Microsoftから提供されているWindows11動作チェックツールでOSアップデートが可能か確認した結果、対応不可と言われてしまった筆者の自作PC。
2012年頃に自作してから約10年間。様々なトラブルを乗り越え愛着があるのが正直なところだが、そろそろ買い替えを検討しなければいけない時期が来たようだ。
Windows11ではシステム要件としてTPM 2.0への対応や、Intel CPUでは第8世代以降のCoffee Lake-S(2017年~)以降のCPUが要求されている。
いや、俺のPCなんてIvyBridgeなんやけど…
というわけで、過去に何度か買い替えの検討はしているものの腰の重かった筆者だが、今度こそ真面目に買い替えを検討したいと思う。
スペック検討
過去の購入履歴を見つけたので、新旧スペック&価格検討を行ってみた。
旧製品 | 旧価格 | 新製品 | 新価格 | |
CPU | Intel Core i5 3570K | 21,700円 | Intel Core i7 11700F | 37,000円 |
M/B | ASUS P8Z77-V | 18,800円 | ASUS TUF GAMING H570-PRO Wi-Fi | 22,000円 |
HDD | Seagate ST2000DM001 | 9,180円 | 流用 | 0円 |
SSD | Samsung MZ-7PC128B (128GB) | 15,980円 | Samsung MZ-V8V1T0B/IT (1TB) | 15,980円 |
電源 | 玄人志向 KRPW-G630W/90+ | 7,680円 | 流用 | 0円 |
メモリ | CFD W3U1600HQ-4G (8GB) | 3,780円 | CFD W4U3200CM-16GR (32GB) | 18,000円 |
グラボ | ZOTAC GTX770 | 40,000円くらい | 流用 | 0円 |
CPUファン | リファファン | 付属品 | 虎徹 MarkII SCKTT-2000 | 3,800円 |
OS | Windows7 HomePremium 64bit (バルク) | 13,800円 | Windows11 | 無償アップデート |
モニター | I.O DATA MF234XBR | 19,000円 | 流用 | 0円 |
ケース | SCYTHE boctok-bk | 3,330円 | MSI Creator 400M | 19,000円 |
マウス | ロジクール m570 | 3,330円 | 流用 | 0円 |
スピーカー | ロジクール z120bw | 1,190円 | 流用 | 0円 |
キーボード | FILCO マジェスタッチ2 | 11,000円くらい | 流用 | 0円 |
合計金額 | – | 計158,870円 | – | 115,780円 |
グラボやその他部品をいくつか流用しているため、そこそこ価格を抑えることができた。
スペック的には(グラボを除けば)ミッドレンジ~ハイエンドクラスだと思うけど、10万円程度で自作できるのであればかなり良いのではないだろうか?
