2013年
赤字続きのスマホ事業、2013年も赤字です。
約750億円の赤字を叩き出し、もはやスマホ事業は風前の灯火に。(毎年風前の灯火な気もしますが…)
経営はさておき、スマホの性能は順調に向上していきます。
2012年はSnapdragon S4 Plusが登場してスペックが大幅に向上しましたが、2013年ではSnapdragon800シリーズが登場。さらにスペックが大幅に向上します。
ついにAntutuベンチのスコアは3万を突破、最新機種にも本格的に近づいてきます。
また、Xperiaシリーズの革命児”Z”シリーズも登場です。
使っていた方は多いのではないでしょうか?
ちなみに2013年といえば、ドラマ「半沢直樹」の放送やiPhone 5sの発売、コミケ会場にまさかの「雲」ができるなど、明るい話題が多くありました。
コミケ84の会場、東京ビッグサイトの天井にできた雲については コミケ雲 (ニコニコ大百科) を参照、iPhone 5sについては iPhone 5s (Wikipedia) をご覧ください。
ゲーム好きであれば、この頃モンストを始めた方もいるのではないでしょうか?
※モンスターストライク リリース日
- 2013年9月27日(iOS版)
- 2013年12月15日(Android版)
それでは2013年のXperiaを見ていきましょう。
Xperia Z
「未来を映すカタチ。」
OS | Android 4.1 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon S4 Pro Quad-core 1.5GHz (APQ8064) |
メモリ | 2 GB |
ディスプレイ | 5.0 インチ 1920 x 1080 ピクセル |
ストレージ | 16 GB |
サイズ | 139 × 71 × 7.9 mm |
重量 | 146 g |
史上最高のXperiaとは何だろうか。
携帯販売ランキングを統計するITmedia mobileは、2013年3月、Xperia Zが発売から6週連続で発売台数トップであることを報じました。
名機と名高いXperia Z3ですら、一度も発売台数トップを獲得したことが無いことを考えると、この結果はXperia Zの完成度の高さを裏付けているのではないでしょうか。
のちに、「Z形状」として語り継がれることになった本体デザインは注目ポイント。
無駄が無くシンプルなデザインを追求していく中で、「所有感や価値観を高めるような手法が無いか模索した」と話すのはプロダクトデザインを担当された日比さん。
デザイン前の段階で、”ガラスの1枚板”というイメージがもともと頭の中にあったそう。
しかし難しいのは、「無駄が無くシンプルなデザインを追求していく」中で、「Xperiaらしさ」を出すこと。要は個性が必要だったってことです。
単純な1枚板デザインにすると、ただのまな板になってしまう。
シンプルかつXperiaらしい、新たなデザインコンセプトが求められていました。
実際、ユーザーがスマホを購入する決め手として、「デザイン」は上位にランクインしています。
日比さんも、
「シンプルなものは退屈なものと紙一重」
と理解されている。
所有感、価値観、そしてなにより”Xperiaらしさ”を表現するために、かなり試行錯誤されたそう。
その結果誕生したのが、皆さんご存知の”オムニバランスデザイン”。
特徴をすべて紹介するとキリがないので簡単にまとめると、
- 左右対称(シンメトリー)デザイン
- フラットで均一感がある背面
- 象徴的な電源キー
といった感じ。
これに加え、素材にガラスを採用したことがデザイン性に貢献している。
デザインでもうひとつ特徴的なのが、「パープル」を新規色として設定したこと。
当時、スマートフォンのカラーとしてあまり見ることの無かったパープル。なぜ採用したのでしょうか。
カラー&マテリアル担当の金田さん曰く、
「ホワイトとブラックがすでに高級感のある仕上げになっていたので、そこに並ぶものとしてふさわしい色や表現を模索しました。」
とのこと。
女性ならご存知かと思いますが、パープルに使用されているのはネイルやアイシャドウに使用されることがある”偏光パール”という素材。
ざっくりいうと、これは見る角度によって色味が変わって見える塗装のこと。
見る角度によっては、Xperia Zは赤紫から青紫まで色が変化します。ぜひ手元にあれば見てください。
