2022年

新機種が発売され次第、随時更新予定です。
Xperia 1 IV

スペック
OS | Android 12 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 3.0 GHz / 2.4 GHz / 1.7 GHz Octa-Core 64bit (SM8450) |
メモリ | 12 GB |
ディスプレイ | 6.5 インチ 3840 x 1644 ピクセル |
ストレージ | 256 / 512 GB |
サイズ | 165 × 71 × 8.2 mm |
重量 | 187 g |
「あなたのクリエイティビティを解き放つ」
「好きを極めた人」に寄り添うシリーズとして、着実に進化してきたXperia 1シリーズ。
今まで以上に「好きを極めた人」に寄り添うには、どうすればいいか。
ソニーモバイルが出した答えは、カメラの”深化”でした。

望遠側に1/3.5インチセンサーを搭載することで瞳AFやオブジェクトトラッキングが全てのレンズで使用可になったり、インカメラの画素数がアップしています。
「Xperia 1 IIIよりもセンサーサイズが小さくなったじゃないか」
という声が挙がっていますが、従来のセンサーでは120fpsの高速読み出しが不可能でした。だから、光量を犠牲にしてでもハイフレームレートでのスローモーション撮影や瞳AF、オブジェクトトラッキングができるように進化させたってわけ。
純粋にセンサーサイズが小さくなったと言われているけれど、できる体験は多くなっています。

まあそれよりも注目したいのはやっぱり世界初の光学望遠ズーム。
実は光学ズームに限っていえば、ASUSが2016年に3倍光学ズームを搭載したZenfone Zoom / Sを発売しています。

だから光学ズーム自体は世界初じゃない。
あくまで”望遠側”の光学ズームが世界初ですよってことです。
Xperia 1 IVでは望遠の85mm~125mmまでの間で光学ズームが可能になっています。
開発者インタビューでは、企画マーケティング部門の滝沢さん曰く、
「そういった焦点距離をつなげることで、画質劣化や心理的障壁がなくなり、快適にお使いいただけると考えています。」
とのこと。

Xperia 1 IIIでは可変式望遠レンズだったところ、Xperia 1 IVでは光学ズームになったことで望遠側の全ての焦点距離が光学域になりました。
ポートレート撮影でよく使われる85mm~125mmのユースケースを考慮した結果だそうです。奥行きのある風景を背景に、人物が映える印象的な写真を撮影するのに最適だそう。

ズームの中間領域でも光学性能を高める必要があり、部品の作りこみなどで苦労されたそうです。
もちろん進化したのはカメラだけではありません。
ディスプレイの最大輝度が向上したり、

「Music Pro」アプリで、スマホ1台で宅内録音を実現しています。

これが地味にすごい機能で、ノイズや残響音の除去は当然ながら、トラックの並列編集ができる機能が備わっている。
つまり、instrumental(ボーカル無し音源)にボーカルを載せることができるので、DAWで作曲さえしていれば、
- 録音
- 動画撮影
- 編集・MIX
- アップロード
この一連の流れが1台で完結してしまうわけ。

スマホをパッととって、インスタやTiktokに”歌ってみた”を配信できます。
他にも色々進化しているけれど、やっぱり一貫しているのは「好きを極めた人」に寄り添うシリーズだということ。
これまでのキャッチコピーを振り返ってみても、
「1から生まれ変わった、ソニー渾身の新フラッグシップ。」(Xperia 1)
「Built for speed.」(Xperia 1 II)
「Speed and beyond.」(Xperia 1 III)
「あなたのクリエイティビティを解き放つ」(Xperia 1 IV)
先進的な機能を盛り込み、それをお客様に知ってほしいという気持ちが出ている。
でもそれは万人受けする機能ではなく、”一部の人にだけ刺さればいい”という願いなのは明らか。