パーツ選定のポイント
CPU
- 性能と価格のバランスがとれていること。
AMD Ryzenは高価格帯モデルの圧倒的な性能は高いものの、ミッドレンジモデルのコスパはイマイチ。 - 近い将来4Kや120Hzへの対応が必須となる可能性があるので、ある程度スペックに余裕があること。
- 今後10年にわたり使い続けられる信頼性、性能が備わっていること。
上記を鑑みた結果、Intelのミッドレンジ~ハイエンドクラスのCPUが候補に挙がった。
2015年頃まではCPUはIntel一強だったけど、最近はAMDが復活してきている。しかし、AMDはワットパフォーマンスや絶対的な性能は高いものの、やはり規格や信頼性の面ではIntelに軍配が上がるだろう。
M/B
- メーカーが信頼できること。
- GPU搭載のため、PCIe x16が最低1レーンあること。
- チップにZ590かH570を採用していること。(PCIeレーン的に)
- CPUオーバークロックするならZ590しか選択肢がないが、今回はしないのでH570でも可。
- 可能であればWi-Fi、Bluetoothを搭載していること。(便利)
必然的にゲーミングモデルから選択することになる。
メーカーは安心と信頼と実績のあるところを選ぶことになるが、必然的にASUSやMSI、GIGABYTEなどの大手になる。個人的には10年間ノーメンテで(ほぼ)ノートラブルだったASUSを選択したい。
ただし個人的に使用していたM/BのP8Z77-Vは、Wi-Fiモジュールが2~3年で壊れてしまった。当時のASUSのM/Bの無線関係は弱かったのかもしれない。
これだけが気掛かりだが、ASUSというメーカー自体には信頼がある。
SSD
- 現状のSSDは不具合は無いものの10年選手なので交換。
- M.2 SSDの中で費用対効果(容量・速度)が高いものを選択。
- メーカーは実績のあるSamsungを選択。
OSをインストールするSSDは最も信頼性が重要視されるといっても過言ではないかもしれない。
フラッシュメモリメーカーとして代表されるSamsungのSSD 830シリーズをこれまで使用してきたが、ノートラブルで10年間戦ってきた。
※SeagateやWDのHDDを併用していたが、そちらは早々に壊れてしまった。
約19TBの書き込みにも耐えたSamsungのSSDを個人的に信頼しているため、M.2 SSDもSamsung製を選択したい。
メモリ
- 現状の8GBではブラウザでタブを数十個開くだけで重くなる。
余裕を見て32GBを選択。 - イマドキ相性の話を聞くことは少ないが、念のためメーカーは信頼と実績を重視。
10年前は8GBあれば動画編集も余裕だったけど、今となってはブラウザを開くだけでヒーヒーいうことになってしまったメモリ。通常使用で100個近くタブを開いているため、当然と言えば当然かもしれないが…
今後4Kや120FPSが主流となった場合、さらにメモリの要求は厳しくなるだろう。
余裕を持った容量が必要となる。
メーカーは信頼と実績のCFDを選択したい。AMD製CPUとの組み合わせでは相性問題があるようだが、Intel製CPUであれば全く問題ない。
CPUファン
- 適当にレビューを見て良さそうなものを選択。
- オーバークロックしないのでそこそこの性能で問題なし。(水冷は不要)
- LGA1200に対応していること。
ブラウジング用途であればリファレンスファンでも十分だと考えられるが、現在Intel製CPUには一部モデルを除きリファレンスファンが搭載されていない。
また、耐久性や熱容積を考えても外付けCPUファンはあった方が良いだろう。(そこまで高くもないので)
PCケース
- 可能であればフロントのUSB端子がType-C gen3.2とType-A gen3.2に対応していること。
ここをケチるとM/BにH570チップを採用した意味が半減してしまう。 - サイズはATXでも可。
- 5インチベイ(DVDドライブ搭載可)があること。
- 電源ボタン、USB、イヤホンジャックが上部に付いていて使いやすいものであること。
- めちゃくちゃ安いケースを使ったら後悔した経験があるので、そこそこの価格帯のモデルであること。
以前使用していた3000円程度の激安ケースは中々に酷かった。搭載されているファンは1つだけ、錆に弱い、3.5インチベイの留め具が無い、フロントUSBが緩くて装着感が無い、電源ボタンが引っ掛かるなどなど、不満を言い出せば切りがない。
しかもこれらはスペック表にはなかなか見えてこない不満点だ。
ケースは妥協するなとはよく言ったものだが、少なくともよくわからないメーカーの格安ケースは避けた方が賢明だろう。
なお、USB Type-Cや5インチベイがあるケースから選択しようとすると、あまり選択肢が無いことに気付くかもしれない。
ケースは一度買ったらなかなか買いなおしできないので、慎重に選ぼう。
最後に
以上、そのうちWindows11の更新案内が出される頃を見計らって購入しようと思う。
おそらく新しいPCにWin10をクリーンインストールし、そこから無料アップデートできるはずだ。
筆者的には実に10年ぶりの自作に胸が躍る。
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