2018年
続々と発売される新型Xperia。しかしなかなか思うように伸びないSONYのスマホ事業。
2016年度に一度は黒字転換したものの、2017年度にはすぐさま赤字に転落してしまいました。
このまま沈むか、再浮上するか…
2008年から始まったXPERIAの歴史。先行きの見えない11年目が幕を開けます…
Xperia L2
OS | Android 7.1 |
SoC (CPU) | MediaTek MT6737T 1.45 GHz Quad-Core 64bit |
メモリ | 3 GB |
ディスプレイ | 5.5 インチ 1280 x 720 ピクセル |
ストレージ | 32 GB |
サイズ | 150 × 78 × 9.8 mm |
重量 | 178 g |
2017年5月に発売された先代エントリーモデルのXperia L1の後継機種にあたる Xperia L2 です。2018年1月に海外で発売。
前作の登場から約一年経ちますが、CPUやディスプレイ解像度は据え置きとなっています。
デザインは前作L1と同様ループサーフェスデザインを採用。ベゼルも細めで、近年のXperiaでの流行りをしっかりと抑えています。エントリーモデルながらボディにアルミニウムを採用しているのが特徴です。
指紋認証センサーやUSB Type-Cも搭載しています。
比較項目 | Xperia L1 | Xperia L2 |
---|---|---|
OS | Android 7.0 | Android 7.1 |
SoC (CPU) | MediaTek MT6737T 1.45 GHz Quad-Core 64bit | MediaTek MT6737T 1.45 GHz Quad-Core 64bit |
メモリ | 2 GB | 3 GB |
ディスプレイ | 5.5 インチ 1280 x 720 ピクセル | 5.5 インチ 1280 x 720 ピクセル |
ストレージ | 16 GB | 32 GB |
サイズ | 151 × 74 × 8.7 mm | 150 × 78 × 9.8 mm |
重量 | 180 g | 178 g |
充電端子 | USB Type-C | USB Type-C |
価格(発売開始当初) | 約 23,000 円 | 約 30,000 円 |
Antutu Score (v6) | 38,500 | 38,200 |
価格は前作から約7,000円程高く、約30,000円から。メモリやストレージの他、バッテリーが3,300mAhと大容量化されているため、コストパフォーマンスの面では優秀と言えます。
CPUパフォーマンスは決して良くはありませんが、価格からいえば妥当なラインでしょう。
そんな評判のいいXperia L2ですが、唯一の欠点といえる部分も。
それはカメラ。
Xperiaフラッグシップモデルに搭載されるExmor RSは搭載されておらず、その結果ディテール不足感や低照度性能が犠牲に。
このように削るところはトコトン削っていますが、Xperiaには珍しいコスパの良い機種といえるL2。
パッと見の外観も高級感があり、所有感も満たされそう。
公式でハンズオン動画も公開されています。
Antutuベンチのスコアは先代Xperia L1とほぼ同等でおよそ38,200を記録しています。
公式サイトにおけるレビュー点数は☆4.7 / 5.0と高く、かなり評価された機種だったことが伺えます。
発売日 | 2018年1月 |
発売価格 | 約30,000円 |
Antutuベンチスコア(v6) | 38,200 |
公式サイト | Xperia L2 – Sony Xperia (UK) |
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Xperia XA2
スペック
OS | Android 8.0 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 630 2.2 GHz Octa-Core 64bit (SDM630) |
メモリ | 3 GB |
ディスプレイ | 5.2 インチ 1920 x 1080 ピクセル |
ストレージ | 32 GB |
サイズ | 142 × 70 × 9.7 mm |
重量 | 171 g |
「Capture life’s beauty with 23MP.」
2017年10月に海外で発売されたXperia XA1 Plusの後継機種、Xperia XA2 です。2018年2月に発売。
Xperia XA2 Ultraと同時発表されました。
XA、XA1、XA1 Ultra、XA1 Plusと進化してきた同シリーズの最新モデルにあたります。
同時発売されたXA2 Ultraと比べると少し保守的なデザインのXperia XA2。
上部と下部のベゼルが狭く、エッジがわずかに丸みを帯びていることを除けば、まるでXZ1のようなデザイン。
