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Xperiaの歴史 – 2024年

2024年

新機種が発売され次第、随時更新予定です。

Xperia 5 V micro

スペック
OS不明
SoC (CPU)不明
メモリ不明
ディスプレイ推定2.5 インチ 画素数不明
ストレージ不明
サイズ推定60 × 27 mm
重量不明

「Small package. Big impact.」

これほど小さいXperiaが、あったでしょうか。

何の前触れもなく、突如発表された新型Xperia。
その名も、Xperia 5 V micro

その名の通り、Xperia Ace III以来2年ぶりとなる、コンパクトモデルです。

しかも、ただのコンパクトモデルではありません。
コンパクトモデルの需要が低いグローバルモデルです。日本限定ならまだしも、よくこんな機種発表したな…

しかも、Xperia過去16年の歴史で、最も小さいモデルなんです。
一般的なコンパクトモデルとは、比べ物にならないほど。

一体どういうことなのかというと…?

Xperia 5 V micro – Xperia 5 V サイズ比較

そのサイズ、驚愕の6cm×3cm。クレジットカードより小さいです。

上の画像でもわかる通り、先代のXperia 5 Vからは大幅にサイズダウン。
面積比で約1/6になりました。

2011年にドコモから発売された極小モデル Xperia ray と比較しても、1/2の大きさしかありません。
なんだこのモデル。

ちなみにデザインはXperia 5 Vを踏襲、というか完全に一致。よく見るとカメラにはZEISS T*ロゴも確認できます。
違いといえばキャリアロゴの有無程度。

ZEISS T*ロゴ(画像はXperia 5 V)

販売台数が低迷していく中で、尖りまくったスペックを採用する当機種は、当然ながら海外でも大きな話題に。
欧州の主要ニュースサイトPhone Arenaでは、特集としてNothingとの比較を行うことになりました。

偶然か否か、Nothingから極小モデルのNothing Phone (2a) microが同日に発表されていたんです。
そのサイズは下の画像の通り。

いや、小さすぎでしょ。

これがソニーの徹底的なマーケット調査による成果なのか、はては偶然の産物なのかはわかりませんが、結果的に話題になったのは狙い通りのはず。
X(旧Twitter)では、発売を待ち望む人々の声が数多く寄せられました。

ただし残念なことに、その後の続報はありません。

ちなみにこのモデルが発表されたのは、2024年4月1日。エイプリルフールです。

そりゃあこんなスマホ発売するわけないよね。

発表2024年4月1日
発売価格 非公開
Antutuベンチスコア(v10)非公開
公式サイトXperia 5 V micro – Sony Mobile

Xperia 1 VI

スペック
OSAndroid 14
SoC (CPU)Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 3.3 GHz / 3.2 GHz / 3.0 GHz / 2.3 GHz Octa-Core 64bit (SM8650-AB)
メモリ12 / 16 GB
ディスプレイ6.5 インチ 2340 x 1080 ピクセル
ストレージ256 / 512 GB
サイズ162 × 74 × 8.2 mm
重量192 g

「ソニーの技術と、未体験の感動へ」

2024年6月に発売されたフラッグシップモデル、Xperia 1 VI。

この機種は、これまでのXperia 1シリーズの伝統を全て捨てたと言われています。その例として挙げられるのが、

  • ディスプレイ画素数が4KからFull HD+に
  • アスペクト比が21:9から一般的な19.5:9に
  • 本体サイズが縦長から一般的な幅広に(縦-3mm、幅+3mm、厚さ-0.1mm)
  • クリエイター向けだったVideo ProやPhoto Proが標準のCameraアプリに機能集約
  • カメラの望遠側焦点距離が85-125mmから85-170mmに

などなど。
シリーズ伝統といわれた特徴を捨てた意欲作です。従来のXperia 1シリーズと明らかに違います。

Xperia 1シリーズの「好きを極めた人に寄り添うモデル」という路線から舵を切ったのでしょうか?

