2014年
2014年にスマホでなにか革命があったかと聞かれて、すぐに思いつく方は少ないと思います。
せいぜいメモリが3GBに増えたことくらいでしょう。
スタップ細胞と野々村竜太郎議員の話題があまりにも強すぎて、正直私も2014年のスマホとかあまり覚えてないです。
ちなみにこのあたりの年から、「スマホのスペックは最近あまり進化していないから~」とか、そういったことがよく聞かれるようになります。
Antutuベンチのスコアなどでは実は大きな進化が見られますが、体感的・日常的にはほとんど変わらないためかもしれません。
しかしハイエンドモデルの話題は少なくなる一方、ミッドレンジモデルのスマートフォン、いわゆる格安スマホの話題は2014年を皮切りに大きくなります。
ここはXperiaの歴史を紹介する場なのであまり触れませんが、Zenfoneシリーズの大ヒットモデル Zenfone 2 が発売されたのは2014年。
これを境に格安スマホのみならずMVNOもついに本格化してきたりと、「安い」話題が本格化。
現在MVNO回線でこれを見てる方ももしかしたらいるかもしれません。
話を戻して2014年のXperiaの歴史、見ていきます。
Xperia Z Ultra
スペック
OS | Android 4.2 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 800 2.2GHz Quad-Core (MSM8974) |
メモリ | 2 GB |
ディスプレイ | 6.4 インチ 1920 x 1080 ピクセル |
ストレージ | 32 GB |
サイズ | 179 × 92 × 6.5 mm |
重量 | 212 g |
「このサイズが、性能になる。」
Zシリーズの数ある派生種の中でも特異な存在であるXperia Z Ultra。
珍しくドコモからは発売されず、国内ではソニーストアやauから発売。
何といっても特徴はその大画面かと。
当時の主流な画面サイズが5.0~5.2インチだったなか、突如現れた6.4インチのXperia。
現在ではほとんど耳に聞かなくなりましたが、当時はこの機種の登場により”Phone”と”Tablet”を掛け合わせた言葉「ファブレット」という造語が広く認知されるようになりました。
これを耳に当てて通話するのってちょっと恥ずかしいんですよね。
かなりでかいので他人の目線が気になってしまいます。
ですがこの大きさが受けたのか、なかなかのヒット機種に。
2015年夏ごろにはExpansysで3万円という超大特価で販売されたことも後押しし、国内外問わず広く認知されることになります。
ディスプレイは6.4インチ Full HD、防水・防塵機能も搭載し、さらにau版は赤外線・おサイフケータイ(FeliCa+NFC)・フルセグにも対応。
ガラパゴス機能も押さえてあり国内でも評価は上々。
これによりXperiaのヒットが業績を牽引し、ソニーの増収増益に至ります。
以下の記事のように話題になるほどでした。
ちなみにこのXperia Z Ultraですが、過去にはなんとGoogle Playで公式販売されたこともあります。
Googleに公認されたサードパーティーのモバイルデバイス
「Google Play Experience Device」
という制度が当時はあり、
Sony Z Ultra Google Play Edition(GPE)が2013年12月に販売されました。
日本国内からは購入できず、かつ名称がXperia Z UltraではなくSony Z Ultraとなっており、厳密に言えば別物扱いでした。
またメーカー独自で改修されたAndroidとは異なり、Google NexusやPixelシリーズなどと同様に素のままのAndroid OSが搭載されていました。
Google直々のOSアップデートがサポートされ、ソニー製のアプリなどは一切入っていないのが特徴です。
ちなみにGPEの対象機種はXperia Z Ultra以外にも、Samsung Galaxy S4 Google Play EditionやMotorola Moto G Google Play Editionなど多岐に渡り、すべてSIMフリーで発売されていました。
今は無きGoogle Play Edition。
あのころの輝きは、Xperiaは、過去になってしまったのでしょうか。
発売日 | 2014年1月(国内) / 2013年7月(海外) |
発売価格 | 約78,000円(au版) / 約52,000円(Wi-Fi版) |
Antutuベンチスコア(v4) | 35,000 |
公式サイト | Xperia Z Ultra – SonyMobile |
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Xperia Z1s
2014年1月、Xperia Z1をT-Mobile向けにカスタマイズした機種、Xperia Z1s がドイツT-Mobileから発売されました。
