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Xperiaの歴史 – 2021年

2021年

新機種が発売され次第、随時更新予定です。

Xperia PRO

スペック
OSAndroid 10
SoC (CPU)Qualcomm Snapdragon 865 2.8 GHz / 2.4 GHz / 1.8 GHz Octa-Core 64bit (SM8250)
メモリ12 GB
ディスプレイ6.5 インチ 3840 x 1644 ピクセル
ストレージ512 GB
サイズ171 × 75 × 10.4 mm
重量225 g

「クリエイターの新たな可能性を切り開く。」

発表から1年もの時を経て登場した業務用Xperiaこと、Xperia PRO。

本体価格がベースモデルの2倍にも高騰し約23万円で発売されることから分かりますが、既存のXperiaとは一線を画す機種として発売されます。

Xperia PRO – empowering photographers to work smarter

ベースモデルのXperia 1 IIからの変更点を挙げると、

  • スマートフォンとして初のHDMI入力対応
  • カメラなどの外部モニターをサポート(Xperia 1 IIはOSアップデートで対応)
  • αシリーズなどを外部カメラとしてサポート(外部カメラによるLIVE配信対応)
  • 5Gミリ波帯アンテナ位置の最適化
  • データ送受信状態が確認できる「Network Visualizer」搭載
  • 筐体側面へショートカットキー搭載
  • 放熱性能向上
  • 出荷時に高精細カラーキャリブレーションを実施
  • パネル材質変更(樹脂)
  • おサイフケータイ機能削除

などなど、映像クリエイターやYoutuber、LIVE配信者向けの最先端技術が盛り沢山の仕様。

©GADGET Initiative

カタログスペックとしては開発時期の関係でXperia 1 IIと変わり映えしないですが…
ご存知の通り注目ポイントが山ほどあります。

まず注目したいのはHDMI端子の搭載。

HDMI接続により拡張ディスプレイとして外部カメラの接続が可能に。
例えばソニーのαシリーズを外部カメラとして接続することで、Xperia PROではYoutubeで高精細なライブ配信が出来るようになりました。

ちなみにXperiaへのHDMI端子搭載はXperia acro HDが発売された2012年以来9年ぶりかと。以前はHDMIアウトプット対応でしたが、Xperia PROではHDMIインプット対応になっています。

Xperia acro HDのHDMI端子
Xperia PROのHDMI端子は端末下部のカバー部に搭載されている。
引用:https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1302846.html

例外的な使い方ですが、PS5などの映像をHDMIケーブルでXperia PROの画面に表示することも可能です。

そしてこれに合わせて必須なのが、正確な色を表示するためのディスプレイカラーキャリブレーション。

https://www.eizo.co.jp/eizolibrary/color_management/calibration/
なぜ必要?モニターのキャリブレーション | EIZO株式会社
EIZO製品情報。コンピュータモニターなどの各種映像関連 機器紹介、ビジネスソリューション、ニュース、サポート、EIZO オンライン ショッピング、用語解説、会社情報など

ディスプレイは使用時間の違いによる経年劣化などで色温度や明るさに違いが出てきますが、同じ新品の製品であってもばらつきがあります。
そこで映像制作向けのXperia PROでは、ソニー製マスターモニターを基準に色温度を調整して個体差を吸収することで同じ色に調整しているわけです。

ちなみにカラーキャリブレーションはXperia 1 Professional Editionの他、プロフェッショナル向けモニターでも実施されていた実績があります。

https://www.sony.jp/pro-monitor/service/calibration/

そして目的が目的なだけあってかなり尖った仕様というか、一般ユーザー向け機能を割り切っているのはXperiaとしてはかなり異例。

おサイフケータイ機能が削除されていたり、背面パネルがガラスから樹脂に変更されていたり。

写真では分かりにくいですがXperia PROはマット仕上げ、Xperia 1 IIはガラス素材の光沢仕上げ。

そんな割り切った仕様のXperia PROですが、もちろんこれには理由があります。

Xperia PROではプロフェッショナル向けに5G Sub 6通信とミリ波通信が両方採用されていますが、広い範囲をしっかりカバーできるSub 6に対してミリ波は、

