Xperiaの歴史 – 2012年

2012年

2012年と聞くと、あなたは何を思い浮かべますか?

東京スカイツリーが完成したり、北九州でロケットランチャーが見つかったり、世の中いろいろありましたが、スマートフォン業界も2012年にいろいろありました。

例えば、日本向けに防水Xperiaが初めて発売されたり、HDディスプレイがついに登場したり、新たな通信方式のLTEが登場したり・・・・・。
パズドラがリリースされたのも2012年です。

伝説のハイスペックカイロ、Arrows X F-10Dが登場したのも忘れられませんね。

bakunetsu-arrows不具合全部入りとまで言われたArrows X F-10Dは、“アホーズ”で検索してみてください。

そんな “いろいろあった” 2012年のXperia、詳しく見ていきましょう。
(ちなみに、2012年はXperiaの種類が最も多い年です。)

Xperia NX (Xperia S)

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2012年2月、Xperiaはこれまでにないほどの進化を遂げました。

新しいCPU、鮮明になったディスプレイ、そして従来の32倍ものストレージを持つスマートフォン、Xperia NX (SO-02D)が発売したからです。

海外では Xperia S という名前で発売されました。

これまでとは比べ物にならないほどスペックが向上し、一気に最近のスマートフォンに近づきました。

気になるスペックですが、CPUが第3世代SnapdragonであるQualcomm MSM8260 Snapdragon S3 1.5GHz Dual coreに進化。
ついにスマートフォンのCPUがマルチコア化しました。

そしてメモリがこれまでの倍の1GBに、ストレージはこれまでの32倍である32GBに大幅増加しました。

またXperia史上初、4.3インチ 1280×720ピクセル HDディスプレイを搭載し、初代Xperia X1から全く進化していなかったディスプレイの解像度が大幅に進化しました。

このあたりのXperiaであれば、まだサブ機として使っている方もいるかと思います。
発売時はAndroid 2.3でしたが現在Android 4.1までアップデートできるので、今使うにしても大きな問題はありません。

そしてAntutuベンチのスコアですが、これまでより大きく上昇して約6,700を記録しています(Antutu Ver 2.X)。
海外版Xperia NXであるXperia Sでも同程度のスコアを記録しています。

実にXperia acroの2倍以上です。
CPUのマルチコア化がいかに革命的だったかがよくわかる機種ですね。

詳細はSONYの公式ページで確認できます。
>> Xperia NX (SO-02D) – ソニーモバイルコミュニケーションズ

Xperia acro HD (Xperia acro S)

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Xperia史上初、日本向けの防水端末である Xperia acro HD が2012年3月、ドコモ・auから発売されました。

海外では Xperia acro S として発売されました。

当時待ち望まれていた、赤外線・ワンセグ・おサイフケータイ(FeliCa)・防水機能を搭載した、まさに全部入りのガラスマXperiaです。
当時はガラケーからの乗り換え先にXperia acro HDを選ぶのが鉄板でした(F-10Dと迷った方も多いはず)。

気になるスペックですが、ほとんどXperia NXと変わりありません。
CPUはSnapdragon S3 1.5GHz Dual-core、メモリ1GB、ストレージは若干少ない16GB、4.3インチ 1280×720ピクセル HDディスプレイを搭載、OSはAndroid 2.3です。

ドコモ・au版はAndroid 4.0までアップデートされ、海外版はAndroid 4.1までアップデートされました。

残念ながらLTEには対応していないですが、長くこの機種を使っていたという方も多くいるのではないでしょうか。
(私も2015年6月まで使用していました。息の長い機種です。)

Antutuベンチのスコアはおよそ6,400。
同CPUであるSnapdragon S3搭載のXperia NXとほとんど同じスコアですから、妥当なスコアですね。

ちなみにXperia Z5とは約7倍のスコアの差があります。
だんだんと最近の機種に追い付いてきましたね。

>> Xperia acro HD (SO-03D) – ソニーモバイルコミュニケーションズ

Xperia ion

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2012年6月、海外でXperia初めてのLTE対応端末、Xperia ionが発売されました。

基本的なスペックはXperia acro HDと同様で、ガラパゴス機能を省いてLTE機能を付けたような感じの機種です。

CPU、メモリ、ストレージはacro HDと同様、ディスプレイが4.55インチHD液晶に変更となり、少し画面が大きくなりました。

Antutuベンチのスコアは約6,600。
CPUは前機種と同じですので、妥当なスコアでしょう。

詳細なスペックは公式のWhite paperから見ることができます。
>> Xperia ion – White paper | Sony

Xperia P

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2012年5月、Xperiaの廉価版モデルである Xperia P が海外で発売されました。

