと海外のXDA developersで報じられています。
2020年末、海外ニュースサイトのPhoronixは、ソニーのエンジニアから提出された新しいLinuxカーネルドライバを発見しています。
このドライバはUSBまたはBluetooth経由でのPS5コントローラー接続をサポートするもので、以下の主要な機能を全て追加しているとのこと。
- LED
- モーションセンサー
- タッチパッド
- バッテリーレベルの読み取り
- ライトバー
- 振動機能
ドライバーで”まだ”サポートされていない主要な機能には、先述したアダプティブトリガーとVCMベースのハプティックスが含まれます。
それにもかかわらず、新しいカーネルドライバはLinuxカーネル5.12でマージされており、加えてAndroid12-5.4およびAndroid12-5.10branchesに統合されているため、OSにAndroid 12が採用されているSnapdragon 888搭載スマートフォンでは、新しいドライバを入手する必要があります。
XDAでは、Googleの次期Pixel 6シリーズではLinuxカーネル5.10でローンチされる可能性が高いため、PS5コントローラーの新しいドライバが搭載される可能性があると報じています。
またこのドライバは一部の古いバージョンのAndroidでも利用できるように移植されているため、端末メーカーはパッチをあてることでより多くのAndroidスマートフォンでPS5コントローラーの新しいドライバを利用することができます。
既に発売されたSonyのXperiaでも、バックポートされた新しいPS5コントローラー用のドライバが使えるようになることを期待します。
もしあなたがPS5コントローラーを試していないのなら、ぜひ試してください。きっとお気に入りのAndroidゲーミングコントローラーになるはずです。特徴的なデザインはボタンのフィードバック性に優れ、信じられないほどの没入感があなたを待っています。
ちなみにWindowsでは既に、DS4Windowsと呼ばれるDUALSHOCK 4をWindows 10で使用するためのソフトウェアをインストールすることで、振動機能やライトバーなどのより多くのコントローラー機能のサポートを有効にすることができます。
もちろんアダプティブトリガーやハプティックフィードバックもサポートしており、非公式ながらAndroidよりもPS5コントローラーを最大限に活用できます。
しかし、現時点で利用できるゲームは『Metro Exodus Enhanced Edition』などの一部のゲームに限られています。
将来的にPS5コントローラーがAndroidで完全にサポートされ、アダプティブトリガーやハプティックフィードバックなどの素晴らしい機能がXperiaでも使えるようになればいいのですが。
今後のソニーに期待したいところです。
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