デザインについてはまだまだ説明したいことが山ほどありますが、長くなるので割愛。
Xperia Zが評価されたのは、もちろんデザインだけでなくスペックも良かったから。
従来機種と比較すると…
機種名 | Xperia AX (SO-01E) | Xperia Z (SO-02E) |
OS | Android 4.0 | Android 4.1 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon S4 Plus Dual-core 1.5GHz (MSM8960) | Qualcomm Snapdragon S4 Pro Quad-core 1.5GHz (APQ8064) |
メモリ | 1 GB | 2 GB |
ディスプレイ | 4.3 インチ 1280 x 720 ピクセル | 5.0 インチ 1920 x 1080 ピクセル |
ストレージ | 16 GB | |
サイズ・重量 | 129 × 65 × 10.8 mm 120g | 139 × 71 × 7.9 mm 146g |
Antutu Score | 11,000 | 21,000 |
正直比較にならない。
唯一の欠点はカメラのシャッターボタンが無いことくらいかと。
ちなみに国内版・海外版ともに防水防塵に対応。国内版では加えてワンセグ・赤外線・おサイフケータイ(FeliCa + NFC)機能が搭載されました。
国内・海外を問わず非常に好評で、数多くの派生モデルが登場するなど、後のXperiaシリーズの基盤となりましたね。
その凄さは、後継機種が発表されるたびにXperia Zと比較され、一部では「Zの亡霊」なんて言われるほどでした。
この6年後に発売されるXperia 1も本機種を参考に開発されている程です。
発売日 | 2013年2月 |
発売価格 | 約77,000円 |
Antutuベンチスコア(v3) | 21,000 |
公式サイト | Xperia Z (SO-02E) – ソニーモバイルコミュニケーションズ |
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Xperia Tablet Z
「Experience the best of Sony in a tablet.」
Xperia Tablet Zは、先代Xperia Tablet Sが発売された2012年9月からわずか6か月後の、2013年3月に発売されたタブレットです。
OS | Android 4.1 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon S4 Pro Quad-core 1.5GHz (APQ8064) |
メモリ | 2 GB |
ディスプレイ | 10.1 インチ 1920 x 1200 ピクセル |
ストレージ | 16 / 32 GB |
サイズ | 266 × 172 × 7.2 mm |
重量 | 495 g |
先代Xperia Tablet Sと比べると、デザインが全く異なっているのがよくわかります。
以前はSony Tablet時代から続いていた独特の”ラップデザイン”を採用していましたが、Xperia Tablet Zでは全く違う”オムニバランスデザイン”に。
そしてデザインに違いがあるのもさることながら、薄さと軽さにはさらなる違いが。
なんと発売時点で「世界最薄」「最軽量」のタブレットでした。
※10インチクラスのタブレット
具体的な数値としては…
Xperia Tablet Z | Xperia Tablet S | |
サイズ | 266 x 172 x 6.9 ~ 7.2 mm | 240 x 174 x 8.8 ~ 11.9 mm |
重量 | 495 g | 570 g |
防水・防塵 | 防水(IPX5/7)、防塵(IPX5X) | 防滴(IPX4) |
先代と比べて10%以上軽く、20%以上薄くなりました。
ここまで軽量化・薄型化できたのは、開発チームの体制が変わったことが大きい。
先代まではソニーが開発を行っていましたが、Xperia Tablet Zはソニーモバイルに開発が移行しています。
ここで着目して欲しいのが、Xperia Tablet Zの開発チームが”スマートフォンの開発チーム”と一緒に開発できるようになったこと。
