スペック
OS | Android 11 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 888 2.8 GHz / 1.8 GHz Octa-Core 64bit (SM8350) |
メモリ | 12 GB |
ディスプレイ | 6.6 インチ 2730 x 1260 ピクセル |
ストレージ | 128 GB UFS3.1 |
サイズ | 162 × 74 × 9.5 mm |
重量 | 207 g |
その手に「答え」を。
4年連続Android 国内販売数No.1を誇るSHARPが世に送り出したAQUOS R6。
これまでに倍速駆動ディスプレイや持つだけで画面が付くディスプレイなど、スマホのスタンダートとなった機能を先駆けて開発してきたSHARPですが、AQUOS R6はまたしても歴史的な進化を遂げたモデルだと言います。
Rシリーズのマイルストーンと言うべき数々のイノベーションを詰め込んだAQUOS R6は、スマホカメラとデジタルカメラを融合し、物理的に優れたセンサーとレンズ、そして最高峰の半導体とアルゴリズムを集約しています。
ドイツのカメラメーカーであるライカ社と共同で開発したカメラは、センサー、レンズ、画質調整システムが一新されています。
ここで注目したいのは、
「センサーの大きさ」
スマホ最大級の1インチセンサーを搭載しています。
巷でもてはやされる画素数や望遠距離なんかより、カメラの「目」とも言われるイメージセンサーの大きさが重要なのは周知の事実。
ここでカメラ講義をすると収拾がつかなくなるのでやめるけど、とにかくAQUOS R6のカメラはヤバい。
スマホに1インチセンサーを搭載するとか、正直言って正気の沙汰ではないです。
簡単に説明すると、デジカメなどのセンサーは圧倒的に大きく、たくさんの光を取り込めます。
一方スマホカメラのセンサーははるかに小さく、そのハンデを補うために、高度な演算処理技術を備えています。
異なる進化を遂げてきたそれぞれのイメージセンサーですが、
「我々が取り組んだのは、このパラダイムを変えること」
と仰るのは、カメラ開発に携わった商品企画部課長の楠田さんという方。
暗所ノイズは40%低減、大きな面積でたくさんの光を取り込み、豊富な情報からイメージを出力できるように。暗い環境でも忠実に残せる、デジカメのパワフルさを備えたイメージセンサーというわけ。
ちなみにこの巨大なイメージセンサーのパフォーマンスを引き出すには、センサーの隅々まで光を届ける高い屈折率と、スマートフォンに収まる薄さを両立したレンズが必要でした。
そこでライカと共同で膨大な数の光学シミュレーションを行った結果生まれたのが、
「SUMMICRON 7枚レンズ」
これはライカのSUMMICRONレンズをAQUOS R6用に設計したもので、7枚ものレンズで構成されています。これにより解像性能が従来比15%UP、歪み量は1/10に大幅進化したんだけれど…
SUMMICRONレンズの恩恵はこれだけじゃなかった。
この1インチセンサーとSUMMICRONレンズの組み合わせは、これまでのスマートフォンよりもはるかに浅い被写界深度をもたらしたんです。
これは、ひと言でいうと「ボケ味」のこと。
被写体に迫って撮れば、まるで一眼レフのような自然なボケ味で被写体が際立つ写真撮影が楽しめるようになりました。
その他、iToFにも対応したAQUOS R6のカメラ。
唯一の気掛かりは背面のカメラユニットが1つだけなこと。高倍率ズームはデジタルズームに頼ることになるため、望遠撮影は少し苦手…かもしれませんね。
ちなみにこれだけでもAQUOS R6の凄さがわかるけど、実はもう一つ注目して欲しいことがあります。
それは「ディスプレイ」
AQUOS R6には、SHARPが得意とするIGZO液晶とOLEDのそれぞれ良いところを融合した「Pro IGZO OLED」と呼ばれる新開発ディスプレイを採用しています。
これは、世界初の1Hz~240Hzでリニアに稼働するOLEDディスプレイ。
システム開発部長の前田さん曰く、
「省エネ・なめらか性能とくっきり見やすい表示を両立しました」
とのこと。
少し技術的な話をすると、IGZO液晶には「リーク電流の少なさ」というユニークな性質があります。
これを活かすと、1秒間に1回(1Hz)まで画面書き換えを減らすことができるんです。
SHARPで「アイドリングストップ」と呼ばれるこの技術は、SNSやブラウザの文字や写真を見るシーンなどで画期的な省エネ効果をもたらしました。
ちなみにIGZO液晶にはもう一つ、「スイッチング能力が高い」という性質があります。これにより、通常の2倍の速さで表示を書き換えることができるんですが…
もうお分かりかと思いますが、画面の表示の状態に応じて適切なリフレッシュレートでディスプレイを駆動できるようになったんです。
省エネについも、アイドリングストップに加え、画面の中で不必要な部分が消灯できるように。これにより、時間的にも面積的にも、ディスプレイの消費電力を低減することができました。
ちなみに単にディスプレイを高速で動かすだけではその分消費電力が増加し、端末が熱くなったりCPUパフォーマンスが低下する要因になります。
アイドリングストップによる省エネと、倍速駆動によるなめらかな表現を同時に体験できるPro IGZO OLEDは、まさにモバイルディスプレイに理想的な性能を兼ね備えているんです。
画質も進化していて、AQUOS画質チューニング、10億色の諧調表現、製品ごとのキャリブレーション、2000nitもの高いピーク輝度などなど…挙げればキリがないほど。
そんなAQUOS史上最高の画質を実現したと謳われるAQUOS R6。
Youtubeの発表動画では、ここでは紹介しきれない開発者達の熱い想いが紹介されています。
30分近い非常に長い動画ですが、興味があれば見てみてはいかがでしょうか。
発売日 | 2021年6月 |
発売価格 | 約116,000円 |
Antutuベンチスコア(v8) | 730,000 |
公式サイト | AQUOS R6 – SHARP |
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