珍しいSoCであるST-Ericsson製 NovaThourが使用されており、CPUには1GHz Dual-core ARM Cortex-A9が採用されています。
ミッドレンジといった感じですね。

ちなみにNovaThourとはST-Ericssonが開発したSoCで、Uシリーズ、Aシリーズ、Lシリーズなどの種類があります。

ST-Ericsson社は最近赤字で合弁会社を解消しており、Wikipediaを見るとその経緯を知ることができます。

またNovaThourのWikipediaを見ると、同社のSoCがいかに売れていなかったかがよくわかります。
最後の方の製品は出荷すらされていません。

話が脱線しましたが、このNovaThour (U8500)を搭載したXperia P、ミッドレンジながらそこまでスペックは悪くありません。

CPUは先ほどの1GHz Dual-core、メモリ1GB、ストレージ16GB、4インチ540×960ピクセルのディスプレイを搭載しています。

Antutuベンチのスコアは約5,000。
当時のミッドレンジモデルとしては優秀なスコアです。

>> Xperia P – Full phone specificasions | GSMARENA

Xperia U

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2012年5月、Xperia Pの廉価版である Xperia U が海外で発売されました。
廉価版の廉価版ですね。

Xperia Pと同じくST-Ericsson製SoC NovaThourU8500を採用し、メモリが512MBに減少、ストレージが8GBに減少、ディスプレイは3.5インチ480×854ピクセルへと変更になりました。

搭載OSも変わらず、Android 2.3を搭載しています。
後にAndroid 4.0までアップデートされました。

Antutuベンチのスコアはおよそ5,300。
少しだけXperia Pから向上しています。

>> Xperia U – Sony

Xperia sola

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2012年5月、Xperia sola が海外で発売されました。

基本的なスペックはXperia Uと同様ですが、3.7インチディスプレイ、フロントカメラなし、SDカードスロットありと、細かな違いがあります。

本体が独特の形状をしており、画面下部でディスプレイと段差がついています。

Xperia NXから続く当時のXperiaでは、ハードウェアキーがディスプレイ下にタッチセンサーとして搭載してあり、ディスプレイの誤タッチが多いことが問題点でした。
(現在のXperiaでは画面内のソフトウェアキーが主流です)

しかしXperia solaでは段差のおかげで誤タッチが少なくなっており、非常に評判がよい機種でした。

Antutuベンチのスコアは約5,300と、Xperia Uとほとんど変わりません。

>> Xperia sola – Full phone specificasions | GSMARENA

Xperia Neo L

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2012年6月、Xperia Neo Vの後継機種、Xperia Neo L が発売されました。

Xperiaで初めてのAndroid 4.0を搭載した機種です。

しかしスペックはあまり良くなく、ミッドレンジ – エントリーモデルとして発売されました。

問題のスペックですが、CPUにQualcomm MSM8255 Snapdragon S2 (Single-core) 1.0GHzを搭載、メモリ512MB、ストレージ1GB、4.0インチ480×854ピクセルのディスプレイを搭載しています。

Xperiaで初のAndroid 4.0を搭載した機種でしたが、スペックがネックになったのか一度もOSアップデートはありませんでした。

Antutuベンチのスコアはおよそ3,000。
CPUがシングルコアであることに加え、1.0GHz駆動なのでスコアが悪いのだと考えられますが、2010年4月にdocomoから発売されたXperia (SO-01B)と同等レベルと聞くと若干驚きを感じてしまいます。

>> Xperia Neo L – White paper | Sony

Xperia go

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2012年7月、海外向けの防水Xperia端末である Xperia go が発売されました。
ゲームパッドはついてません。

いわゆるミッドレンジモデルで、スペックはあまり良くありません。

CPUはXperia P / U / sola に搭載されていたSoCのST-Ericsson製 NovaThour U8500に搭載されている、Dual-core 1.0GHz駆動のCPUです。

ちなみに本機種は、Xperia最後のST-Ericsson製SoCが搭載された機種になります。
同社のSoCはあまり良くなかったんですかね。

メモリ512MB、ストレージ8GB、3.5インチ 320×480ピクセルのディスプレイを搭載していました。

またLTEには非対応、搭載OSはAndroid 2.3です。

Antutuベンチのスコアは5,500程度。
他のST-Ericsson製SoC搭載モデルとほとんど変わりません。

>> Xperia go – Full phone specificasions | GSMARENA

Xperia GX (Xperia TX)