商品企画を担当された田中さんという方曰く、
「それぞれに培ってきた技術やノウハウを生かしつつ、スマートフォンとタブレットを同時に開発できるようになった」
とのこと。
おそらくスマートフォンの開発で培ってきた軽量化・薄型化のノウハウが、うまく活かされたのだと思います。ちなみに先代Xperia Tablet Sの開発は、ソニーのウォークマンやナビを開発されていた方が担当していました。
開発コンセプトやデザインが先代とは異なるXperia Tablet Z。
ターゲットユーザーを「モノ好き」「ガジェット好き」な方としたそうですが、結果的には正解だったようで、市場の評価は高めでした。
ちなみにXperia Tabletとしてシリーズ初の、LTEに対応したモデルがdocomoから発売されていました。
規格としては4Gではなく3.9Gにあたる”docomo Xi”に対応。
これを皮切りに、後継のXperia Tabletシリーズもdocomoから発売されることになりました。
Androidタブレットとしては他社製品と比べて高めの価格でしたが、高級路線として優れた完成度を売りに出し、一定の評価を得ていたようです。
カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色のみ。
Xperia Zでラインナップされていたパープルは採用されませんでした。
重量の都合上背面ガラスが見送られたため、”パープルは栄えない”と判断されたためだと思われます。
デザインと話題性でコアユーザーを狙い撃ちしたXperia Tablet Z。
開発の想いが色濃く出ているのだと思いますが、職人気質なSONYらしい機種というわけです。
発売日 | 2013年3月 |
発売価格 | 約82,000円(SO-03E) |
Antutuベンチスコア(v3) | 21,000 |
公式サイト | Xperia Tablet Z – ソニーストア |
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Xperia E / E dual
2013年3月、ローエンド・エントリーモデルとして Xperia E / E dual が海外で発売されました。
EとE dualの違いはデュアルSIM対応の可否のみ。
長きに続くXperia Eシリーズの初代モデルです。
スペックはエントリーモデルらしく低め。
CPUにSnapdragon S1 Single-core 1.0GHzを搭載、メモリ512MB、ストレージ4GB、3.5インチ 320×480ピクセルのディスプレイを搭載しています。
OSはXperia Zよりも古いAndroid 4.0。
Android 4.1までアップデートされました。
なおXperia Zのようなガラスパネルや、オムニバランスデザインは採用されていません。
エントリーモデルには無用の長物だと判断されたのでしょうか。
Antutuベンチのスコアはおよそ5,400 (Antutu v3.X)。
Xperia Jからは進化しているようです。
>> Xperia E / E dual – Sony Xperia (UK)
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Xperia ZL
2013年3月、海外でXperia Zのマイナーチェンジモデルである Xperia ZL が発売されました。
Zの派生モデルが早速登場です。
基本的なスペックはXperia Zとほとんど変わらず、CPUはSnapdragon S4 Pro、メモリ2GB、ストレージ16GB、5.0インチFull HDディスプレイ搭載。
しかしXperia Zに搭載されていた防水・防塵機能は無くなり、赤外線・ワンセグなどのガラパゴス機能が削除されています。
また外観も大きく変わり、全体が小さくなって背面が樹脂に。
Zにはなかったシャッターボタンも復活しました。
余計な機能を削除して使いやすくした機種、といった印象です。
Antutuベンチのスコアは21,000ほど。
Xperia Zの兄弟機あってスコアも横並び。
>> Xperia ZL – Sony Xperia (UK)
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Xperia SP