答えは「NO」。

商品企画を担当されている八木さん曰く、

「Xperia 1 VIは、想像を超えたエクスペリエンスをさらに極めています。」

というように、これでも方針転換はしていないとのこと。なんなら、さらに極めたと断言しています。
詳細は以下のインタビュー記事で紹介されています。

先代のXperia 1 Vと比較するとどうしても大衆向けに見えますよね。

それでは、いったい何を「さらに極めた」のでしょうか?

その最たる点は、カメラです。

望遠側のレンズはXperia 1シリーズお馴染みの可変式光学ズームレンズですが、最大焦点距離が125mmから170mmに大幅アップ。これにより、望遠側の撮影能力が大幅に向上しています。
加えて、代償になりがちなオートフォーカスの追従性能と低照度性能も改良されています。完全にプロ向け仕様です。

オートフォーカス対象を図示した様子。緑色の四角すべてがオートフォーカス対象です。

「Xperia 1 VIは、スマートフォンの皮をかぶったαだ。」

そう豪語されています。
筆者含め、αユーザーなら理解できますね。詳細は、Xperia 1 VI開発者の情熱トーク記事で綴られています。

その他、BRAVIAとの画質連携、音質性能の向上、可変リフレッシュレートの採用、バッテリーのスタミナ性能向上など、先代のXperia 1 VIから数多くの点が順当進化しているんです。

とはいえ、先に挙げた「伝統を捨てた」と言われる部分、つまり大衆化した部分は気になりますよね。

特にスマホの顔といえる、ディスプレイ画素数とアスペクト比の大衆化は大きな変更点です。

なぜ、こんな重要な伝統を捨てたのでしょうか?

これについては、上の開発者インタビューで理由が説明されています。

ざっくりまとめると、

  • SNSコンテンツの横幅を意識
  • 動画配信サービスでの16:9映像視聴
  • カメラのライブビューの視認性

などなど、ユーザービリティへの配慮が伺える。だから、Xperia 1 VIを表すなら、

「従来よりも少しだけ一般ユーザーに寄り添ったXperia 1シリーズ」

という表現があっているんじゃないかな。

シェアが低下し、すっかりマイナー機種になったXperia。

それでも初週販売ランキング1位を獲得していることを考慮すると、一部の「好きを極めたい人々」にブッ刺さっているのは確かかと。

ちなみに本機種には、アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」とのコラボレーションモデルが存在します。

https://www.sony.jp/xperia-sp/store/special/bocchitherock/?srsltid=AfmBOoqs3xQ5Bk-Gr-pySbn6xpHppSKG5xqi49AT9sfgN8j5ypYZT-aW

SONY自体が”ぼちろ”とコラボしたがりなのか、なんと4回目のコラボモデルになります。

ちなみに第1弾~第3弾は以下の通り。

第3弾のコラボヘッドホンでは専用のギミックが設けられるなど、凝った作りが特徴。

しかし残念ながら、第4弾のコラボXperiaでは、一般モデルとの違いは「専用外装」と「専用壁紙」のみ。
筆者としては、専用アプリやメニューなど、もう少し凝った作りを期待したかったところです。

なぜそう思ってしまうのか?

それは、過去のXperiaに非常に凝ったコラボモデルがあったから。
その最たる例、2013年発売の「Xperia feat. HATSUNE MIKU SO-04E」をご存じですか?

