2021年6月以降に国内3キャリアから発売が予定されているXperia 1 III。
「性能はよさそうだけど、買い替えして…大丈夫?」
このページでは、そんな声にお応えします。
歴代100機種以上のXperiaを解説してきた管理人が、新型Xperia 1 IIIを買うべき人、買うべきではない人をスペックやコスパを踏まえて評価・解説します。
そもそもどんなスペックなの?
このページを訪れる方は既にスペックはご存知かと思いますが、あらためておさらいします。
OS | Android 11 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 888 2.8 GHz / 2.4 GHz / 1.8 GHz Octa-Core 64bit (SM8350) |
メモリ | 12 GB |
ディスプレイ | 6.5 インチ 3840 x 1644 ピクセル |
ストレージ | 256 GB |
サイズ | 165 x 71 x 8.2 mm |
重量 | 187 g |
ひと言でいってしまえば、最新のスペックを搭載した、5G対応のフラッグシップXperiaです。
2020年5月に発売された先代Xperia 1 IIの後継機種にあたります。
性能は良さそうだけど、買った方が良いの?
その通り、性能が良いからぜひ買いましょう!
…なんてことはありません、お金持ちを除けば。
順を追って解説しましょう。
CPUやメモリなどのベースとなるスペックが進化した
そもそも何が良くなったの?
以前の機種と比べて、ベースとなる基本スペックが進化しましたよ。
先代モデルであるXperia 1 IIと比べて、CPUやメモリ、ストレージなどのベースとなる基本スペックが進化しました。
ひと言でいってしまうと、全てが変わりました。
機種 | Xperia 1 III | Xperia 1 II |
OS | Android 11 | Android 10 |
SoC (CPU) | Qualcomm Snapdragon 888 2.8GHz / 2.4GHz / 1.8 GHz Octa-Core 64bit (SM8350) | Qualcomm Snapdragon 865 2.8GHz / 2.4GHz / 1.8 GHz Octa-Core 64bit (SM8250) |
メモリ | 12 GB | 8 GB |
ディスプレイ | 6.5 インチ 3840 x 1644 ピクセル | 6.5 インチ 3840 x 1644 ピクセル |
ストレージ | 256 GB | 128 GB |
サイズ | 165 x 71 x 8.2 mm | 166 × 72 × 7.9 mm |
重量 | 187 g | 181 g |
ソニー公式としても、
「ソニーの最新技術を磨き抜いた5GフラッグシップXperia」
と謳っています。
言い換えれば、必要以上の過剰なスペックを持ったスマートフォンともいえます。
現状のスマートフォンのスペックに満足できていない方以外にとっては、あまり魅力にはならないでしょう。
カメラに可変式望遠レンズを搭載
スペック以外は何が変わったの?
カメラのレンズが進化しましたよ。
Xperia 1 IIIには注目すべき3つの新技術が搭載されています。
その内のひとつ目の新技術が、カメラのレンズに可変式望遠レンズを搭載したこと。
これはカメラ内部のレンズ位置が動くことで、望遠やズームを1つのカメラユニットで行える技術です。
最近のスマホには望遠やズームに対応するために3~4個(多いとそれ以上)のカメラが付いています。
しかしXperia 1 IIIは可変式望遠レンズを搭載することで、カメラの数を抑えつつ望遠やズームに対応することができるようになりました。
風景や星空を撮影するほか、接写(近くの被写体を撮影すること)もしたい人に便利な機能です。
ディスプレイが進化
カメラ以外はどうなのかな?
ディスプレイの性能が良くなりましたよ。
ふたつめの新技術として、Xperia 1 IIIは4K HDR 120Hz シネマワイドディスプレイを搭載しています。
これは世界初の技術で、今まで以上に鮮明な映像を、滑らかに表現することができるようになりました。
4K画質は昔のXperiaでもありましたが、120Hzに対応したことは注目したいところ。
通常のスマホは1秒間に60回画面が切り替わる仕様ですが、Xperia 1 IIIは1秒間に倍の120回画面が切り替わる仕様になっています。
これにより従来より2倍滑らかに画面が表示されるため、咄嗟の反応が必要なゲームで効果を発揮するようになりました。
音楽再生機能に360 Reality Audioを搭載
あとは変わってないのかな?
音楽再生機能が進化しましたよ。
あまり注目されていませんが、音楽再生機能も進化しました。
これも世界初の技術で、360 Reality Audioと呼ばれています。
これは何なのかというと、簡単にいえば立体音響のこと。
ボーカルやコーラス、楽器などの音源ひとつひとつに立体感を持たせ、生演奏に囲まれているような音響を再現する技術です。
今あなたがイヤホンやヘッドホンをしているなら、下の動画を聴くとこの技術を理解できますよ。
ニッチな技術ですが、これからの音楽体験が変わるかもしれませんね。
コスパについて
目新しい機能は分かったけど…コスパはいいのかな。
以上の機能にどれだけお金を払えるかが問題です。
それではコスパを見ていきましょう。
10万円越えは必至
過去の販売価格からみて、10万円越えは必至です。
スペックやカメラ性能、ディスプレイ、音楽機能にどれだけお金を払えるかが問題でしょう。
特に、近年のXperia販売価格は上昇傾向にあるため、手に取りやすい価格となることは期待できません。
従来のXperiaにも言えることですが、コスパが良いとは言えないかもしれません。
最後に
だから私は、Xperia。
以上、Xperia 1 IIIの解説と評価でした。
飛びぬけたスペックや新技術がある一方、コスパはあまり良いとは言えない機種。
しかしカメラやゲーム、音楽再生に拘りがある人にはオススメできる機種と言えます。
コスパを求める人は、廉価版モデルのXperia 10 IIIを選んだ方がいいでしょう。
詳細は以下のXperiaの歴史でも解説しています。
ちなみに、Xperia大好き人間である管理人の参考にならない超主観的意見としては、Xperia 1 IIIは買いです。なんかワクワクするし。
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