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日本で史上初のLTE対応Xperia、Xperia GX (SO-04D)が2012年8月、ドコモより発売しました。
海外ではXperia TXという名前で発売しています。

Xperia acro HDではあった防水・ワンセグ・赤外線機能は無くなってしまったものの、その代わりに数多くの点が進化しています。

スペックですが、CPUにQualcomm MSM8960 Snapdragon S4 Plus Dual-core 1.5GHzを搭載しています。
Snapdragon S3の時代は一瞬で終わり、ついに第4世代のSnapdragon S4の時代へ突入です。

そしてこれが、長い長いSnapdragon S4時代の幕開けとなります。

本機種は日本向けXperiaで初めてAndroid 4.0を搭載した機種です。
Android 4.0と聞くと、一つの節目を超えた感がありますね。

その他メモリ1GB、ストレージ16GB、4.6インチ1280×720ピクセル HDディスプレイを搭載しています。

また日本向けXperiaにおいて、この機種からロゴが「Sony Ericsson」ではなく「SONY」に変更となりました。
海外版XperiaではXperia S (Xperia NXの海外版) から「SONY」ロゴに変更されています。

本体形状はXperia arc以来のアーク形状を採用しており、側面にラインを入れることで視覚的に薄く見せています。

なお本機種から、日本向けXperiaでは「戻る・ホーム・タスク」の各種ボタンがディスプレイ上にソフトウェアキーとして搭載されるようになり、物理キーはすべて撤廃されました。

気になるAntutuベンチのスコアですが、約7,000を記録しています。
Snapdragon S4と聞くと性能が飛躍的によくなったと思う方も多いかと思いますが、初期は意外とよくありません。

なお海外版Xperia GXはXperia TXという名前で発売しており、その兄弟機として Xperia T という機種も発売されています。

Xperia TはCPU・メモリなどの主要なハードウェア構成がXperia GXとほとんど同一で、外見のみ異なっています。

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Xperia GXの詳細はSONY公式ホームページから確認できます。
>> Xperia GX (SO-04D) – ソニーモバイルコミュニケーションズ

Xperia SX

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2012年8月、ガラパゴス機能を搭載した Xperia SX (SO-05D)がGX発売の翌日にドコモから発売されました。
海外では発売されていない、日本限定モデルです。

Xperia SXは、Xperia GXには搭載されていないワンセグ・赤外線を搭載し、若干スペックが落とされ小型化された機種です。

CPUはGXと同じくSnapdragon S4 Plus Dual-core 1.5GHz、メモリも同じく1GBですが、ストレージが8GBに減少、ディスプレイは3.7インチ960×540ピクセルへと変更されています。

なおOSはXperia GXと同じくAndroid 4.0を搭載し、Android 4.1までアップデートされました。
当然ながらLTEにも対応しています。

重量95グラムと非常に軽い特徴的な機種ですが、GXほどは売れませんでした。
(それでも他の国内機種よりは圧倒的に売れたようです)

なお、Antutuベンチのスコアは7,000程度。
Xperia GXとほとんど変わりません。

>> Xperia SX (SO-05D) – ソニーモバイルコミュニケーションズ

Xperia Tipo / Tipo Dual

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2012年9月、超小型スマートフォン Xperia Tipo が海外で発売されました。
Xperia史上初のDual SIMモデル、Xperia Tipo Dual も同月発売です。

TipoとTipo Dualの違いはデュアルSIM対応かどうかの差異のみ。

この機種はローエンドモデルとして発売され、スペックが大幅に削られています。

注目のスペックですが、CPUはまさかのSnapdragon S1を搭載しています。
Qualcomm MSM7225AA Snapdragon S1 Single-core 0.8GHzを搭載、メモリ512MB、ストレージ2.9GB、3.2インチ 320×480ピクセルのディスプレイを搭載しています。
LTEにも非対応です。

OSはAndroid 4.0搭載ですが、当然ながら1度もOSアップデートされませんでした。

気になるAntutuベンチのスコアはおよそ2,600。
Xperia arc以下のスコアですが、販売価格が1万2千円前後なので妥当なスコアですね。

>> Xperia Tipo dual – Sony Xperia (UK)

Xperia miro

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2012年9月、Xperia miro が海外で発売されました。

