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【実体験】必見!入院時の持ち物リスト&イレウス闘病記

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入院は誰しも突然起こりうるもの。しかし、その準備をしている人は極僅かだろう。
何を持っていけばいい?保険証?携帯電話?着替えとあとは何が必要?なんて急いで準備して忘れ物があっては大変だ。

ここでは筆者の経験をもとに、1週間程度の入院で必要になった持ち物リストを忘備録的に記載する。

なお、筆者の病名は癒着性腸閉塞(イレウス)。結果的に手術は行わなかったが、入院当初は絶飲食で、トイレや歩行は補助不要な状態。

当然ながら、病気の種類や入院期間、手術の有無によって必要なもの多少変わるため、あくまで参考として見ていただきたい。

また参考までに、筆者のイレウス闘病記を後述したので興味があればご覧頂きたい。

持ち物リスト

必須級

入院時に必須な持ち物は以下の通り。入院中に家族に届けてもらうこともできるが、可能な限り持参したい。

  • 財布
  • 保険証
  • ボールペン
    入院時やCT検査時、同意書等に記入する際に必要になる。
  • マスク
    昨今はコロナ禍の影響で、自分が入院した病棟の隣がコロナ病棟だった…なんてことも。(筆者実体験)
  • 視力矯正器具(メガネ等)
  • 携帯電話、スマートフォン
  • 充電器
  • 常備薬

出来れば入院時に持参したい持ち物

入院直後は不要だが、入院中にほぼ必要になる持ち物。付添人がいなければ、入院時に持参しておきたい。

  • 着替え
    筆者は2日に1回程度着替えを行った。症状によるが、日数分は不要かもしれない。個人的にはユニクロのエアリズム等の化繊のモノが楽でオススメ。
  • タオル
    2枚くらいあると良い。
  • 歯ブラシ、コップ
    病室には大体備え付けられていない。
  • ティッシュ
    入院期間が1週間なら1箱程度あると良い。鼻炎ならもう少し余裕を持っておきたい。
  • シャンプー、ボディーソープ
    ボディペーパーで代用する手段もあるにはあるが、髪を洗えないのはかなりキツい。旅行用の小さなハンディタイプのもので十分なので準備しよう。
  • 箸、スプーン
    病院によっては必須。病院食以外でも、お菓子や軽食を食べるときに必要となる。

あると便利な持ち物

なくても何とかなるが、あるととても便利な持ち物。

  • イヤホン
    テレビやスマホで動画等を見るときに必須。
    無線タイプは充電の手間が必要だが、病室のコンセントは数が限られているので有線のイヤホンが何かと楽だ。(体験談)
  • ノートPC、タブレット
    暇なときにKindleを読んだり、動画を見たり非常に役立つ。スマホの画面は小さいため、病室のベッド上では視認性が悪い。ノートPCがあれば筆者のように入院中の暇つぶしとしてブログを書くこともできる。(本記事は入院3日目に執筆中)
  • アルコール除菌スプレー、ウェットティッシュ
    コロナ禍で非常に役立つ。ウェットティッシュは汚れを拭いたり、顔を拭いたり、吐瀉物を拭いたり(実体験)、かなり有能。
  • サンダル
    トイレ等で頻繁に歩き回る場合、クロックスがあるととても便利。
  • 腕時計
    病室には時計がないことが多い。スマホでも代用可能。

  • 暇つぶしとして非常に有能。ただし汚れてしまう可能性があるので注意。

イレウス闘病記

ここから先は、筆者のイレウス闘病記。

あくまで一個人の参考であり、「こんな場合もあるんだなあ」程度に参考にしていただければ幸いである。

入院前日

午前中から腹部に違和感を感じる。多少張りがある感じだ。

午後には違和感が増大し、夜には締め付けるような激痛が腹部を襲う。吐き気、手足のしびれも発生し、痛みでほとんど眠れない状態に至る。

深夜2時~3時ごろには痛みがピークに達し、夜間救急に駆け込もうか本気で悩んだが、何とか朝まで耐えることを決断。

後日談だが、後からドクターにこの話をしたところ

「なんですぐに救急車を呼ばなかったんだ!」

と怒られた。よい子はすぐに救急車を呼びましょう。最悪命にかかわるので、コロナ禍でも遠慮している場合じゃありません。

入院1日目(初日)