ほとんどXperia Z1と同一仕様ですので一緒に紹介してもよかったのですが、外見がちょっと変更されているので別機種として紹介します。
スペックはZ1と同様、Snapdragon 800にメモリ2GB、ストレージ32GB、5.0インチ Full HDディスプレイを搭載。
海外モデルでストレージ32GBは珍しい。
外見はオムニバランスデザインはそのままに、イヤホンジャックの位置や側面端子の位置、本体エッジの表面処理などが変更されています。
かなり判りづらいですが、ちょっとだけデザインが変更されています↓
Antutuベンチ(v4.X)のスコアは34,000ほど。
Z1よりも少しだけ性能がアップしたようです。
>> Xperia Z1s – T-Mobile Support
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Xperia E1 / E1 dual
2014年3月、ローエンドモデルの Xperia E1 / E1 dual が海外で発売されました。
E1 dualはデュアルSIM対応モデルです。
Xperia Eの後継機ですね。
CPUはSnapdragon 200 Dual-core 1.2GHz、メモリ512MB、ストレージ4GB、4.0インチ 480×800ピクセルのディスプレイを搭載しています。
かなりスペックは抑えられています。
LTEには非対応です。
またカメラがオートフォーカスではなく固定フォーカスなので、ピントを合わせるのにとても苦労します。
OSはAndroid 4.3を搭載していました。
大きな特徴としてWALKMANボタンが搭載されています。
Android搭載WALKMANのように、ボタンを押すと音楽が再生されるそう。
Antutuベンチ(v4.X)のスコアは13,000程度。
Xperia Eの2倍あるんでいいんじゃないんですかね。多分。
>> Xperia E – Sony Xperia (UK)
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Xperia T2 Ultra / T2 Ultra dual
Xperia Tシリーズの後継機にしてファブレット第2弾、Xperia T2 Ultra / T2 Ultra dual が海外で2014年3月に発売されました。
位置付けとしてはXperia E1よりもちょっといいかなって感じのスペックです。
LTEに対応しています。
CPUはSnapdragon 400 Quad-core 1.4GHz、メモリ1GB、ストレージ8GB、6.0インチ HDディスプレイを搭載しています。
OSはAndroid 4.3を搭載していました。
Antutuベンチ(v4.X)のスコアはおよそ19,000。
ハイエンドモデルのSnapdragon 800の半分以下ですが、そこそこの性能はあったようです。
>> Xperia T2 Ultra / T2 Ultra dual – Sony Xperia (UK)
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Xperia M2 / M2 dual
2014年4月、ミッドレンジモデルの Xperia M2 / M2 dual が海外で発売されました。
M2はLTEに対応、M2 dualはLTEに非対応ですがデュアルSIM対応です。
スペックはCPUがSnapdragon 400 Quad-core 1.2GHz、メモリ1GB、ストレージ8GB、4.8インチ 540×960ピクセルのディスプレイを搭載しています。
防水・防塵には非対応。
カメラ性能がゴミだと評判です。
OSはAndroid 4.3を搭載しています。
Android 5.1までアップデートされました。
Antutuベンチ(v4.X)のスコアは約18,000。
Xperia T2 Ultraに頑張って食らい付いています。
>> Xperia M2 – Sony Xperia (UK)
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Xperia Z2
スペック
OS | Android 4.4 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 801 2.3GHz Quad-Core (MSM8974AB) |
メモリ | 3 GB |
ディスプレイ | 5.2 インチ 1920 x 1080 ピクセル |
ストレージ | 16 / 32 GB |
サイズ | 147 × 73 × 8.2 mm |
重量 | 163 g |
「感覚を揺さぶるもの。」
そのデザインは、「持つよろこび」を生み出しているか。
そのカメラは、「かけがえのない一瞬」を鮮やかに記録しているか。
そのオーディオは、「心に響く音」を奏でているか。
そのディスプレイは、「引き込まれる美しさ」を描きだしているか。
これらを聞いてピンと来る方は社員でも少ないかと思います。