最近のXperiaで流行りのループサーフェスデザインを採用。ベゼルは極細となっています。指紋認証センサーは電源ボタンと分離し、背面へ移動となりました。
また側面に陽極酸化アルミニウムエッジを採用し、上底面をダイヤモンドカットすることで、ミッドレンジながら高級感あふれるボディを演出しています。
Antutuベンチ(v7)のスコアは約89,000を記録。
Antutuベンチのバージョンアップにより、v7はv6からスコアが16%程高くマークされるとのこと。しかしそれを考慮しても、先代XA1 Plusの記録である60,000から大きく上昇しているのは特筆すべきポイントです。
これはXA1 PlusではMediaTek製CPUでしたが、XA2ではQualcomm製のSnapdragon 630を採用したことが大きいでしょう。
同時発売された機種よりも小柄なサイズに、古典的な16:9アスペクト比のディスプレイ、そして先代から変わらぬデザインを踏襲。
それはまるで、日本のコンパクトモデルのようなXperiaなのでした。
発売日 | 2018年2月 |
発売価格 | 約40,000円 |
Antutuベンチスコア(v7) | 89,000 |
公式サイト | Xperia XA2 – Sony Xperia (UK) |
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Xperia XA2 Ultra
OS | Android 8.0 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 630 2.2 GHz Octa-Core 64bit (SDM630) |
メモリ | 4 GB |
ディスプレイ | 6.0 インチ 1920 x 1080 ピクセル |
ストレージ | 32 / 64 GB |
サイズ | 163 × 80 × 9.5 mm |
重量 | 221 g |
Xperia XA2のファブレットモデル、Xperia XA2 Ultra です。Xperia XA2と同時発表されました。
XA2と同様2018年2月に発売。
特徴として、前面にXperia史上初のデュアルカメラを搭載しています。背面にデュアルカメラを搭載した機種は他社で多く見受けられますが、前面にデュアルカメラを搭載した機種はこれまで極限られていました。
片方は約1,600万画素のf2.0光学手振れ補正対応カメラ、もう片方は約800万画素のf2.4画角120°の広角カメラを搭載しています。大勢の人と自撮りする際、大いに役立つと考えられます。
なお、背面には約2,300万画素f2.0のアウトカメラを搭載しています。
スペックはCPUなどを除きXA2の上位互換となっており、特にメモリはXA2の1.5倍、ストレージはXA2の2倍となっています。
なお、XA2と同様USB Type-Cや、背面に指紋認証センサーを搭載しています。
ボディにはXA2と同様アルミニウムエッジを採用し、高級感溢れる仕上がりとなっています。
Antutuベンチ(v7)のスコアは同じCPUを搭載するXA2と同様、約89,000を記録。
Antutuベンチのバージョンアップにより、v7はv6からスコアが16%程高くマークされるとのこと。しかしそれを考慮しても、先代XA1 Plusの記録である60,000から大きく上昇しているのは特筆すべきポイントです。
>> Xperia XA2 Ultra – Sony Xperia (UK)
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Xperia XZ2
OS | Android 8.0 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 845 2.7GHz / 1.7 GHz Octa-Core 64bit (SDM845) |
メモリ | 4 / 6 GB |
ディスプレイ | 5.7 インチ 2160 x 1080 ピクセル |
ストレージ | 64 GB |
サイズ | 153 × 72 × 11.1 mm |
重量 | 198 g |
Xperia XZ1の後継機、Xperia XZ2 です。2018年2月に開催されたMWC2018で発表されたのち、2018年4月に全世界で発売。
日本では1か月遅れの2018年5月に主要3キャリア(docomo / au / softbank)から発売されました。
まずはXZ2シリーズ3兄弟の比較から。
比較項目 | Xperia XZ2 | Xperia XZ2 Compact | Xperia XZ2 Premium |
---|---|---|---|
OS | Android 8.0 | ||
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 845 2.7GHz / 1.7 GHz Octa-Core 64bit (SDM845) | ||