ミドル-ハイクラスモデルの新しいXperiaである Xperia SP が2013年4月、海外で発売されました。
上記のXperia Z / ZLから一段スペックが落ちていますが、従来のミッドレンジと比べるとかなり高いスペックとなっています。
CPUはSnapdragon S4 Pro (MSM8960T) Dual-core 1.7GHzを搭載、メモリ1GB、ストレージ8GB、4.6インチ HDディスプレイを搭載しています。
OSはAndroid 4.1を搭載しLTEにも対応、シャッターボタンも搭載されています。
Antutuベンチ(Ver 3.X)のスコアはおよそ16,000。
ミッドレンジとしては十分すぎるスコアです。
ちなみにこのころAntutuベンチアプリがVer 4.Xへ更新され、さらにスコアが高くなりやすい状態に。
Antutuベンチ(Ver 4.X)ではスコアは16,000から23,000に上昇しています。
>> Xperia SP – Sony Xperia (UK)
>> Xperia SP – White paper | Sony
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Xperia L
スペック
OS | Android 4.1 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 400 1.0GHz Dual-Core (MSM8230) |
メモリ | 1 GB |
ディスプレイ | 4.3 インチ 854 x 480 ピクセル |
ストレージ | 8 GB |
サイズ | 129 × 65 × 9.7 mm |
重量 | 137 g |
「experience Sony camera expertise in a smartphone.」
ソニーのカメラ技術が惜しみなく注ぎ込まれたミッドレンジスマートフォン、Xperia L。
これまでのミッドレンジXperiaと少し違っていて、
- カメラがHDRに対応
- フラッグシップモデルと同じくExmorRS for mobileを搭載
- カメラ専用キーを搭載
などなど、カメラ性能に力を入れた機種。
スリープ状態からの高速撮影や高感度撮影などにも対応し、
「ソニーのカメラ技術をスマートフォンで体験する」
というコンセプトを身をもって示しています。
デザインにもこだわりが。
見ての通り、Xperia JやXperia AXと同様のarcフォルムを採用しています。
筐体は使いまわしではなく、しっかり新設計。
個人的にはミッドレンジXperiaでは、特にXperia Aシリーズでは筐体の使いまわしが一般的だと思うのですが、こういう”違いが分かるヤツには分かる”的なこだわりは昔のソニーっぽくていいですね。
ちなみに海外でのデザインの評価は二分しています。管理人は肯定派。
LTEには非対応だったものの、Xperia史上初の第五世代Snapdragonを採用するなど、随所に特徴がみられるXperiaなのでした。
発売日 | 2013年5月 |
発売価格 | 約30,000円 |
Antutuベンチスコア(v3) | 9,200 |
公式サイト | Xperia L – Sony (Internet Archive) |
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Xperia A / feat.HATSUNE MIKU (Xperia ZR)
「使いやすい、の先端へ。Your Best Choice.」
Xperia Zの廉価版モデルにあたるXperia A。
海外ではXperia ZRという名で発売されました。
Xperia Aはいわば”普通”の機種でした。
CPUやメモリはXperia Zから据え置き。
カメラ性能もほとんど変わり映えなし。
デザインはよくあるプラスチックのラウンドフォルム。
解像度はHD画質に劣化すらしている。
スペック面では、何の魅力もない機種でした。
先進的、機能的、そして話題性のあるXperia Zとは対極ともいえるXperia A。
出典:ITmedia
しかしXperia史上最高ともいえる、歴史的な販売台数をXperia Aは記録することになります。
“Xperia史上、最も売れた機種は何か?”