詳しくは公式サイトにて。
とまあ色々と特徴のある機種なわけですが…
Xperiaで初めてノイズキャンセリングに対応し、USB-DAC経由でのハイレゾ再生が可能、ステレオスピーカーを搭載するなど、音響関連で多くが進化しています。
メモリはこれまでで最高の3GB。
加えてストレージは海外版が16GB、日本版は特別仕様として32GB搭載されました。
一方で、携帯電話三種の神器の一つとして崇め奉られた
「赤外線通信」
がはじめて削除されました。
後続のXperiaからも赤外線通信機能は削除されています。
これがiPhoneとXperiaの影響力の違いでしょうか。
Antutuベンチマークのスコアは約34,000。
Xperia Z1からはアップしていますが、Z Ultraとはほとんど変わらず。
これには理由があって、Snapdragon 801はSnapdragon 800のマイナーアップデートモデルで、あまり性能が向上していないことが理由として考えられます。
メモリは3GBに増量されていますが、Antutuベンチマーク(v4)ではメモリの多さを考慮しないためスコアが変わらなかったのでしょう。
発売日 | 2014年5月(国内) / 2014年3月(海外) |
発売価格 | 約85,000円 |
Antutuベンチスコア(v4) | 34,000 |
公式サイト | Xperia Z2 – SonyMobile |
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Xperia Z2 Tablet
OS | Android 4.4 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 801 2.3GHz Quad-Core 64bit (MSM8974AB) |
メモリ | 3 GB |
ディスプレイ | 10.1 インチ 1920 x 1200 ピクセル |
ストレージ | 16 / 32 GB |
サイズ | 266 × 172 × 6.4 mm |
重量 | 439 g |
「感覚を揺さぶるもの」
先代Xperia Tablet Zに引き続き、世界最薄・最軽量を達成したXperia Z2 Tablet。
Xperia Z2と同じデザイン、技術を採用しています。
まずデザインから。Xperia Tablet Zと同様オムニバランスデザインです。
四隅の形状やフレームの構造など、細かなところがXperia Tablet Zと異なっています。逆に言えば、ほとんどデザインは変わっていないとも。
全体の寸法も、厚さを除きXperia Tablet Zと全く同じです。
ちなみに厚さは0.8mm薄くなりました。
しかし薄型化しつつも、フロントに2か所のスピーカーを搭載。
従来とは異なりスピーカーが正面を向いているため、迫力のあるダイレクトな音を楽しめるようになりました。
またXperia Z2と同様、ハイレゾやデジタルノイズキャンセリングにも対応。
音響関係のスペックが飛躍的に向上しました。
ディスプレイの発色や視野角も性能が良くなり、全体的にみると”メディアプレイヤー”として必要な機能が強化・刷新されているようです。
公式サイトでは防水も併せてアピール。お風呂での動画再生を推しています。
かくいう私も、コイツのせいで長風呂になったのはいい思い出…
こんな使い方は家族から顰蹙を買うことを覚悟しましょう。
発売日 | 2014年3月 |
発売価格 | 約93,000円(SO-05F) |
Antutuベンチスコア(v4) | 33,000 |
公式サイト | Xperia Z2 Tablet – ソニーストア |
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Xperia ZL2 (Xperia Z2a)
2014年5月、auから Xperia ZL2 (SOL25) が発売されました。
Xperia Z2と同じSnapdragon 801 Quad-core 2.3GHzを搭載するフラッグシップモデルです。
メモリは3GB、ストレージは32GBと、これもXperia Z2と同様となっています。
ディスプレイは5.0インチ Full HD液晶を搭載しています。
この機種はインカメラが31万画素しかなく、Xperia Z2の220万画素に対して少なすぎると話題になったこともありました。
Xperia Z2と同様に赤外線は非対応ですが、フルセグ・おサイフケータイ(FeliCa+NFC)・防水防塵に対応しています。
なお、海外版として Xperia Z2a が発売されています。
こちらはストレージが16GBへ少なくなり、フルセグ・おサイフケータイなどのガラパゴス機能が削除されています。
別機種として紹介してもよかったのですが、Z2aはZL2の海外版であるということや外装の違いがほとんどなかったこと、スペック的にもほとんど違いが無かったことから同一機種として紹介しました。