CPUはTipoから変わらずSnapdragon S1 0.8GHz、メモリ512MB、ストレージ4GB、3.5インチ 320×480ピクセルのディスプレイを搭載しています。
Xperia Tipoを少しだけ大きくして、ちょっとスペックを上げた感じの機種ですね。

他にもフロントカメラが搭載されたりLEDフラッシュが搭載されるなど、カメラ周りが強化されています。

Tipoと同様にAndroid 4.0からアップデートされることはありませんでした。

Antutuベンチのスコアは3,000。
Snapdragon S1ならこんなもんでしょう。

>> Xperia miro – White paper | Sony

Xperia SL

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2012年9月、海外でXperia S (海外版Xperia NX)の後継機、Xperia SL が発売されました。

4.3インチHDディスプレイや1GBのメモリ、32GBのストレージはそのままに、CPUがパワーアップされています。

搭載されているCPUはSnapdragon S3 Dual-core 1.7GHzです。
Xperia GX / SXなどに搭載されているSnapdragon S4ではありませんが、クロックが過去最高の1.7GHzになっています。

またXperia Sとは違って、初めからAndroid 4.0が搭載されています。

ただしLTEには対応していません。

気になるAntutuベンチのスコアですが、7,100を記録しています(Antutu Ver2.X)。
旧世代CPUであるSnapdragon S3であるにもかかわらず、Xperia GX / SXとほとんど変わらないスコアです。

クロックの力って偉大。

ちなみにこの頃Antutuベンチアプリがv3.Xにアップデートされ、これまでよりスコアが高くなるようになりました。

新しいAntutuベンチ(Antutu Ver 3.X)で計測したXperia SLのスコアは約8,900です。
アプリの更新によっておよそ1.25倍ほどスコアが上昇するようですね。
(以降のXperiaのスコアは、更新後のAntutuベンチアプリ(Ver 3.X 以降)を使用したスコアになります)

>> Xperia SL – Full phone specificasions | GSMARENA

Xperia J

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Xperia J1ではないですよ。

2012年10月、海外で Xperia J が発売されました。

ローエンド・エントリーモデルに位置づけられる機種で、スペックはあまり高くありません。
Xperia miroを少しスペックアップさせたような感じです。

CPUはSnapdragon S1 Single-core 1.0GHz、メモリ1GB、ストレージ4GB、4.0インチ 480×854ピクセルのディスプレイを搭載しています。
LTEには対応していません。

ローエンドモデルとしては珍しく、Android 4.1へのアップデートが行われました。

Antutuベンチ(Ver 3.X)のスコアはおよそ4,200。
旧Antutuベンチ(Ver 2.X)のスコアでは3,500ほどです。

ローエンドにしては上出来なスコアかと思われます。

>> Xperia J – Sony Xperia (UK)

Xperia AX / VL (Xperia V / VC)

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2012年11月、Xperia AX (SO-01E)がドコモから、Xperia VL (SOL21)がauから、Xperia VC が中国から、Xperia V が海外で発売されました。

謎に多くの種類がありますが外見はどれもほとんど同じで、基本的なスペックもほとんど変わりません(Xperia VCのみLTE非対応)。

スペックですが、CPUはSnapdragon S4 Plus 1.5GHz、メモリ1GB、4.3インチ 1280×720ピクセル HDディスプレイを搭載しています。

ストレージは国内向けモデルが16GB、海外・中国向けモデルが8GBとなっており、国内向けモデルのみワンセグ・赤外線・おサイフケータイ(FeliCa)に対応しています。
このころから国内向けモデルの特別扱いが顕著になってきました。

当時はスマホに赤外線機能を欲しがる方が多かったので無理もありませんが・・・・・。

Xperia GXのようなアーク形状を採用しているのが特徴です。
よく見ると、Xperia恒例だったシャッターボタンがありません。

なお上の写真はXperia VLの外観です。
ドコモ版のXperia AXではSONYロゴの代わりに「docomo Xi」のロゴが入ります。

Antutuベンチのスコアはおよそ11,000とXperia GX / SXから大幅アップ。
しかしAntutuベンチアプリがv3.Xへ更新されているため、従来の機種よりもスコアが高くなっています。

旧Antutuベンチのスコアは7,000程度ですので、スペック的にはXperia GX / SXや、Xperia SLとほとんど変わらないと考えられます。

>> Xperia AX (SO-01E)- ソニーモバイルコミュニケーションズ