メモリ | 4 / 6 GB | 4 GB | 6 GB |
ディスプレイ | 5.7 インチ 2160 x 1080 ピクセル (18:9) | 5.0 インチ 2160 x 1080 ピクセル (18:9) | 5.8 インチ 3840 x 2160 ピクセル (16:9) |
ストレージ | 64 GB | ||
サイズ | 153 x 72 x 11.1 mm | 135 × 65 × 12.1 mm | 158 x 80 x 11.9 mm |
重量 | 198 g | 168 g | 236 g |
充電端子 | USB Type-C | ||
価格(発売開始当初) | 約 90,000 円 | 約 70,000 円 | 約 98,000 円 |
Antutu Score (v7) | 260,000 |
大きさや細かいスペックが異なる3兄弟ですが、デザインは共通してラウンドフォルムを採用。
XZ1シリーズまで続いたフラットでスリムなデザインから大きく変わっています。
これは、XZ2シリーズの開発コンセプトである”変化”を意識したもの。
「今までのXperiaとは違う、新しいXperiaを期待してくださっている方々の声に応えて」
という商品企画担当者の声が反映されたものになっています。
このXZ2シリーズ、デザインを担当されたのはソニー本社の石田さんという方。
これまでにも数多くのXperiaをデザインされてきた方で、Xperia Z2(2014年)やXperia A(2013年)なども担当されているそう。
”ドコモのツートップ”として爆発的人気を誇ったXperia Aと同じラウンドフォルムを採用したXZ2シリーズですが、実は同じデザイナーの方が担当された機種のようです。
デザインの方向性としては両機種ともに同じはずですが、評価は分かれることに。
時代の流れやターゲットユーザーの違いによるものかと思いますが、Xperia Aの時とは市場の受け止め方が大きく異なりました。
XZ2 Premiumを使用している管理人の個人的な意見としては、そこまでダサくはないと思うんですけどね…
とにもかくにも、デザインコンセプト”Ambient Flow”は結果的に評価の分かれるデザインとなりましたが、少なくとも
「今までのXperiaとは違う、新しいXperiaを」
という開発コンセプトを具現化していることは確かかと。
ちなみにスペック的な方はXZ1から正統進化していて、Xperia史上初の18:9ワイドディスプレイや新世代CPUのSnapdragon 845の採用など、目新しさは結構多い。その他でも、
- 動画 / ゲームのアクションに合わせて振動するダイナミックバイブレーションシステム搭載
- 4K HDR動画撮影対応
- いたわり充電機能搭載
- Xperia XZ1比20%アップのステレオスピーカー
などなど。
イヤホンジャックが廃止された初めてのシリーズでもあります。これも変化と言えば変化かも。
新世代CPUをいち早く搭載した影響からか、Antutuベンチ(v7)のスコアは当時としては非常に高い約260,000を記録。
発売時点において、全スマートフォン中トップの記録を叩き出しました。
Xperiaがベンチマークで1位になるのは珍しいですね。これもまた”変化”といえるかも。
>> Xperia XZ2 (SO-03K) – ソニーモバイルコミュニケーションズ
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Xperia XZ2 Compact
OS | Android 8.0 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 845 2.7GHz / 1.7 GHz Octa-Core 64bit (SDM845) |
メモリ | 4 GB |
ディスプレイ | 5.0 インチ 2160 x 1080 ピクセル |
ストレージ | 64 GB |
サイズ | 135 × 65 × 12.1 mm |
重量 | 168 g |
「高性能を、その手に。 片手に収まるハイスペックコンパクト。」
Xperia XZ1 Compactの後継機、Xperia XZ2 Compact。XZ2と同様、2018年2月に開催されたMWC2018で発表されました。
2018年4月に海外で発売され、日本では6月にdocomoから発売。
先代XZ1 Compactの2017年10月発売(海外)からわずか7か月での発売となりました。
Xperia XZ2シリーズは XZ2 / XZ2 Compact / XZ2 Premium の3兄弟から構成されます。
比較項目 | Xperia XZ2 | Xperia XZ2 Compact | Xperia XZ2 Premium |
---|---|---|---|
OS | Android 8.0 | ||
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 845 2.7GHz / 1.7 GHz Octa-Core 64bit (SDM845) | ||