Xperia ZL2のAntutuベンチのスコアは34,000とXperia Z2と変わらず。
>> Xperia ZL2 (SOL25) – ソニーモバイルコミュニケーションズ
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Xperia A2
2014年6月、Xperia Z1 fの後継機種 Xperia A2 (SO-04F) がドコモから発売されました。
最近では珍しく海外版が存在しない機種です。
気になるZ1 fから進化した点ですが、実はほとんど何も進化していません。
基本的な性能はZ1 fそのままに、カメラ性能に関してはXperia Z2とほぼ同等となりました。
Z1 fと同様、赤外線・フルセグには非対応。
おサイフケータイには対応しています。
ディスプレイは4.3インチ、解像度はHD。
CPUは1世代前のSnapdragon 800 Quad-core 2.2GHz、メモリは2GB、ストレージ16GBとなっています。
外装についてはZ1 fとほとんど同じで手抜き?と思ってしまうほどですが、本体サイドのエッジ処理などが変更されています。
Antutuベンチのスコアは33,000くらいと、意外と頑張ってる印象。
解像度がHDな分CPUに余力が発生するためかもしれません。
>> Xperia A2 (SO-04F) – ソニーモバイルコミュニケーションズ
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Xperia T3
2014年7月、ミッドレンジモデルの Xperia T3 が海外で発売されました。
フラッグシップモデルよりも薄い、7mm厚の本体が特徴です。
前作Xperia T2 Ultraは巨大モデルでしたが今回はコンセプトが変わったのか、薄型モデルとなりました。
ミッドレンジモデルであることに変わりはないようです。
CPUはSnapdragon 400 Quad-core 1.4GHz、メモリ1GB、ストレージ16GB、ディスプレイは5.3インチ HD解像度。
ミッドレンジですが少しエントリーモデルに近い印象です。
Antutuベンチのスコアは20,000くらい。
T2 Ultraからは進化したもののM2よりは低い模様。
解像度の影響かもしれません。
>> Xperia T3 – Sony Xperia (UK)
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Xperia C3 / C3 dual
ついに自撮り特化のXperiaが登場。
その名も Xperia C3 / C3 dual です。
2014年8月に海外で発売されました。
ミッドレンジスマホの分類ですが、大画面ディスプレイに800万画素のインカメラを搭載するなど特徴の大きいXperiaになります。
海外でのセルフィー需要に応えた機種ですね。
写真撮影には欠かせないLEDフラッシュがインカメラ側にもついています。
ソニーの本気。
CPUはSnapdragon 400 Quad-core 1.2GHzを搭載、メモリ1GB、ストレージ8GB、大画面5.5インチ HDディスプレイを搭載しています。
OSはAndroid 4.4を搭載、5.1までアップデートされて現在ではサポートが終了しています。
Antutuベンチですがこの頃Ver 5.0にアップデートされ、またしてもスコアが(少しだけ)上昇しています。
スコアのインフレ化が止まらないAntutu。
そのAntutuベンチ(v5.X)のスコアは約18,000ほど。
意外とv4.Xと変わりませんでした。
>> Xperia C3 – Sony Xperia (UK)
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Xperia E3 / E3 dual
エントリーモデルながらフラッグシップモデルの高級感漂うスマートフォン、Xperia E3 / E3 dual が2014年9月に海外で発売されました。
Eシリーズで初めてLTEに対応しています。
スペックはCPUがSnapdragon 400 Quad-core 1.2GHz、メモリ1GB、ストレージ4GBを搭載。
ディスプレイは4.5インチ 480×854ピクセルと、エントリーモデルでは通例の小型モデル。
さすがにこのスペックだと、日本でメインで使うのは厳しいですね。
CPUはそこまで悪くはないですが。
Antutuベンチ(v5.X)のスコアは約18,000。
私事ですが、Antutuのバージョンが5.Xになったことでスコア結果画面にAntutuのバージョンが記載されるようになり、スコアを探すのが非常に楽になりました。
これまではバージョンの確認作業がかなり面倒だったので大助かりです。
よくやったぞ。
>> Xperia E3 – Sony Xperia (UK)
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Xperia Z3 / Z3 dual