この機種、専用外装(筐体)はもちろん、限定ホーム画面、限定ウィジェット、限定アラームアプリ、限定ボイスなどが収録されているんです。限定ばっかり。

Xperia feat. HATSUNE MIKU SO-04E の壁紙設定画面

今では考えられないほどの力の入れ様。もはや利益を取っていないレベルと思ってしまいます。

難しいとは思いますが、せっかくコラボするのなら、ぜひこれくらい凝ったモデルにして欲しいものですね。

発売日2024年6月
発売価格 約189,000円
Antutuベンチスコア(v10)1,550,000
公式サイトXperia 1 VI – Sony Mobile

▲TOP Xperiaの歴史 – TOP 発売年表 Antutuスコア比較 画面サイズ比較

Xperia 10 VI

スペック
OSAndroid 14
SoC (CPU)Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 2.2 GHz / 1.8 GHz Octa-Core 64bit (SM6450)
メモリ6 GB
ディスプレイ6.1 インチ 2520 x 1080 ピクセル
ストレージ128 GB
サイズ155 × 68 × 8.3 mm
重量164 g

「長い1日に、安心感と楽しみを」

兄貴分のXperia 1 VIと同時期に発表されたXperia 10 VI。

「伝統を捨てた」と言われがちなXperia 1 VI(本当は違うけど)とはうって変わって、こちらは先代のXperia 10 Vと同様、アスペクト比21:9のディスプレイを採用。順当な進化を遂げています。

機種Xperia 10 VIXperia 10 V
OSAndroid 14Android 13
SoC (CPU)Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 2.2 GHz / 1.8 GHz Octa-Core 64bit (SM6450)Qualcomm Snapdragon 695 2.2 GHz / 1.7 GHz Octa-Core 64bit (SM6375)
5G通信対応
メモリ6 GB
ディスプレイ6.1 インチ 2520 x 1080 ピクセル
ストレージ128 GB
サイズ155 × 68 × 8.3 mm
バッテリー容量5000 mAh
重量164 g159 g
価格約69,000円約67,000円

本機種の説明は、ひとことで表せます。

それは、

「SoCが進化して、値段が少し高くなった。」

Xperia 10 VIにて初採用となったSnapdragon 6 Gen1。先代Xperia 10 Vに採用されたSnapdragon 695 5G比で1.4倍の性能向上。

以上。

上の表の通り、Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1に進化しました。スペック上、それ以外の変更点は無いと言えます。

「変わらない良さがある。」

という言葉があります。Xperia 10 VIはそれを体現しているんです。

「変わるものも、変わらないのも君の自由だ。」

とは、ベンジャミン・バトンの名言ですね。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ベンジャミン・バトン_数奇な人生

ここで説明は終わり…と思いきや、見過ごせない変更点が1つだけ。

外観からすぐにわかることですが、

カメラが2眼に減少しました。

先代のXperia 10 Vは3眼レンズだったので、スペックダウンしたのでしょうか?

いや、画素数的にはそうではありません。以下の表の望遠レンズの画素数に着目してほしいのですが、

Xperia 10 VIXperia 10 V
超広角焦点距離16mm
800万画素/f2.2
焦点距離16mm
800万画素/f2.2
広角焦点距離26mm
1200万画素/f1.8
焦点距離26mm
1200万画素/f1.8
望遠焦点距離52mm
1200万画素/f1.8(広角レンズと共用)
焦点距離54mm
800万画素/f2.2

ご覧のように、望遠側は広角レンズと共用しながらも画素数でカバーしています。

一言でいえば、

「レンズの数は減ったけど、スペックはほとんど変わってない。」

といったところかと。
もう少し細かく説明すると、有効画素数が増加し、絞りが小さく、短焦点化しました。

が、実用上は変化を感じないレベルでしょう。

その他のスペックはほとんど変わらず。

そういえば、Xperia 10シリーズにはとあるアイデンティティがありましたね。

そう、モデルチェンジするたびに軽量化していく点です。

ところがどっこい、Xperia 10 VIではまさかの重量増加

上のグラフのように、1世代前と比較して5g増加。
その結果、2世代前のXperia 10 IVと比較しても重くなってしまいました。

まあ所詮は5g。僅かと言えます。

ここまで気にするのは筆者くらいでしょう。あくまで、使いやすさを重視したシリーズであることには変わりません。

発売日2024年7月
発売価格 約69,000円
Antutuベンチスコア(v10)550,000
公式サイトXperia 10 VI – Sony Mobile

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