その答えのひとつとして断言できるほど売れた、Xperia A。
累計販売台数は国内だけで130万台以上。
当時販売されていたiPhone 5よりも売れていました。
「なぜそんなに売れたのか?」
答えはたったひとつだけ。
ドコモの販売価格が驚きの安さだったから。
ご存知の方も多い”ドコモのツートップ”戦略。
これはau、softbankから発売されたiPhoneに対抗すべく実施された発売戦略で、当時最新のXperia AとGalaxy S4を”ドコモイチ押しの機種”として低価格で販売する内容。
月々サポートや割引を考慮した実質価格は、たったの”5,040円“。
前代未聞の販売価格で、文字通り飛ぶように売れました。
しかもツートップに選ばれなかった他メーカーの機種は割引額が控えめだったので、Xperia Aの人気が更に増加することに。
そして、ドコモ店頭などでガラケーからの乗り換え先としてプッシュされたのか、”初めてのスマホ”としてXperia Aを選ぶユーザーが非常に多かった。
携帯電話販売台数を調査するGfKジャパンの集計によると、実に購入ユーザーの6割以上がガラケーからの乗り換え。
要は潜在的なユーザーをうまく掘り起こしたということ。
そしてダメ押しとばかりに、2013年9月にはボーカロイド「初音ミク」とのコラボモデルである Xperia feat.HATSUNE MIKU (Xperia feat.HATSUNE MIKU SO-04E) が発売に。
乗り換えユーザー以外にも幅広い層をターゲットに発売されました。
※初音ミクとのコラボモデルは39,000台限定で発売
専用外装はもちろんのこと、ホーム画面や専用の限定ウィジェット、アラームアプリ、ボイスなどが収録されています。
先述した通り、本機種は従来から変わり映えの無い、いたって普通のスペック。
CPUはXperia Zと同様のSnapdragon S4 Pro Quad-core 1.5GHz、メモリも同様の2GB、ストレージは海外版のXperia ZRが16GB、国内版はXperia Zより多い32GBを搭載。
国内版・海外版ともにLTEと防水防塵に対応し、さらに国内版はワンセグ・赤外線・おサイフケータイ(FeliCa + NFC)に対応しています。
搭載OSはXperia ZR / Xperia AがAndroid 4.1を搭載、Xperia feat.HATSUNE MIKUがAndroid 4.2を搭載しています。
Xperia AはAndroid 4.2へ、Xperia ZRはAndroid 5.1へアップデートされました。
「とにかく安い。」
ただ一言、これに尽きる機種かと。
発売日 | 2013年5月 |
発売価格 | 約78,000円 |
Antutuベンチスコア(v8) | 21,000 |
公式サイト | Xperia A (SO-04E) – ソニーモバイルコミュニケーションズ |
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Xperia UL
2013年5月、Xperiaで初めてのau専用モデル、Xperia UL (SOL22) が発売されました。
基本的なスペックはXperia Zを踏襲しており、Xperia Zのau向けモデルといったところ。
CPUはSnapdragon S4 Pro Quad-core 1.5GHz、メモリ2GB、ストレージ16GB、5.0インチ Full HDディスプレイを搭載しています。
Xperia Zそのまんまですね。
しかし本体の外見はXperia Aとかなり似ています。
大きさやサイドのデザインは違うものの、ボタン配置や背面デザインはXperia Aとほとんど同じ。
開発者インタビューではデザインについてKDDIと綿密に調整したそう。
一体何を話したのか気になります。
一応Xperia Z / Aとは別機種として紹介しましたが、同機種として紹介しても問題なさそうな雰囲気です。
Antutuベンチ(v4.X)のスコアは20,000ほど。
若干ですがXperia Z / Aから落ちています。
>> Xperia UL (SOL22) – ソニーモバイルコミュニケーションズ
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Xperia C
デュアルSIM対応でローエンド・ミッドレンジモデルのスマートフォン、Xperia C が2013年7月に海外で発売されました。
珍しくLTEには非対応です。
Xperia Cシリーズの初代機ですね。
スペックですが、CPUにMediaTek MT6589 Quad-core 1.2GHzを搭載、メモリ1GB、ストレージ4GB、5.0インチ 540×960ピクセル qHDディスプレイを搭載しています。
搭載OSはAndroid 4.1、後に4.2にアップデートされました。
Antutuベンチ(v4.X)のスコアは約14,000。
同年3月発売のXperia Lと同じくらいです。
>> Xperia C – Sony Xperia (UK)
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Xperia M / M dual
