本ページでは、Windowsで新規フォルダを作成時、勝手にアドレスバーにカーソルが移動してしまう不具合について、原因と対策を解説する。
フォルダ名が「新しいフォルダー」のまま勝手に確定されてしまうため、面倒に感じる方も多いはずだ。
筆者のWindows11でも同じ事象が発生したが、無事に解決した。まずは解決策から説明しよう。
解決策
以下の解決策が挙げられる。簡単な順に示したので、上から順に試してみてほしい。
- フォルダ新規作成時に「Ctrl + Shift + N」で作成する。
- フォルダ作成前に、エクスプローラーの余白部をクリックしてから作成する。
- クリーンブートする
それでは順番に解説していこう。
解説
1. フォルダ作成時に「Ctrl + Shift + N」で作成する
フォルダ作成はエクスプローラー左上の「新規作成」→「フォルダー」で作成するのが一般的だが、以下のショートカットキーを使用することもできる。
Ctrl + Shift + N
たったこれだけで解決する場合がある。筆者は上記で解決してしまった。
そもそもこの事象は、エクスプローラー起動後にアドレスバーを一度でもクリックしてしまうと発生することが確認されている。おそらく、アドレスバーを選択した状態がバグで残り続けることが原因と推定される。
その理由として、次項に示す動画をよく見ると、左上の「新規作成」を押した瞬間にアドレスバーが一瞬だけ選択されていることが分かるだろう。
2. フォルダ作成前に、エクスプローラーの余白部をクリックしてから作成する
前項で示したように、本事象の原因はアドレスバーを選択した状態がバグで残り続けることと推定される。
つまり、一旦アドレスバー以外を選択してしまえばよい。
具体的には、フォルダ作成前に、エクスプローラーの余白部をクリックしてから作成すればよい。
分かりやすいよう、具体的な手順を動画化したので、以下の動画を参照されたい。
3. クリーンブートする
根本原因の1つとして、何らかの常駐アプリケーションによる影響が推定される。
よって、Windowsをクリーンブートし、常駐アプリケーションを整理することで事象が解決する可能性がある。
以下のマイクロソフトコミュニティでも同様の回答がなされているので、参考にされたい。
なお、クリーンブートは以下の手順で実行できる。
- スタートメニューから[msconfig]を検索し、結果の一覧から[システム構成]を選択する。
- [システム構成]の[サービス]タブで、[すべてのMicrosoftサービスを非表示にする]を選択し[すべて無効にする]を選択、[適用] を選択する。
- [システム構成]の[スタートアップ]タブで、[タスクマネージャーを開く]を選択する。
- タスクマネージャーの[スタートアップアプリ]タブで、有効になっているスタートアップ項目ごとに項目を選択し[無効]を選択する。このとき、無効化した項目を記録しておく。
- タスクマネージャーを閉じる。
- [システム構成]の[スタートアップ]タブで、[OK]を選択する。この状態で再起動すると、クリーンブート環境となる。
以上のクリーンブート環境で新規フォルダを作成し、不具合が再現するか確認する。
確認後は、以下の手順で通常環境に戻す必要がある。
- スタートメニューから[msconfig]を検索し、結果の一覧から[システム構成]を選択する。
- [全般]タブで、[通常のスタートアップ]を選択する。
- [サービス]タブを選択し、[すべてのMicrosoftサービスを非表示にする]の横にある[チェック]ボックスをオフにして、[すべて有効にする]を選択、[適用]を選択する。
- [開始]タブ 選択し、[タスクマネージャーを開く]を選択する。
- タスクマネージャーで、記録しておいた無効化したスタートアッププログラムを有効にし、[OK]を選択する。再起動を求められたら再起動する。
詳細は以下の公式ページでも解説されている。
終わりに

以上、Windowsで新規フォルダを作成時、勝手にアドレスバーにカーソルが移動してしまう不具合について、原因と対策を解説した。
調べてみると、どうやら以下のYahoo知恵袋のように、多くの方で発生している不具合のようだ。
筆者は複数のPCで同じ不具合を確認しているが、いずれもWindows10から11にアップグレードしたPCで発生していた。
もしかしたら、常駐アプリケーション以外にもWindowsのアップグレードが影響しているかもしれない。
以上、参考になれば幸いだ。
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