飛行機に乗る際、気になるのが「持ち込めるモノ」について。
特にガジェットが好きな方は、PCやスマホ、モバイルバッテリーは必需品ですよね。
国内線・国際線にかかわらず、持ち込み・預け入れができるか気になるところ。
というわけで、気になる「 モバイルバッテリー 」の機内持ち込みについて紹介いたします。
機内持ち込みはできるのか?
はじめに結果から言ってしまいます。
モバイルバッテリーは、機内持ち込みできます(ほとんどの場合)。
これは国土交通省のホームページや、各航空会社のホームページでも確認できます。
>> 機内持込・お預け手荷物における危険物について – 国土交通省
リンク先を確認するとわかりますが、モバイルバッテリーの容量によって持ち込めるかどうかが変わってきます。
これを簡単に表にまとめるとこんな感じ。
ここで気になるのは、容量の単位が Wh という見慣れないものになっていること。
この単位について、わかりやすく補足をしてみましょう。
「 Wh 」とは?
Wh とは、簡単に言うと電力をどれだけ使ったかの値。
一方モバイルバッテリーによく記載されている mAh は、電池の放電容量。
mAh を Wh に変換するのは、とても簡単です。
mAh → Wh 計算方法
多くのモバイルバッテリー(スマホ用)の場合、以下の計算でWhが求められます。
「 mAh(電池の容量) を1,000で割り、5をかける 」
たったこれだけです。
割ったりかけたりしていますが、これは
「 Wh = mAh ÷ 1,000 × V 」
という計算をもとにしています。
たとえばAnkerのモバイルバッテリー、Astro E1を例にとってみましょう。
このモバイルバッテリーの容量は5,200mAhです。
これを例にとると、
5,200 ÷ 1,000 × 5 = 26 Wh
5,200mAh のこのモバイルバッテリーは、26Wh ということがわかります。
したがって、スマホ用モバイルバッテリーであればおおよそ 20,000 mAh以下 のモバイルバッテリーであれば、問題なく機内持ち込みできます。
( 20,000mAh ÷ 1,000 × 5V = 100 Wh )
なお、モバイルバッテリーの種類によっては、V(電圧値)が5Vではなく3.7Vだったりします。
外装などに電圧値が記載されているので、確認してみてください。
要注意点
計算したWhと、実際のWhは異なることがほとんどです。
実際のWhの方が大きい場合も考えられるため、注意してください。
つまり…..
先の計算によってWhを求めましたが、たいていのモバイルバッテリーは 計算した値とは異なるWhである ことが多いです。
Ankerの Astro E1 の場合、計算では 26Wh でした。
しかし 実際の値は 19.24 Wh となっています。
「計算してみたら100Wh以下だったし、オッケー!」
と思っていると、実は100Wh以上だったなんて場合が考えられます。
しっかりと製品の仕様を確認してみてください。
Whの記載が無い場合は、余裕をもって 20,000 mAh 以下 のモバイルバッテリーを持っていくようにしましょう。
空港の保安検査場でモバイルバッテリーを捨ててしまうなんてことがあると最悪です。
まとめ
スマホ用モバイルバッテリーであれば、おおよそ20,000 mAh以下のモバイルバッテリーは問題なく飛行機の機内持ち込み可能です。
なお、モバイルバッテリーの預け入れはできません。
Whを求めるには、計算ではなく製品の仕様を確認するようにしましょう。
※Wh を求めるには、mAh を1,000で割って電圧値(V)をかけることで求められます。
( Wh = W*h = A * V * h = { mAh / 1000 } * V )
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