「障害物に非常に弱く、電波が届きにくい」性質を持っている。

5Gネットワーク | NTT技術ジャーナル
NTT技術ジャーナルは、NTTグループの総合技術誌として、研究開発・事業動向をタイムリーに紹介しています。

これは周波数帯域の違いによるものなんだけど、ミリ波はSub 6に比べて周波数帯が高く(30~300GHz)直進性が良い一方障害物の陰に回り込む性質が弱くなる。

だからXperia PROは電波を通しやすい樹脂を選んだんじゃないかな。

https://www.sonymobile.co.jp/xperia/xperiapro/

しつこいけれど、Xperia PROはプロフェッショナル向けであってコンシューマ向けじゃない。でもベースモデルのXperia 1 IIはコンシューマ向けだから、なにかとXperia 1 IIと比較されて叩かれることがある。

外観も瓜二つだから、

「全然違いが無いのに23万円超えは高い!」

なんて言われたり。

https://www.sonymobile.co.jp/xperia/xperiapro/

パッと見では分かりにくい仕様の違い、製品一つ一つに対してカラーキャリブレーションが実施してある、その他諸々の違いがある訳ですが、それが嫌なら買い求めやすいXperia 1 IIを選ぶことはできます。

以前ご紹介したとおり、

「好きを極めたい人々に、想像を超えたエクスペリエンスを」

一部の人でいいから提供できるよう、割り切った思いで開発されたXperia PRO。

決して多く見かけることは無いでしょうが、ユーザーに寄り添った機種であることは確かです。

発売日2021年2月
発売価格 約227,000円
Antutuベンチスコア(v8)565,000
公式サイトXperia PRO – Sony Mobile

▲TOP Xperiaの歴史 – TOP 発売年表 Antutuスコア比較 画面サイズ比較

Xperia 1 III

スペック
OSAndroid 11
SoC (CPU)Qualcomm Snapdragon 888 2.8 GHz / 2.4 GHz / 1.8 GHz Octa-Core 64bit (SM8350)
メモリ12 GB
ディスプレイ6.5 インチ 3840 x 1644 ピクセル
ストレージ256 GB
サイズ165 x 71 x 8.2 mm
重量187 g

Xperia 1 IIの後継機種にあたるXperia 1 III。

2021年4月14日にYoutubeのSony公式チャンネルで正式発表されました。

Xperia 1 III Official Product Video – Speed and beyond

Xperia 1 IIからの変更点を挙げると、

機種Xperia 1 IIIXperia 1 II
OSAndroid 11Android 10
SoC (CPU)Qualcomm Snapdragon 888 2.8GHz / 2.4GHz / 1.8 GHz Octa-Core 64bit (SM8350)Qualcomm Snapdragon 865 2.8GHz / 2.4GHz / 1.8 GHz Octa-Core 64bit (SM8250)
メモリ12 GB8 GB
ディスプレイ6.5 インチ 3840 x 1644 ピクセル6.5 インチ 3840 x 1644 ピクセル
ストレージ256 GB128 GB
サイズ165 x 71 x 8.2 mm166 × 72 × 7.9 mm
重量187 g181 g

ひとことで言ってしまうと、全てが変わった。
5Gについて言えば、国内版ではついに5G FR2 mmWAVEにも対応。

「ソニーの最新技術を磨き抜いた5GフラッグシップXperia」

といっているだけあって、スペック面での進化が極まっています。

https://xperia.sony.jp/xperia/xperia1m3/

わかりやすいのが、世界初の3つの技術

ひとつめは、世界初の可変式望遠レンズ

https://xperia.sony.jp/xperia/xperia1m3/camera.html

Xperia 1 IIIは3つのカメラユニットを搭載しているんだけど、その内1つには世界初のDual PDセンサー搭載の可変式望遠レンズが入っている。

なにがすごいかというと、1つのユニットで2つの焦点距離をカバーすることで、従来と同じ3眼式ながらより幅広い距離の被写体を様々な構図で撮影できる。

本体のデザインや厚みはそのままに、カメラ性能を大幅に向上できたってわけです。

世界初の可変式望遠レンズユニット

ふたつめは、世界初の4K HDR 120Hz シネマワイドディスプレイ

https://xperia.sony.jp/xperia/xperia1m3/display.html

Xperia 1 IIは4K 90Hz、Xperia 5 IIは2K 120Hzでしたが、ついに4K 120Hz駆動に。

2Kと4Kの違いが肉眼で判るのかという問題はさておき、120Hzってどうなのって方も多いでしょうが、

https://www.sony.co.uk/electronics/smartphones/xperia-1m3#cinephiles

でもゲームを全くやったことが無い方でも、老若男女問わず違いが分かります。120Hzに慣れている方だと60Hzは酷くカクついているように見えるほどで、非常に恩恵は大きいです。