メモリ | 4 / 6 GB | 4 GB | 6 GB |
ディスプレイ | 5.7 インチ 2160 x 1080 ピクセル (18:9) | 5.0 インチ 2160 x 1080 ピクセル (18:9) | 5.8 インチ 3840 x 2160 ピクセル (16:9) |
ストレージ | 64 GB | ||
サイズ | 153 x 72 x 11.1 mm | 135 × 65 × 12.1 mm | 158 x 80 x 11.9 mm |
重量 | 198 g | 168 g | 236 g |
充電端子 | USB Type-C | ||
価格(発売開始当初) | 約 90,000 円 | 約 70,000 円 | 約 98,000 円 |
Antutu Score (v7) | 260,000 | 260,000 | 260,000 |
3兄弟の中でも一番小さく、一番安いのが特徴。
XZ2やXZ2 Premiumのもつ新しい”体験”や”デザイン”といった「変化」を、コンパクトにまとめたモデルです。
つまり、Xperia史上初の18:9ワイドディスプレイや新世代CPUのSnapdragon 845、新デザインコンセプト”Ambient Flow”といった目新しい機能やスペックはXZ2と共通。
このあたり、Xperiaコンパクトモデルのコンセプトがぶれないのはソニーの良いところ。
商品設計を担当された井上さんも、
「我々の総力をすべて盛りこんだ自信作です。」
と言い切っている。
その他基本スペックもXZ2に準拠していまが、ダイナミックバイブレーションシステムとワイヤレス充電には非対応となっています。
ディスプレイに関しては、従来のXperiaコンパクトモデルがHD解像度だったのに対し、本モデルはXZ2と同様2160 x 1080 ピクセル(18:9)の高精細ディスプレイを搭載しています。
つまり本体サイズはほとんどそのままに、ディスプレイのクオリティが大幅にアップしたということ。
前モデルのXZ1 Compactでは電池持ちを考慮して”あえて”解像度を落としていたはずですが、XZ2 Compactではどうやら方向転換の舵が切られたようです。
Xperia XZ1 Compact 開発者インタビュー (ケータイWatch)
――逆に、Compactの解像度を上げるという選択肢はなかったのでしょうか。
安達氏
実際のところをいうと、このサイズなので、PPI(ピクセル密度)は低くありません。プレミアムコンパクトというユニークなポジションを作れていたので、ここは勇気を持ってHDにステイできました。確かにフルHDを入れる選択肢もありましたが、精細とスタミナのバランスを考えてのことです。
事実、XZ2 CompactはXZ1 Compactより電池容量が増えたのにもかかわらず、スペック上の電池持ちは悪化しています。
※docomo SO-02K / SO-05K サポート情報
時間にすると20時間、割合としては15%の電池持ち悪化。
この方向転換をどう捉えるかはあなた次第。
ちなみにAntutuベンチ(v7)のスコアはXZ2と同様の約260,000を記録しています。
>> Xperia XZ2 Compact (SO-05K) – ソニーモバイルコミュニケーションズ
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Xperia XZ2 Premium
OS | Android 8.0 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 845 2.7GHz / 1.7 GHz Octa-Core 64bit (SDM845) |
メモリ | 6 GB |
ディスプレイ | 5.8 インチ 3840 x 2160 ピクセル |
ストレージ | 64 GB |
サイズ | 158 x 80 x 11.9 mm |
重量 | 236 g |
「Xperia初のデュアルカメラを搭載。スマホの常識を凌駕する、プレミアムなXperia。」
XZ2シリーズの最上位モデルとして発売されたXperia XZ2 Premium。
4K HDRディスプレイを筆頭に数々の新機能を搭載したフラッグシップモデルです。
発売は2018年7月。日本ではdocomo / auから発売されました。
特筆すべきはやはり4K HDRディスプレイ。
「スマホに4Kは要らない」
2015年のXperia Z5 Premium発売時はそんなことが言われましたが、その後継機のXZ Premiumの売り上げを見ると、なんだかんだユーザーに受け入れられているようです。
本機種と同じく4K HDRディスプレイを搭載するXperia XZ Premiumの発売から1年以上経っており、至る点でスペックの進化が見られます。