社内向けのビジョンにはこれを裏付ける文句が掲げられています。
「万人受けと決別する」
モノづくりをしている企業とは考えられない文句ですが、いかにもSONYっぽくて筆者は好きです。
SPEC比較 – Xperia 1 IV & Xperia 1 III
機種 | Xperia 1 IV | Xperia 1 III |
OS | Android 12 | Android 11 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 3.0 GHz / 2.4 GHz / 1.7 GHz Octa-Core 64bit (SM8450) | Qualcomm Snapdragon 888 2.8GHz / 2.4GHz / 1.8 GHz Octa-Core 64bit (SM8350) |
メモリ | 12 GB | 12 GB |
ディスプレイ | 6.5 インチ 3840 x 1644 ピクセル | 6.5 インチ 3840 x 1644 ピクセル |
ストレージ | 256 / 512 GB | 256 GB |
サイズ | 165 x 71 x 8.2 mm | 165 x 71 x 8.2 mm |
重量 | 187 g | 187 g |
発売日 | 2022年5月 |
発売価格 | 約191,000円 |
Antutuベンチスコア(v9) | 903,000 |
公式サイト | Xperia 1 IV – Sony Mobile |
▲TOP Xperiaの歴史 – TOP 発売年表 Antutuスコア比較 画面サイズ比較
Xperia 10 IV

スペック
OS | Android 12 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 695 2.2 GHz / 1.7 GHz Octa-Core 64bit (SM6375) |
メモリ | 6 GB |
ディスプレイ | 6.0 インチ 2520 x 1080 ピクセル |
ストレージ | 128 GB |
サイズ | 153 × 67 × 8.3 mm |
重量 | 161 g |
「写真も映像も音楽も、エンタメを楽しみつくすXperia。」
Xperia 10 IIIの後継機種にあたるXperia 10 IV。
その最大の特徴は、公式ページTOPにも記載されている通りバッテリー容量と本体の軽さ。

本体重量は先代Xperia 10 IIIから8g軽くなり、161gに。
5000mAhバッテリーを搭載した5Gスマートフォンの中では、世界最軽量となっています。
Xperiaシリーズの中でも最軽量のXperia Pureness(70g)や、日本で発売されたXperia ray(100g)には届かないものの、コンパクトモデルであるXperia Aceシリーズと肩を並べる軽量さです。

兄貴分であるXperia 1 IVやXperia 5 IVが10万円を超える中、本機種は約半額で購入できる価格設定に。
先代のXperia 10 IIIと同様、一般ユーザーをターゲットにしたミッドレンジモデルです。
が、価格は先代Xperia 10 III比で1万円以上も値上がりしてしまいました。
初代Xperia 10~Xperia 10 IIIの間では値上げ額が数千円程度だっただけに、割高感が否めません。

リリース当初はiPhone 13シリーズなどのライバル機種を抑え、売上ランキングトップに君臨するのですが、その後は低迷。
発売から約2年が経過した2024年3月、定価の1/3に相当する22,000円で在庫処分され、その際に売上ランキング首位に再び浮上、3週連続首位を勝ち取ったのでした。
発売当初はコスパの悪さが目立ってしまった本機種。筆者としては普及帯モデルだからこそ、もう少し戦略的な価格にして欲しかったと思います。
ドコモのツートップとして130万台以上の爆売れを記録した、当時の面影は消えてしまったのでしょうか…
発売日 | 2022年6月 |
発売価格 | 約64,000円 |
Antutuベンチスコア(v9) | 389,000 |
公式サイト | Xperia 10 IV – Sony Mobile |
▲TOP Xperiaの歴史 – TOP 発売年表 Antutuスコア比較 画面サイズ比較
Xperia Ace III