当時の最新フラッグシップモデル Xperia Z3 (SO-01G / SOL26 / 401SO) がドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアから発売されました。
日本の3キャリア全てから同一モデルのXperiaが発売されるのは初めてです。
ドコモ・au版Z3は2014年10月に、ソフトバンク版Z3は11月に発売されました。
海外ではデュアルSIM対応モデルの Xperia Z3 dual も発売され、海外版は台湾・イギリスで9月に発売。
Xperia Z2からの流れを汲んでオーディオ機能が進化して、これまでは出来なかった単体でのハイレゾ音源再生に対応しています。
日本独自の特別仕様も健在で、ストレージ32GB、フルセグ・おサイフケータイは日本向けモデルのみ対応。
例のごとく赤外線は非対応です。
スペックはCPUがSnapdragon 801 Quad-core 2.5GHzを搭載、従来の801からクロックが0.2GHz上昇しました。
メモリは3GB、ストレージは海外版が16GB、日本版は先も言ったように32GB搭載、ディスプレイはZ2同様の5.2インチ Full HDを採用しています。
なお、ドコモ版Xperiaでは本機種からSIMカードがminiSIMからnanoSIMへ変更されました。
後出のXperia Z4では発熱が騒がれた結果、中古市場ではXperia Z4よりZ3の方が高値で売られるなど、謎の価格高騰が発生したことも。
それだけ完成度の高い機種です。
OSはAndroid 4.4を搭載しています。
詳しいOSアップデート状況は 海外版XperiaのAndroid 6.0アップデート予定について をご覧ください。
Antutuベンチ(v5.X)のスコアは約40,000。
これは発売当時のAndroid 4.4での結果です。
Xperia Z2からクロックが上昇した分、スコアが上昇しました
>> Xperia Z3 (401SO) – ソニーモバイルコミュニケーションズ
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Xperia Z3 Compact
2014年11月、Z1 fに続くコンパクトモデルの後継機 Xperia Z3 Compact (SO-02G) がドコモから発売されました。
海外では9月に発売されています。
小型ながら必要十分な機能を備える大人気機種です。
スペックは、CPUはZ3と同様のSnapdragon 801 Quad-core 2.5GHz、メモリはZ3から減少し2GB、ストレージはZ3の半分の16GBとなっています。
また小型モデルのためディスプレイは4.6インチ HD解像度へ変更されました。
フルセグ・赤外線には対応しませんが、おサイフケータイ・防水防塵・ノイズキャンセリング・ハイレゾ再生に対応。
Xperia Z1 fから大幅に進化しています。
Antutuベンチ(v5.X)のスコアは44,000ほど。
解像度が低からか、Z3よりも高いスコアを示しています。
>> Xperia Z3 Compact (SO-02G) – ソニーモバイルコミュニケーションズ
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Xperia Z3 Tablet Compact
OS | Android 4.4 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 801 2.5GHz Quad-Core (MSM8974AC) |
メモリ | 3 GB |
ディスプレイ | 8.0 インチ 1920 x 1200 ピクセル |
ストレージ | 16 / 32 GB |
サイズ | 213 × 124 × 6.4 mm |
重量 | 270 g |
「これまでにない驚きと感動を」
あなたはご存知でしょうか、Xperia Z3 Tablet Compactを。
一般にはあまり知られていないマイナー機種です。このページを見るような方はご存知かもしれませんが。
しかし、マイナー機種ながら評価が高い”隠れた名機”であることはご存知でしょうか。
その不思議に迫ります。
そもそも、Xperia Z3 Tablet Compactとはどんな機種なのでしょうか。
一言で説明するのは難しいですが…
ざっくり言ってしまうと、「小さくなったXperia Z2 Tablet」と呼べる機種です。
デザインやコンセプトはZ2 Tabletと共通。オムニバランスデザインを踏襲しています。
その他、大きな特徴としては…
- ソニー初、8.0インチディスプレイ搭載
- 世界最薄、防水防塵対応
- Wi-Fi版、LTE版をラインナップ
特徴は何といってもディスプレイサイズでしょう。
大きさは8.0インチ。これまでにない、なんとも微妙…もとい、絶妙な大きさのディスプレイです。
そんな本機、なぜ一般にはあまり知られていない”マイナー機種”なのでしょうか?