フレームレートの違いを体感で当てられる?144Hz液晶搭載ゲーミングノートPCを使いアスキー編集部でテスト (4/4)
最近は144Hzなど、高リフレッシュレートに対応したノートPCが増えている。動きの速いFPSなどは、高フレームレート必須というが、本当に誰もが体感し、当てられるのかアスキー編集部でテストしてみた。

バッテリー消費は多くなるものの、Xperia 1 IIIでは4,500mAhの大容量バッテリーを搭載することで、バッテリー持ちの問題を解消しています。

みっつめは、世界初の360 Reality Audioの搭載

https://xperia.sony.jp/xperia/xperia1m3/audio.html

これは何なのかというと、簡単にいえば立体音響のこと。
ボーカルやコーラス、楽器などの音源ひとつひとつに位置を付け、生演奏に囲まれているような音響を再現する技術です。

360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)概要紹介【ソニー公式】

詳しくは上の動画で説明されているけれど、今あなたがイヤホンやヘッドホンをしているなら、手っ取り早く下の動画を聴くのが早い。

みんな大好きTHE FIRST TAKEとYOASOBI、ソニーが公式にコラボした360 Reality Audio体験動画。歌はYOASOBIの群青です。

360 Reality Audio × THE FIRST TAKE YOASOBI編:Special Movie 【ソニー公式】

体感できたと思うけど、普段の音楽とは全く違うことがわかると思う。
この音響技術、大手ではAmazon Musicなどのストリーミングサービスが対応しています。

音楽配信を手掛けるソニーならではの技術だけど、個人的にはぜひ普及して欲しい技術。

https://xperia.sony.jp/xperia/xperia1m3/audio.html

世界初の3つの技術は以上だけど、よくよく考えてみるとどれも一般ユーザー向けに手軽に体感できる技術ばかり。

過去に開発されたXperia 1シリーズに搭載されたCinema ProやPhotography Proはどちらかといえば「好きを極めた人」のための機能や技術で、

「好きを極めた人に寄り添うモデルを作る」

というコンセプトだったけど、このXperia 1 IIIは一般ユーザーにも寄り添ったモデルに感じる。

https://xperia.sony.jp/xperia/xperia1m3/design.html

「好きを極めたい人々に、想像を超えたエクスペリエンスを」

提供できるよう、徹底的に突き抜ける覚悟で開発されてきたXperia 1シリーズ。

でもこのXperia 1 IIIを見ると、もしかしたら、今までの突き抜けたコンセプトはXperia PROに譲られたのかもしれません。

発売日2021年-月
発売価格 約–,—円
Antutuベンチスコア(v-)—,—
公式サイトXperia 1 III – Sony

▲TOP Xperiaの歴史 – TOP 発売年表 Antutuスコア比較 画面サイズ比較

Xperia 5 III

スペック
OSAndroid 11
SoC (CPU)Qualcomm Snapdragon 888 2.8 GHz / 2.4 GHz / 1.8 GHz Octa-Core 64bit (SM8350)
メモリ8 GB
ディスプレイ6.1 インチ 2520 x 1080 ピクセル
ストレージ128 GB
サイズ157 x 68 x 8.2 mm
重量169 g

Xperia 5 IIの後継機種にあたるXperia 5 III。

2021年4月14日にYoutubeのSony公式チャンネルでXperia 1 IIIやXperia 10 IIIと同時にワールドプレミアされました。

Xperia 5 III Official Product Video – Speed and beyond, made compact

Xperia 5シリーズはXperia 1シリーズを一般ユーザー向けに再企画された機種として毎年秋に発表されていましたが、2021年はXperia 1シリーズと同時発表に。

立ち位置としてはXperia 1シリーズの廉価版となったXperia 5 IIIですが、スペックを比較するとその差は一目瞭然。

機種Xperia 5 IIIXperia 1 III
OSAndroid 11Android 11
SoC (CPU)Qualcomm Snapdragon 888Qualcomm Snapdragon 888
メモリ8 GB12 GB
ディスプレイ6.1 インチ 2520 x 1080 ピクセル6.5 インチ 3840 x 1644 ピクセル
ストレージ128 GB (UK仕様)256 GB (UK仕様)
サイズ157 x 68 x 8.2 mm165 x 71 x 8.2 mm
重量169 g187 g
カメラ3眼 iToFセンサー無し3眼 iToFセンサー搭載
スピーカー音圧従来と同等従来比 約+40%
ワイヤレス充電Qi 非対応Qi 対応
充電おすそ分け機能非対応対応
耐久性能Corning Gorilla Glass 6前面:Corning Gorilla Glass Victus
背面:Corning Gorilla Glass 6