スペック
OS | Android 12 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 480 2.0 GHz / 1.8 GHz Octa-Core 64bit (SM4350) |
メモリ | 4 GB |
ディスプレイ | 5.5 インチ 1496 x 720 ピクセル |
ストレージ | 64 GB |
サイズ | 140 × 69 × 8.9 mm |
重量 | 162 g |
「かんたん・あんしん・たっぷり。ずっと使えるシンプルコンパクト。」
2022年5月11日にワールドプレミアされたXperia3兄弟の末っ子、Xperia Ace III。
先代のXperia Ace IIと比較すると、
機種 | Xperia Ace III | Xperia Ace II |
OS | Android 12 | Android 11 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 480 2.0 GHz / 1.8 GHz Octa-Core 64bit (SM4350) | Mediatek Helio P35 2.3GHz / 1.8GHz Octa-Core 64bit (MT6765) |
5G通信 | 対応 | 非対応 |
メモリ | 4 GB | |
ディスプレイ | 5.5 インチ 1496 x 720 ピクセル | |
ストレージ | 64 GB | |
サイズ | 140 x 69 x 8.9 mm | |
重量 | 162 g | 159 g |
SoCが強化されたこと、5G通信に対応したことが大きな変更点。
細かなところでは、Xperia Ace IIでは高耐久ガラスがGorilla Glass 6だったところ、Xperia Ace IIIでは2倍キズに強いGorilla Glass Victusに強化されました。

今や希少となった、コンパクトスマホのXperia Ace III。エントリーモデルで満足できる方は、有力な候補となります。
電池持ちの良さや価格の安さなど、注目すべき点は多いのですが、やはり気になるのはスペックの低さ。多くのアプリの動作がもっさりしてしまいます。
公式サイトでは電池持ちの良さから、
「3年後も快適に使い続けられる」
と謳っているのですが、お世辞にも快適とは言えないスペックです。

Xperia Aceシリーズが本機種で途絶えてしまったことが、すべてを物語っていると思います。
では、なぜSONYはこんな機種を発売したのでしょうか?
答えはさかのぼること2019年、初代Xperia Aceの誕生ストーリーにあります。当時のソニーモバイルコミュニケーションズ企画部門の川原﨑さん曰く、
「 Aceがモデルとして狙っていきたかったところは、フィーチャーフォンからスマートフォンに乗り換える方々です。」
と仰っています。Aceシリーズの狙いはコレだったんです。
初代Aceはこのサイトを見るような層からはあまり需要が無い・・・けれど乗り換えユーザーや中高生といった若年層には実はけっこう売れていました。
事実、発売から2か月近く経った後でもドコモの売り上げランキングでは堂々の1位を獲得しています。
ドコモ売上げランキング (2019年8月時点)
1位 Xperia Ace SO-02L
2位 Galaxy S10 SC-03L
3位 Xperia 1 SO-03L
4位 AQUOS sense2 SH-01L
5位 iPhone XR(64GB)
6位 arrows Be3 F-02L
7位 iPhone 8(64GB)
8位 らくらくスマートフォンme F-01L
9位 iPhone XR(128GB)
10位 Pixel 3ahttps://keitaijoho.com/archives/36145/
国内販売台数が低迷していく中でこの結果はかなり上出来で、当時のフラッグシップモデルであるXperia 1とは対照的に”じわ売れ”する結果となりました。

この初代Xperia Aceという機種は、国内売上シェアをシャープに奪われたソニーが
「なんとかシェア回復を・・・」
という想いで作り上げた、個性も尖った性能も話題性も捨ててまで生み出した
色々な意味で ”手のひらサイズ” のXperiaだったのかも。
それから3年、フィーチャーフォンからスマートフォンに乗り換える方々への役割は、Xperia Ace IIIで幕を閉じたのでした。
発売日 | 2022年6月 |
発売価格 | 約34,000円 |
Antutuベンチスコア(v9) | 296,000 |
公式サイト | Xperia Ace III – Sony Mobile |
▲TOP Xperiaの歴史 – TOP 発売年表 Antutuスコア比較 画面サイズ比較
Xperia 5 IV