朝一で近所の消化器系クリニックを受診。即座に近くの大規模な総合病院で検査を受けるよう紹介を受ける。

その足で総合病院へ向かい、CT、X線、エコー等の検査を実施。当日中に腸閉塞(イレウス)との診断を受け、即日入院が必要と説明を受けた。

自宅が近かったため、無理を言って自宅に戻り、必要な持ち物を準備。一人暮らしはこういう時に不便だ。
必要なものを準備し、即日入院となった。

病床
病床

入院して早々、点滴、NG管(鼻から胃までのチューブ)の挿入を実施。NG管挿入は咽頭で2度も引っかかったり、人生で最大規模の嘔吐感だった。

数回嘔吐したが、1時間近く時間をかけてなんとかNG管を挿入。看護師さんにはここでお礼を申し上げたい。

入院2日目

NG管と点滴により動くのが億劫な状態に。唾を飲み込もうとすると喉が痛んでしょうがない。
腹痛の頻度、痛みの程度はともに改善傾向。

ちなみにNG管を装着した状態は下のような状態。ぶざまだ…

NG管
NG管(鼻から胃までのチューブ)を装着した状態

なんとなく、筋力が衰えていっているのを感じていた。

入院3日目

NG管を取り除いた。
開放感が半端ない。これだけでかなり身体は楽な状態になった。

心身ともに多少余裕ができた。

この記事を書き始めたのも入院3日目。

夜には排便を促す薬を投薬し、症状は更に改善した。

ちなみに、投薬時に水を100ccだけ飲んだのだけれど、めちゃくちゃ美味しく感じた。空腹は最高のスパイスってやつだね。

入院4日目

身体が楽になったことで、暇な時間を持て余すことになってきたのだが…

なにもやる気が起きない。

というのも、ここまで4日間ほぼ絶飲食の状態。摂取カロリーは毎日4回打たれる86kcalの点滴のみである。

ソルデム3A輸液
  • 絶飲食期間中の1日の摂取カロリー
    86 kcal × 4 回 = 344 kcal

やばい、これは激ヤセする。(若干嬉しい)
ブログを書くどころか、もはや頭が回らない。

アニメを見て時間を潰そうと考えるものの、攻殻機動隊ですら頭が回らず話に全くついていけない状態。

「退院したらめっちゃ体重減ってるなーやったー」

なんてクッソどうでもいいことを考えながらボーッとする一日であった。

ちなみにこの時点で体重は入院前から約4kg減少し69.8kgとなった。

あと、この日入院してから初めてシャワーを浴びた。

命の洗濯ってこういうことを言うんだなあ…って感じました。入院するとシャワーにすら感動を覚えてしまう。

入院5日目

この時を待ち望んでいた。

水とお茶、解禁。

入院中はお茶を飲みまくっていた

お茶を飲みつつAmazon Primeで動画鑑賞に入り浸る。嗚呼、平日になんて贅沢な時間の使い方をしているんだろう…

体調的にはかなり調子が戻っており、摂取カロリーが少なくてキツいもののベッドの上でストレッチなんかもやりだす始末であった。

ちなみに体重は順調に(?)減少しており、69.2kgだった。

入院6日目

体重はさらに減少し68.5kgに。
いったいどこまで減るのだろうか?

それはそうとして、今日は担当医から

「もう少しで食事をとってもらってもいいですね。」

という神のお言葉を頂いた。

毎日Kindleで異世界食堂やら何やらといった料理漫画ばかり見ていたので、もう朝からよだれが止まらないのである。

入院7日目

体重は67.7kg。

朝からワクワクがとまらない。
そう、今日は待ちに待った「食事」再開の日である。

そして朝8時、朝食がやってくるのだが…

流動食
入院7日目の朝食

うおぉぉっ!めっちゃ質素…!
流動食ということで覚悟はしていたが、いざ目のあたりにすると質素さにビビる。

おそるおそる一口目を運ぶと…

!!!

う、うますぎるッッッ!

質素な重湯、具なし味噌汁、たいみそが体に染み渡る!
普段なら絶対口にすることはない重湯がこんなに美味しいなんて…

まさか牛乳も飲めるとは思っておらず、嬉しすぎて栄養成分の写真も撮ってしまった。

牛乳の栄養成分
牛乳の栄養成分。こんな写真を撮るほどテンションが高かった。
入院8日目

体重は少し戻って68kg台に。

朝は前日と変わらず重湯。おいしいぃぃぃ。

そしてお昼。なんと…

三分粥
入院8日目の昼食(三分粥食)。これがめちゃくちゃ豪華な食事に感じる。

めっちゃ豪華な食事キタ!!!!