などなど。

コンパクトモデルとして扱われることもあったXperia 5シリーズですが、こうして比較すると廉価版色が強い印象のXperia 5 III。

分かり易いのはメモリやディスプレイの違いですが、注目したいのは耐久性能に大きくかかわるCorning Gorilla Glass。

Xperia 5 IIIではGorilla Glass 6が採用されていますが、Xperia 1 IIIではGorilla Glass 6と前面には最新のGorilla Glass Victusが採用されています。

このGorilla Glass Victus、先代のGorilla Glass 6と比べると性能がかなり良くなっているんです。

Corning® Gorilla® Glass Victus™

簡単にまとめると、落下耐性が1.6mから2.0mに性能アップ。引っかき傷への耐性はGorilla Glass 6と比べて2倍に向上しています。

落下耐性2mの「Gorilla Glass Victus」が登場--今後のスマホはどうなる?
スマートフォンに広く使われているコーニング製「Gorilla Glass」の新製品が発表された。この新製品「Gorilla Glass Victus」から、今後のスマートフォンがどんな特徴を持つことになるのか考察してみた。

スマホを落としてヒビだらけにした私はよく知っているのですが、耐久性は本当に大事。
美しいフラットデザインが一瞬にして毛細血管のようになりますからね。

管理人のXperia XZ2 Premium。電車内で落としたら無残な姿に。

そういった意味では、Xperia 5 IIIに最新のGorilla Glass Victusが採用されなかったのは残念。

Xperia 5 IIIを購入する際には、耐久性を試す機会が無いようにお祈りしてから買った方がいいかも?

発売日2021年-月
発売価格 約–,—円
Antutuベンチスコア(v-)—,—
公式サイトXperia 5 III – Sony Mobile(UK)

▲TOP Xperiaの歴史 – TOP 発売年表 Antutuスコア比較 画面サイズ比較

Xperia 10 III

スペック
OSAndroid 11
SoC (CPU)Qualcomm Snapdragon 690 2.0 GHz / 1.7 GHz Octa-Core 64bit (SM6350)
メモリ6 GB
ディスプレイ6.0 インチ 2520 x 1080 ピクセル
ストレージ128 GB
サイズ154 x 68 x 8.3 mm
重量169 g

Xperia 10 IIの後継機種にあたるXperia 10 III。

2021年4月14日にYoutubeのSony公式チャンネルでXperia 1 IIIやXperia 5 IIIと同時にワールドプレミアされました。

Xperia 10 III Official Product Video – 5G that fits in your hand and life

ついにというか、ようやくというか、5Gの時代の流れがXperia 10シリーズにもやってきました。
いくつか種類がある5Gの中でも、Xperia 10 IIIは5G NR方式のFR1 Sub-6に対応することが確認されています。

5Gには大きく分けてFR1 Sub-6とFR2 mmWAVEの2種類があって、より身近に使われているのはFR1 Sub-6だというのはITに詳しい方にとっては常識。

【イメージアニメ】5Gが変える私たちの生活(3分ver)

ちなみにXperia 10 IIIはSub-6には対応するけど、mmWAVEには対応しない

一般的にmmWAVEはSub-6よりも情報伝達量が多いと言われていて、通信速度が優位である一方、遮蔽物には弱く使用できる場面が限定されている。

日本国内でもmmWAVEが使用できる場所は極一部に限られているのが現状。

https://network.mobile.rakuten.co.jp/area/5g/signal/

フラッグシップのXperia 1 IIIはそんなmmWAVEにも対応するけど、ミッドレンジのXperia 10 IIIは非対応というわけ。

つまり、現時点で使える機会が少ないなら、mmWAVEは切り捨てちゃえってことかと。

5G Sub-6とmmWAVEの違いについては、Xperia PROの解説ページをどうぞ。

ちなみに群雄割拠入り乱れているXperiaシリーズだけど、Xperia 10シリーズはその中でも結構特異なシリーズだったりする。

それは何故かというと、

派生機種(~Xperia 10 III発表)機種合計
Xperia 1シリーズ1, 1 Professional Edition, 1 II, PRO, 1 III5機種
Xperia 5シリーズ5, 5 II, 5 III3機種
Xperia 10シリーズ10, 10 Plus, 8, 10 II, 8 Lite, 10 III6機種
その他シリーズAce, Lシリーズ2シリーズ