比較項目 | Xperia Z5 Premium | Xperia XZ Premium | Xperia XZ2 Premium |
---|---|---|---|
発売日 | 2015年 11月 | 2017年 5月 | 2018年 7月 |
OS | Android 5.1 | Android 7.1 | Android 8.0 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 810 2.0GHz / 1.5 GHz Octa-Core 64bit (MSM8994) | Qualcomm Snapdragon 835 2.45GHz / 1.9 GHz Octa-Core 64bit (MSM8998) | Qualcomm Snapdragon 845 2.7GHz / 1.7 GHz Octa-Core 64bit (SDM845) |
メモリ | 3 GB | 4 GB | 6 GB |
ディスプレイ | 5.5 インチ 3840 x 2160 ピクセル (16:9) | 5.46 インチ 3840 x 2160 ピクセル (16:9) | 5.8 インチ 3840 x 2160 ピクセル (16:9) |
ストレージ | 32 GB | 64 GB | 64 GB |
サイズ | 154.4 x 75.8 x 7.8 mm | 156 × 77 × 7.9 mm | 158 x 80 x 11.9 mm |
重量 | 180 g | 195 g | 236 g |
充電端子 | Micro-USB | USB Type-C | |
価格(発売開始当初) | 約 93,000 円 | 約 86,000 円 | 約 98,000 円 |
Antutu Score | 64,000 (Antutu v5) | 165,000 (Antutu v6) | 260,000 (Antutu v7) |
CPUやメモリが進化しています。特にメモリはXperiaシリーズ初の6GBを搭載。
まあメモリは多いに越したことは無いのでいいんですが…
そんなことより、今回注目したいのは大きく進化したカメラ。
そもそも、
「デュアルカメラできれいな写真が撮れる!」
とはいうものの、その仕組みはスマホによって全然違います。
詳しくはスマホが搭載するレンズの焦点距離やセンサーサイズが関係しているんだけど…
小難しい話は省略して簡単に解説すると、スマホの複眼カメラには大きく分けて2種類の仕組みがあります。
XZ2 Premiumは上の仕組み①の方を採用していて、明るくくっきりした写真を撮ることに特化している。
センサーサイズは従来と同様1/2.3型だけど、カラーとモノクロの2つのセンサーを同時に使用することで、静止画でISO51200相当の写真が撮れるほど。
ISO51200が実用に耐えうるかは置いておくとしても、カタログスペックとしてはこれはとんでもない数値。
ソニーのデジタル一眼カメラα7のISO感度が25600であることを考えると、スマホでデジイチ以上の写真が撮れる…ことになっている。
ソニモバでは後藤さんという方がカメラ担当をされましたが、その方も
「ノイズの処理性能を飛躍的に向上させることに成功し、低ノイズでディテール感のある写真が撮れるようになりました。」
とインタビューで回答している。
実際、屋内でのスポーツ撮影や夜間撮影など、高感度撮影時のディテール感は下の写真のようにかなり向上しているようです。
他にも、モノクロ撮影や4K HDRでの動画撮影などいくつかの機能向上が見られ、カメラに対する市場の評価はかなり高い。
・・・がしかし、スマホ単体としての評価は実はあまり良くないんです。
理由はその重さ。
なんとスマホながら236gという超重量級の重さ。2014年に発売されたファブレットのXperia Z Ultra(212g)よりも重い。
下手するとタブレットモデルのXperia Z3 Tablet Compact(270g)に追い付きそうなほど。
開発者インタビューでは
「我々の総力をすべて盛りこんだ自信作です。」
と話されています。
確かに最上位モデルに相応しい機能が盛りだくさんですが、ちょっと気合を入れて盛りこみすぎたのかもしれません。
ちなみに、女性が腕周りの引き締めの筋トレに使うダンベルの目安が500gですので、XZ2 Premiumが2個あれば腕の筋トレができます。
発売日 | 2018年7月 |
発売価格 | 約98,000円 |
Antutuベンチスコア(v7) | 260,000 |
公式サイト | Xperia XZ2 Premium (SO-04K) – ソニーモバイルコミュニケーションズ |
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Xperia XA2 Plus
OS | Android 8.0 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 630 2.2 GHz Octa-Core 64bit (SDM630) |