三分粥へグレードアップ&野菜と魚が付いてる!
普段ならなんとも思わないだろうが、メッチャクチャ美味しく感じた。空腹パワー恐るべし…

ちなみに体調は回復傾向…というか万全で、むしろ体を動かして体力低下をなんとかしたいといった感じ。

下痢が止まらないので、明日からはピコスルファートナトリウムではなくもっと弱い漢方薬(大建中湯)に変更するとのこと。

入院9日目

このまま順調に行けば、あと3日ほど入院すれば退院できそうだとドクターから前日話を受けた。

やったぜ。

病院食も結構美味しいものだけれど、やっぱり外のジャンクフード(主にマック)に貪りつきたい。

ちなみにこの日の食事は前日と同様三分粥だった。

三分粥食2
入院9日目の朝食。三分粥食二日目突入。

点滴の回数も一日四回から二回に減少し、体調を取り戻しつつある。

…途中から闘病記というよりも、食事の記録になっているのは気のせいだろう。

入院10日目

体重は67.6kg。
とりあえず体重はこの辺が底ってことで落ち着いたようだ。

ところで朝食は前日と同様三分粥食だったんだけれど、昼食からはなんと…

五分粥食
入院10日目の昼食で肉がキタ

五分粥食にランクアップ!&肉がキタァァァァ!

ボリューム的にも結構お腹いっぱいで、まさか肉&コロッケも食べられるとは思わなんだ。

ちなみに前日から投薬をピコスルファートナトリウムから漢方(大建中湯)に変えているんだけれど、それ以降お通じが出なくなってしまった。
ピコスルファートナトリウムが強すぎるのか、はたまた漢方が弱いのか現時点ではなんとも言えないけれど、イレウスの治療としては患者目線でもちょっと気になってしまうところだ。

ちなみにこの日で点滴を外すことができた。

入院11日目

体重は68kg台。

今日の朝食からご飯がさらにレベルアップし、

入院11日目の朝食

全粥食キタ!

それから個人的にはとにかく身体を動かしたい欲が強いんだけれど、コロナ禍の影響で病棟から外出ができない状態…
病棟内のウォーキングにも限度があり、これもお通じに影響しているんだろうなあ…なんて思う日々が続く。

入院12日目

今日の体重は67.8kg。
お通じは朝から下痢気味で、昨日の考えは杞憂というか見当違いだったことに気づく朝。

ちなみに食事は順調にランクアップしており、

入院12日目の朝食
入院12日目の朝食

白飯がついにやってきた。

そして主治医からは、

「明日にでも退院していいでしょう。」

とのお告げが!

実は2日に一回レントゲンを撮っていたんだけれど、どうやら腸の状態が順調とのことですんなり退院できることに。
まあ、今後も一生、薬(大建中湯)を飲み続ける必要がありそうなんだけどね。

というのも、主治医曰く、

「開腹手術で癒着を除去することもできなくはないけれど、それで完全に治るかはなんとも言えない。症状から見て、薬で様子を見ながら生活することもできる。」

とのことだった。

医療用漢方薬の大建中湯。これから一生のお供になるかもしれない。

まあ、とにもかくにも管理人と腸閉塞の闘いはこれで一旦一区切りとなりそうだ。

入院13日目(最終日)

長かったイレウスとの闘病も今日で最後。

なんだかんだ手術なしで回復できたのは不幸中の幸いだったと思う。もともと運動はしていたけれど、今後は食生活にも気をつけるようにしたい。(特によく水分補給して、よく噛んでゆっくり食べるように…)

最終的な入院費の支払いは後日。ということで、限度額適用認定証を取り寄せてから支払いを行えるように、病院側から猶予を与えてもらえた。限度額適用認定証がないと、入院料金は3割負担でも十数万円と結構高額だ。よほど金銭的に余裕がない限り限度額適用認定証を取り寄せる必要がありそうだ。
なお、詳細な制度の解説はここでは行わないが、一般的な収入であれば、限度額適用認定証を提示することで窓口での支払額の上限を8~9万円程度に抑えることができる。限度額適用認定証の取り寄せは所属している健康保険組合に問い合わせが必要だ。

ちなみに入院生活最後の食事はこちら。
気分的には最後の晩餐。朝食だけど。

ここまで来てしまえば、この量に慣れてしまっている自分がおり、かなり満腹感があったりする。

入院13日目の朝食
入院13日目の朝食

以上、長々とお付き合いさせてしまったが、これにて管理人のイレウス闘病記を締めさせていただこうと思う。

あーマック食べたい。退院したらすぐ食べに行こう。

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