Xperia Cに続くミッドレンジモデル、Xperia M / M dual が2013年8月に海外で発売されました。
Xperia Mは初めてソニー製スマートフォンを購入する購買層を狙って開発された機種で、ハイエンド機種と同様のオムニバランスデザインを採用しているのが特徴です。
ただしハイエンドなのは外見だけで、中身はあまり良くありません。
スペックはCPUがSnapdragon S4 Plus Dual-core 1.0GHz、メモリ1GB、ストレージ4GB、4.0インチ 480×854ピクセルのディスプレイを搭載しています。
スペックはXperia Cよりも下です。
またXperia Cと同様LTEには対応していません。
OSはAndroid 4.1ですが、Xperia Cよりも上のAndroid 4.3までアップデートされました。
Antutuベンチ(v4.X)のスコアは12,000ほど。
やはりXperia Cよりもスコアが低くなっています。
>> Xperia M – Sony Xperia (UK)
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Xperia Z1
2013年10月、待望のSnapdragon 800を搭載したフラッグシップモデル、Xperia Z1 (SO-01F / SOL23) がドコモ・auから発売されました。
海外では日本よりも少し前の9月に発売されています。
Xperia Honamiとして大々的に発表されたのを覚えている方も多いと思います。
特徴的なのは何といってもカメラ性能。
Xperia Zの後継機種で、当時のスマートフォンではトップクラスとなる2070万画素のカメラを搭載。
ソニーが開発したF2.0の薄型非球面レンズ「Gレンズ」や、同社デジタルカメラに搭載されている画像処理エンジン「BIONZ」を最適化した「BIONZ for mobile」を搭載することで、コンパクトデジタルカメラ同等の高画質な写真を楽しむことができます。
進化したのはカメラだけでなく、基本的なスペックも大幅に強化。
CPUには日本向けXperiaで初めてのSnapdragon 800 Quad-core 2.2GHzを搭載。
大幅なスペック向上でユーザビリティが向上しています。
メモリは2GBとXperia Zから変わりませんが、ストレージは国内版が32GBと2倍にアップ。
海外モデルは16GBで据え置きのままなので、国内版限定の特別仕様です。
その他国内版限定仕様として恒例の、赤外線・おサイフケータイ(FeliCa+NFC)・フルセグに対応(C6943のみワンセグに対応)。
防水・防塵機能も搭載しており、Xperia Zにはなかったシャッターボタンが追加されるなど、まさにXperia Zの正統進化モデルとなっています。
オムニバランスデザインも継承しています。
OSはAndroid 4.2を最初から搭載し、海外モデルではAndroid 5.1までアップデート。
残念ながら国内モデルはAndroid 4.4でアップデートが終了しています。
気になるAntutuベンチ(v4.X)のスコアはなんと31,000。
従来のXperia Z / ULから10,000以上もスコアがアップし、Snapdragon 800の凄さを見せつけています。
詳細はソニー公式サイトをご覧ください。
>> Xperia Z1 (SO-01F) – ソニーモバイルコミュニケーションズ
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Xperia Z1 f / Z1 Compact / Z1 Colorful Edition
2013年12月、Xperia Z1のコンパクトモデル Xperia Z1 f (SO-02F) がドコモより発売されました。
海外では Xperia Z1 Compact という名前で2014年1月に発売。
なお中国では Xperia Z1 Colorful Edition という名で発売されました。
基本的なスペックはXperia Z1から据え置かれ、CPUはSnapdragon 800 Quad-core 2.2GHz、メモリ2GBを搭載しています。
小型化の影響かディスプレイは4.3インチ HD液晶に変更され、ストレージが16GBに減少しています。
ストレージは32GB据え置きでもよかった気がしますが、海外版が16GBなので合わせられたのかもしれませんね。
また小型化の犠牲として、Xperia Z1に搭載されていた赤外線・おサイフケータイ(FeliCa)・フルセグには対応していません。
NFC・防水・防塵機能には対応しています。
OSはZ1 fがAndroid 4.2を搭載、Z1 CompactがAndroid 4.3を搭載し、Z1 fはAndroid 4.4へ、Z1 CompactはAndroid 5.1へアップデートされました。
Antutuベンチ(v4.X)のスコアは35,000ほど。
解像度が低い分CPUに余力が生まれ、Xperia Z1からスコアが向上しています。
>> Xperia Z1 f (SO-02F) – ソニーモバイルコミュニケーションズ