スペック
OS | Android 12 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 3.0 GHz / 2.4 GHz / 1.7 GHz Octa-Core 64bit (SM8450) |
メモリ | 8 GB |
ディスプレイ | 6.1 インチ 2520 x 1080 ピクセル |
ストレージ | 128 GB |
サイズ | 156 × 67 × 8.2 mm |
重量 | 172 g |
「手の中に感動を。」
2022年9月にグローバルモデルとして発売された、Xperia 5 IV。
国内では楽天モバイルも加えた初の主要4キャリアから、2022年10月に発売されました。
先代のXperia 5 IIIと比較すると、
機種 | Xperia 5 IV | Xperia 5 III |
OS | Android 12 | Android 11 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 3.0 GHz / 2.4 GHz / 1.7 GHz Octa-Core 64bit (SM8450) | Qualcomm Snapdragon 888 2.8 GHz / 2.4 GHz / 1.8 GHz Octa-Core 64bit (SM8350) |
5G通信 | 対応 | |
メモリ | 8 GB | |
ディスプレイ | 6.1 インチ 2520 x 1080 ピクセル | |
ストレージ | 128 GB | |
サイズ | 156 × 67 × 8.2 mm | 157 × 68 × 8.2 mm |
バッテリー容量 | 5000 mAh | 4500 mAh |
重量 | 172 g | 169 g |
価格 | 約120,000円 | 約113,000円 |
SoCが強化されたことが大きな変更点。
にもかかわらず、価格があまり上昇していない。この年代のXperiaにとっては珍しいことです。
細かなところでは、バッテリー容量が微増した点や、カメラの焦点距離が可変式から従来の固定式に変更された点が違いとして挙げられます。
それから、当ブログではXperia 5 IIIの高耐久ガラスがGorilla Glass 6だったことを少々ディスっておりましたが、Xperia 5 IVでは2倍キズに強いGorilla Glass Victusに強化されたことに触れておきます。

では、落としても割れないほど強くなったのでしょうか?
答えはNO。落とすと割れます。
ちなみに、管理人のXperia 5 IVも割れました…
さて、正直スペックに関して話すことはあまりないのですが、一点だけ強調しておきたいことがあります。
それは本体スピーカー。

先代Xperia 5 IIIと比べてハッキリと、誰が聞いても分かるくらいの違いが生まれました。
音響設計を担当されている米谷さん曰く、
こんな事を言ったら怒られてしまうかもしれませんが、個人的には過去の全てのXperiaの中で最もバランスの取れた定位感の高い音を再現できているのではないかと思っています。スマートフォンのスピーカーで音楽を聴くことはないという人にもぜひ聴いてみていただきたいです!
https://www.sony.jp/feature/products/221115/index_02.html

と興奮気味にお話しされています。
近年のXperiaは上下2つのスピーカーが正面を向くように配置されており、音のバランスには元から定評がありました。
Xperia 5 IVではこれに加えて、上下スピーカーユニットを専用エンクロージャーに入れることで、音のクリアさを向上させています。

公式サイトにはさらっと「凄い!」と書いてあるだけですが、実際にiPhoneや過去のXperiaと比べるとその差は歴然。もう少し詳しく解説しても良いのでは…
ちなみに、
「スピーカーなんて使わないよ」
という方もいるかもしれませんが、一方でお風呂で音楽を聴いたり、何かとフロントスピーカーを使う方も一定数います。筆者も後者です。
受け売りになってしまいますが、ぜひ一度その耳でサウンドを聴いていただきたいですね。
このように、本モデルはただ単にXperia 1 IVの廉価版かと思ったら大違い。
単純なスペックでは表現できない。Xperia 5 IVには”作り手のこだわり“が詰まっているんです。

初代Xperia 5から受け継がれてきた、
「Xperia 1の機能をより多くの人達に届けたいと思い、Xperia 5を開発しました。」
という想いは、このXperia 5 IVにもしっかりと受け継がれています。
ただ、残念なことに、指紋認証不良などの不具合も、しっかりと受け継がれてしまっています…
管理人のXperia 5 IVでも発生してしまいました。詳細は以下の記事にて。
発売日 | 2022年9月 |
発売価格 | 約120,000円 |
Antutuベンチスコア(v9) | 878,000 |
公式サイト | Xperia 5 IV – Sony Mobile |