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【2022年版】VR用PCは自作すべきなのか

PC

おうち時間の増加やWindows 11の更新によって高まるPC需要。

せっかくだからゲーミングPCを、VRゲームもできたらいいな…なんて方は管理人を含めて多いだろうが、ここではVR用PCのコスパについてBTOを自作を比較解説する。

SPEC検討

要求SPEC

3Dアクションゲームで90FPS張り付きを前提としたSPECを仮定した。
Oculus Quest 2は最大フレームレートが90FPSに対応している。

ちなみに某VRゲームの開発者インタビューでは下記の見解が出ているので参考にされたい。

VRで遊ぶ際は、通常の液晶ディスプレイで遊ぶ際のざっくり2倍程度の性能が必要になることや、複数キャラを表示させてのダンスシーンはかなり重い処理とのことなので…

https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/sp/1073993.html

PC要件
以下の表は、現時点でのOculus Linkを使用する際のPC要件を示しています。

https://store.facebook.com/ja-jp/help/quest/articles/headsets-and-accessories/oculus-link/oculus-link-compatibility/
CPUIntel i5-4590 / AMD Ryzen 5 1500X以上
GPUGeForce GTX 970以降
メモリ8GB以上のRAM
OSWindows 10以降
USBポートUSBポートx1
Oculus Link推奨スペック

大量のテクスチャを同時処理するVR Chatなどのゲームを快適にプレイするには、より高いスペックが要求される。

VRデバイスOculus Quest 2
CPUCore i7 12700F
GPUGeForce RTX3080 12GB
メモリ32 GB
ストレージ1 TB
M/BWi-Fi, Bluetooth対応
VRゲームの要求SPEC。上記であれば概ね快適にVRゲームができる。詳細は後述。

上記SPECの根拠は後述する。
早速BTOと自作PCの価格比較を以下のように行った。

自作とBTO価格比較

比較対象:G-Tune EP-Z

BTO G-Tune EP-Z自作自作価格
VRデバイスOculus Quest 2(別途購入)Oculus Quest 2(別途購入)37,000円
OSWindows 11Windows 110円
CPUCore i9-11900KCore i7-12700F44,000円
GPUGeForce RTX3080 10GBGeForce RTX3080 12GB140,000円
メモリ32 GB32 GB14,000円
ストレージM.2 SSD 1TB + HDD 4TBM.2 SSD 1TB + HDD 10TB(流用)13,000円
M/BWi-Fi, Bluetooth対応ASUS TUF GAMING H670-PRO WIFI D429,000円
電源850 W(80PLUS GOLD)KRPW-GA850W/90+(80PLUS GOLD)12,000円
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブBlu-rayディスクドライブ(流用)0円
ケース水冷MSI Creator 400M(空冷)14,000円
保証1年無し0円
合計金額329,800 円303,000 円
モニターやマウス等の周辺機器は除く。BTOはアウトレット価格であり、通常価格は362,780円

BTOと自作の価格差は約2.6万円となった。

一部流用品があるから安く抑えられるとはいえ、CPUとGPUのスペックは自作の方が高く、流用品が無くても完全に同じSPECなら自作の方が安く済むだろう。

その気に慣れば、ストレージ、電源、ケースを流用することで264,000円となり、BTOよりも自作の方が65,800円安く抑えられる。通常価格との比較なら98,780円も安く抑えられる。

自作経験があるのにBTOでゲーミングPCを買う奴は、時間が無いか保証が欲しいか、もしくはよっぽどのバカ金持ちだ。

CPU

VR Chatなど大量のモデルを同時処理する必要があるゲームの場合、マルチスレッド性能がモノを言う。

最低で6コア6スレッド必要といわれることが多い。

以下のCore i7-12700Fは少々オーバースペック気味だが、他のVRゲームや今後永く使っていくことを考えると余裕を見て採用しておきたい。

GPU

ゲームに大きく依存する。VR Chatの場合VRAM 12GB以上推奨。あればあるだけ良く、上位モデルよりもVRAM搭載量が多いモデルの方がVRではFPSが向上する。

たとえばRTX 3070Ti 8GBよりも、RTX 3060 12GBの方がFPSが向上するようだ。
下手な上位モデルを買うよりも、VRAMが多い下位モデルの方がいい場合があるため注意。

ちなみにRadeonはVR Chatとの相性問題があるため、下記のNvidia製GPUを推奨する。

メモリ

32GB以上推奨。あまりにも少ないと(4GBとか)落ちてしまうため、最低でも16GBは欲しい。

裏でブラウザを立ち上げつつOBSで配信したり…なんて場合は32GBが必須だろう。DaVinci Resolveなんかで4K動画を編集する場合もメモリは多いに越したことは無い。

下記のCORSAIRのモデルはDDR4の中でもコスパがよく、Amazonの売れ筋ランキングでも上位に食い込んでいる。

ストレージ

M.2 SSDまたはSATA接続のSSDで256GB以上あればとりあえず問題はない。
動画編集するなら動画置き場として10TB程度のHDDがあると便利。

個人的には過去に買ったSeagateとWDのHDDがぶっ壊れた経験があるため、買うならHGST一択。
とりあえず管理人が買ったHDDの中で唯一元気に動き続けている。

…だけど、上記のように現在はプレミア価格になってしまっている。

M/B

Oculus Quest 2をOculus Linkでプレイするだけなら、USB3.0ポート(Type-C)が1つ以上あれば最低限問題なし。

あとはチップセットとCPUの相性だけ確認すれば良い。好みでWi-FiやBluetooth、PCIeポート数、メーカー等で選ぶことになる。

CPUをOCするならZモデルのチップセット搭載品を選択する。

電源

RTX 3080の消費電力は350W程度。補助電源8pin×2が必要なため、750W以上の電源が良いとされている。

個人的には、現在使用している玄人志向の電源が10年以上ノーメンテナンスで元気に動いているため、以下のモデルを推したい。コスパも割といい。

光学ドライブ

昨今では光学ドライブを搭載していないPCが主流となりつつあるが、ドライバのインストールなど何かとあると便利な光学ドライブ。

筆者的には外付けでもいいので、DVDスーパーマルチドライブくらいは欲しいところだ。せいぜい3,000円もしない程度なので、ついでに買っておきたい。

ケース

こだわらなければ数千円の激安ケースでもいいし、こだわるならUSB Type-CポートやUSB 3.2 Gen 2複数対応の高級ケースでもいい。

光学ドライブを載せるなら3.5″ドライブベイがあるケースは必須。

以下のモデルは、3.5″ドライブベイやUSB 3.2 Gen2 Type-C、側面クリアパネルなどを採用した静音ATXケース。価格も抑えめでオススメだ。

保証

残念ながらこれだけはどうにもならないのが自作PC。

保証が必要な場面があまり思いつかないけれど、どうしても保証が欲しければBTOで買うしかない。

まとめ

PCVRを快適にプレイする場合のPC価格を比較した結果は、下記の通りとなった。

BTO自作
価格329,800 円303,000 円
BTO比較製品:G-Tune EP-Z

なお、BTOはアウトレット価格(割引価格)であり、通常価格は362,780円だ。

電源等のPCパーツを流用することで、自作の場合は更に264,000円まで安くすることができる。最終的な価格差は98,780円にも及ぶ。
BTOのメリットは保証があること、Amazonなどで手軽に買えること…くらいだろう。

今回紹介したBTOは以下のモデルだ。

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