メモリ | 4 / 6 GB |
ディスプレイ | 6.0 インチ 2160 x 1080 ピクセル |
ストレージ | 32 / 64 GB |
サイズ | 157 x 75 x 9.6 mm |
重量 | 205 g |
ミッドレンジモデルながら2Kディスプレイを搭載。Xperia XA2 Plus が発売されました。
2018年9月に海外で発売開始。日本では未発売です。
2018年2月に発売された先代のXperia XA2と比較すると、様々な点が進化しています。
比較項目 | Xperia XA2 | Xperia XA2 Plus |
---|---|---|
発売日 | 2018年 2月 | 2018年 9月 |
OS | Android 8.0 | |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 630 2.2GHz Octa-Core 64bit (SDM630) | |
メモリ | 3 GB | 4 / 6 GB |
ディスプレイ | 5.2 インチ 1920 x 1080 ピクセル (16:9) | 6.0 インチ 2160 x 1080 ピクセル (18:9) |
ストレージ | 32 GB | 32 / 64 GB |
サイズ | 142 × 70 × 9.7 mm | 157 x 75 x 9.6 mm |
重量 | 171 g | 205 g |
充電端子 | USB Type-C | |
価格(発売開始当初) | 約 40,000 円 | 約 53,000 円 |
Antutu Score | 89,000 (Antutu v7) | 88,000 (Antutu v7) |
CPUスペックは据え置きですが、ディスプレイ、メモリ、ストレージ容量、カメラ性能が向上しています。(値段も漏れなく向上していますが…)
外観はXA2からほぼ変更ありません。上底面はダイヤモンドカットされており、ミッドレンジながら高級感あふれるボディは継承されています。
Antutuベンチ(v7)のスコアは先代とほぼ同じで88,000を記録。
ここまで発売されているXA2シリーズ(XA2、XA2 Ultra、XA2 Plus)全て、CPUは据え置きとなっています。
>> Xperia XA2 Plus – Sony Xperia (UK)
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Xperia XZ3
OS | Android 9.0 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 845 2.7 / 1.7 GHz Octa-Core 64bit (SDM845) |
メモリ | 4 GB |
ディスプレイ | 6.0 インチ 2880 x 1440 ピクセル |
ストレージ | 64 GB |
サイズ | 158 x 73 x 9.9 mm |
重量 | 193 g |
「漆黒と光の新世界。Xperia初の有機ELディスプレイ。」
XZシリーズの新ファミリー、Xperia XZ3。
日本では主要3キャリアから発売されました。
外観や機能面で、先代のXperia XZ2とはコンセプトが異なる機種となっています。
なんといっても本機種で一番の目玉はディスプレイかと。
上記の売り文句にもあるように、Xperia史上初の有機ELディスプレイを搭載。”漆黒”の表現が可能となりました。
左側が有機EL、右側が液晶です。液晶は黒色が白っぽくなりますが、有機ELは”漆黒”を表現可能です。
ここにきてようやく有機ELディスプレイを採用した理由は2点。
- ソニーが求める基準にデバイスの成熟度が到達したこと
- 画づくりが満足できるレベルまで仕上げられたこと
商品企画の担当者の方曰く、上記2点に加えてブラビアのチームと協力することで、有機ELディスプレイを搭載したXZ3を発表できたとのこと。
このスマホでもう1点注目したいのは、AIを駆使した「サイドセンス」機能。
この機能は、AIが「次に使われるアプリ」を予測し、ディスプレイへ表示するというもの。Xperia側面をダブルタップすることで、次に使われるであろうアプリのアイコンが表示されます。
市場では好評だったのか、本機能は後続機種であるXperia 1やXperia Aceなどにも搭載されるようになりました。
その他、Xperia XZ2より薄い9.9mmボディーの採用や重量の軽量化、インカメラの性能アップなど数々の点が改良。全体的によくまとまった機種として評価されています。
発売日 | 2018年10月 |
発売価格 | 約99,000円 |
Antutuベンチスコア(v7) | 260,000 |
公式サイト | Xperia XZ3 – Sony Xperia (UK) |
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