2010年
さて、いよいよ2010年です。
この年のXperiaから日本国内での販売が開始されました。
ついにOSもAndroidへと突入し、Xperiaがどんどん進化していきます。
ちなみに2010年というと、iPhoneのRetinaディスプレイやNVIDIAのグラフィックボードであるGTX480が登場した年。
昨今の画面の高精細化や、それに伴うグラフィックボードの進化は著しいものです。
それではより高性能なXperiaを見ていきましょう。
Xperia (Xperia X10)
スペック
OS | Android 1.6 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon S1 1.0GHz (QSD8250) |
メモリ | 384 MB |
ディスプレイ | 4.0 インチ 480 x 854 ピクセル |
ストレージ | 1 GB |
サイズ | 119 × 63 × 13.1 mm |
重量 | 139 g |
「直感的な操作性がコミュニケーションを自由にする。新感覚エンタテイメントマシン。Xperia登場。」
日本で初めて発売された初代Xperia、SO-01B。
2010年4月にドコモから発売されました。海外では Xperia X10 という名称で2010年3月に先行発売。
何といっても特徴はOSにAndroidを採用したこと。
ご存知の通り先代のXperiaはOSにWindowsを採用していましたが、XperiaというブランドはOSなどのプラットフォームに依存するものではありませんでした。
そんなXperiaになぜAndroidを採用したかというと、実はGoogle社からのお誘いがあったという裏話が。
当時立ち上がったばかりのAndroid。一緒にプラットフォームを育てていかないかというお誘いがGoogleからあったのです。
この誘いに対し、Xperia X10の開発を担当した安達さん曰く、
「ソニー・エリクソンとしての独自色を出しやすく、我々の意思を伝えやすいと考えました。」
とインタビューに答えています。
ちなみに当時のSonyはまだWalkman PhoneやCyber-shot Phoneの全盛期でガラケー市場にも「S003」などの製品を投入していました。
だから同時期に発売されたXperia X10はこれらの要素を取り込んだものになっている。
特にカメラは共通部分が多く、CMOSセンサーの搭載やスマイル検出、個人検出エンジンの搭載などなど、Cyber-shot Phoneの機能がそのまま移植されているんじゃないかと思ってしまうほど。
何気にCyber-shot PhoneがXperia機種サイトに載っていたり、意外な繋がりがあります。
そんなこんなでソニーエリクソンのビッグプロジェクトとして発売されたXperia X10。
あくまでグローバルモデルとして発売されたのですが、なんと世間では大反響に。
特に日本では歴代最高の販売台数を記録してしまうほどでした。
NTTドコモが用意していた発売当初の在庫は10万台。しかしわずか10日間で売り切れてしまいました。
それまでドコモで発売されていたHT-03Aは10か月間で8万台、Blackberry Boldは14か月間で6万台、T-01Aは10か月間で6万台でしたから、Xperiaの異常な人気っぷりがよくわかる。
まさに「飛ぶように売れた」とはこのこと。
当時はiモードメール(後のspモードメールやドコモメール)やおサイフケータイにも非対応で、ガラケーからの移行にはハードルが高かったXperia。
しかしそれでも10万台を10日で売り切ってしまうほど人気でしたから、当時の注目度の高さが伺えます。
ちなみに本機種に飛びつくようなガジェオタの皆様は大抵同じ苦労を味わっているはず。
IMoNi(芋煮)だとかiモード.netだとかにピンと来る画面の前のあなた、間違いなくこちら側の人間です。
Antutuベンチマークのスコアは2,300~2,500程度(Android 2.3の公式ROMの場合)。
最近の機種はスコアが100万点に到達しようかというほどですから、実に400倍以上の差があります。
発売日 | 2010年4月 |
発売価格 | 約40,000円(SO-01B) |
Antutuベンチスコア(v2) | 2,400 |
公式サイト | Xperia(SO-01B) – Sony |
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Xperia X10 mini
2010年5月にXperia X10のコンパクトモデル、Xperia X10 mini が発売されました。海外でのみ販売。
画面サイズがなんと2.55インチ、そして重量が88グラムしかありません(そしてストレージも128MBしかありません)。
現在の小型スマートフォンといえばXperia Z5 compactなどが挙げられますが、Z5 compactは画面サイズが4.6インチ、重量が138グラムあります。
同じ小型モデルでも画面サイズや重さが全然違いますね。
大きさも、X10 miniが83x50x16ミリ、Z5 compactが127x65x8.9ミリですから、Z5 compactと比べて2/3くらいの大きさしかありません。
時代とともに小型モデルの定義が大きく変わっていることがよくわかりますね。
>> Xperia X10 mini – Full phone specificasions | GSMARENA
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Xperia X10 mini pro
2010年6月に登場。
Xperia X10 mini pro はXperia X10 miniにキーボードを搭載したモデルです。
スペックはXperia X10 miniからほとんど変わらず、違いはバッテリー容量が若干減少した程度です。
そして相変わらずストレージが128MBしかありません。
proとかいいつつXperia X10から大きく退化していると感じるのは私の気のせいなのでしょうか・・・・・?
・・・・・と思いましたが、AntutuベンチのスコアはXperia X10から上昇しているようです。退化してなかった。
情報が少ないため正確な値はわかりませんが、3,000程度のスコアはあるようです。
>> Xperia X10 mini pro – Full phone specificasions | GSMARENA
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Xperia X8
2010年9月に登場した Xperia X8 は、Xperia Xシリーズの廉価版モデルです。
写真だととんでもなく分厚く見えますが、目の錯覚ではありません。
ホントに分厚いです。
Xperia X8の厚さは15mmもあります。
Xperia Z5の2枚分よりも分厚いです。
それでいてバッテリー容量はたったの1,200mAhですから、近年のスマホは技術の進歩を感じます。
気になるスペックですが、廉価版らしく控えめのスペックです。
CPUはSnapdragon S1 0.6GHz、3インチ320×480ピクセルのディスプレイ、メモリが168MB、ストレージが128MBです。
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