フラッグシップのXperia 1シリーズを差し置いて、派生機種が最も多い

この理由として、キャリアとメーカーのスマホ開発・販売の関係性に着目してみたい。

知って納得、ケータイ業界の"なぜ"(4) iPhoneが大きく変えた、キャリアとメーカーのスマホ開発・販売
大手キャリアから提供されるスマートフォン。それを作っているのはメーカーであり、メーカーのブランドが前面に出ている機種も多いが、それらはあくまでキャリアの製品として販売されているものだ。端末の販売を巡る複雑な仕組みの理由に迫ってみよう。

普段私たちが購入するスマートフォンには「Xperia」「Galaxy」「AQUOS」など、様々なメーカーのブランド名がついています。だから一見すると、メーカーがキャリアの販売網からスマートフォンを発売しているように感じられるけど、実はどのメーカーのスマートフォンでも、それはあくまでキャリアの製品として、各キャリア自身が販売している。

出典:総務省

日本において多くのスマートフォンメーカーは、キャリアに開発した商品を納品する、いわば下請けというべき立場なのだ。

https://news.mynavi.jp/article/mobile_business-4/

ガラケー時代まで遡ると、当時はキャリアがネットワークだけでなく、サービスから端末まですべてを包括して開発・販売していました。これは日本市場で高度かつ高品質な通信サービスが求められていたからで、その結果世界に先駆けてインターネット接続サービスが普及したほど。

iPhoneの登場が全てを壊した

しかし2008年、ソフトバンクモバイルがiPhone 3Gを発売したことでキャリアとメーカーの関係に大きな影響がありました。ソフトバンクモバイルは、アップルのiPhone 3Gに手を加えることなく、そのまま販売してヒットさせたのです。

これ以降、キャリアはメーカーの存在をアピールするカタチになりました。それぞれメーカー独自のデザインや機能、サービスを持たせるようにしたのです。キャリアも端末開発に関与する部分が減りだし、次第にメーカー主導で開発する部分が増えだしました。

しかし現在も、日本では端末開発はキャリアとメーカーの共同開発で行われています。一部のモデルではキャリア主導で開発されたオリジナルモデルも存在し、NTTドコモのらくらくスマートフォンやMONOなどが代表として挙げられます。

これは、先のも述べた通り、取引される端末がキャリア向けに開発された専用端末であることと関係する。開発は通信キャリアとの共同開発で行われるため、様々な部分で…

日本の携帯電話産業における通信キャリアと端末メーカーの取引構造の変化, 小林崇秀, 2016年5月27日

多くのメーカーはスマートフォンを積極的に利用する層に向けた、売れ筋となりやすいフラッグシップモデルを開発する傾向にあります。一方Xperia 10シリーズやXperia Aceに代表されるミッドレンジや廉価版モデルは、台数が出ないため開発に消極的です。

このような市場にあまり普及しないであろう特定層向けの端末をキャリアが販売するには、キャリア自身が積極的に端末開発に関与し、メーカーから端末を買い取ることで、メーカーにリスクをかけることなく開発してもらうという、ガラケー時代から続く従来の共同開発の仕組みが役立ちます。

https://www.au.com/mobile/product/smartphone/sog04/

発表時点でXperia 10シリーズの派生機種は国内専売モデルのXperia 8シリーズを含めて6機種と最も多く、しかしながら各モデルの中身はほぼ同じとなっているため、焼き増しされた印象を持ってしまうのは事実。

しかしメーカーにリスクを負ってもらうことなくミッドレンジモデルをキャリアが販売するには、日本独特の共同開発の仕組みを使ってキャリアが主導して開発する仕組みが役立っています。

各々の受け取り方次第かもしれませんが、色々なXperiaがキャリアから販売されているのは、販路を持つ各キャリアの企業努力なのかもしれませんね。

発売日2021年-月
発売価格 約–,—円
Antutuベンチスコア(v-)—,—
公式サイトXperia 10 III – Sony

▲TOP Xperiaの歴史 – TOP 発売年表 Antutuスコア比較 画面サイズ比較