答えは単純。
持っている人があまりいないから。
実はこのXperia Z3 Tablet Compact、LTE版があるにもかかわらず、国内主要キャリアから発売されていません。
他のタブレットの多くはdocomoやauから発売されたものの、なぜか締め出しを喰らってしまったZ3 Tablet Compact。
機種名 | 主要キャリア発売 |
Sony Tablet P | あり(docomo) |
Sony Tablet S | あり(docomo) |
Xperia Tablet S | なし |
Xperia Tablet Z | あり(docomo) |
Xperia Z2 Tablet | あり(docomo / au) |
Xperia Z3 Tablet Compact | なし |
Xperia Z4 Tablet | あり(docomo / au) |
結局、国内ではWi-Fi版しか発売されず…
後々MVNOからLTE版が発売されたものの、知名度が低く、携帯キャリアから買うことができなかった。だから、あまり持っている人がいないのです…
そんなXperia Z3 Tablet Compact。
実は、人気は低いが評価は高い。
例えばあなたもよくご存じの価格ドットコム。
本機種の口コミ件数は”2727件”と非常に多く、さらに☆評価は”4.71“とかなり高め。
GADGET Initiativeでは100機種以上Xperiaを紹介していますが、ここまで評価が高い機種はほとんどありません。
…ちなみに、Xperia 1の☆評価は4.25。Xperia Z4は☆評価3.47です。
このように、圧倒的な高評価を誇るXperia Z3 Tablet Compact。
そこには、”2つ”の大きな魅力がありました。
1つは、携帯性の良さ。
厚さ6.4mm、重量270gの持ち運びやすい本体。とにかく薄くて軽いです。
この本体の開発には、「専用バッテリーの開発」「ミクロン単位の内部構造」「液晶ディスプレイの薄型化」が需要なポイントになっています。
特に、”液晶ディスプレイの技術革新”と、それに伴う”バッテリー構造の見直し”が大きいとのこと。
最終的なバッテリーサイズは、Z2 Tablet比で約半分のサイズに。
こう話されるのは、設計に携わったプロジェクトマネージャーの斉藤さんという方。
Z3 Tablet Compactの部品は、0.01mm単位で大きさを管理されたとのこと。大量生産品でミクロン単位のサイズ管理を実現するには、相当苦労されたと思います。
しかし、その甲斐あってZ3 Tablet Compactは”世界最薄・最軽量”を達成。
開発者インタビューでは、
「Xperia Z3 Tablet Compactの薄さ、軽さは、この性能を保持するのであれば現時点でベストだと考えています」
と仰っています。
まさに、その考えが市場に受け入れられたのではないかと。
圧倒的な高評価を誇る、Xperia Z3 Tablet Compact。
もう1つの魅力は、”画面の綺麗さ”。
その秘密は、画面のLEDバックライトに潜んでいます。
簡単に言うと、LEDに使う”色”を、従来機種から変更しています。
これにより、”白色”が綺麗に表現できるようになりました。
具体的には、LEDバックライトに使用する蛍光体の色を”黄色”から”赤・緑”に変更しています。
先述の通り、白色が綺麗に表現できるようになったのですが、あわせて白以外の色の純度が高く、従来より鮮やかで自然、そして綺麗な映像を表示できるようになったそう。
ちなみに、開発陣はこの技術を”Live Color LED”と呼んでいるそうです。
各方面で評判は上々の模様。
携帯性に加え、この”画面の綺麗さ”がXperia Z3 Tablet Compactのポイント。
キャリアから締め出された、ちょっとかわいそうなタブレット”Xperia Z3 Tablet Compact”。
影が薄い。人気も低い。けど、評価は高い。
8.0インチディスプレイは、タブレットとしては中途半端。スマホとしても中途半端。
だけど、その中途半端が使いやすい。
ぜひ一度、触ってみてほしい機種です。
発売日 | 2014年11月 |
発売価格 | 約49,000円 (32GB) |
Antutuベンチスコア(v5) | 42,000 |
公式サイト | Xperia Z3 Tablet Compact – ソニーストア |