これまで、Windows同士でファイル共有をするには「ホームグループ」を使用するのが一般的でした。
ところが、Windows10ではファイル共有の設定が超簡単になっています。
めんどうなパスワードの入力などは必要ありません。
特に、Windows10のPCとWindows8.1のPCでの共有は超簡単に行えます。
今回、その共有の設定方法などをお伝えします。
>> STEP 1. 前提条件の確認
>> STEP 2. 共有の基本設定
>> STEP 3. フォルダの設定
>> 最後に確認
STEP 1. 共有の前提条件
以下で紹介する共有の方法は、使用するPCが全て同じアカウント(Microsoftアカウントなど)でログインされている場合でも、全く別のアカウントでログインされている場合でも共有できる方法です。
所々手順が異なりますが、ほぼ同一手順で問題なく共有できます。
また使用するPCのOSは、Windows10もしくはWindows8.1が条件となります。
Windows7などを使用している場合は手順が異なる場合があるため本稿では紹介いたしません。
当然ながら、共有は家庭内(LAN内)で行うものとします。
外出先(WAN環境)での共有設定とは大きく異なりますのでご注意ください。外出先でのPC使用時は設定を元に戻しましょう。
STEP 2. 共有の基本設定
前提条件の確認が終わったところで、いよいよ共有の設定に移ります。
非常に簡単です。
まずはじめに、PC画面の右下にある”ネットワークアイコン”を右クリックして、”ネットワークと共有センターを開く”をクリックしてください。
すると下のような画面が出てきます。
画面の左側にある、”共有の詳細設定の変更”をクリックしてください。
画面が変わりました。
下の方に”すべてのネットワーク”という欄があります。
その欄の右側にある”下向き矢印”マークをクリックすると、メニュー欄が展開されます。
下の方に”パスワード保護共有”という欄が出てきます。
共有するPCが同じアカウントでログインされている場合、そこにある”パスワード保護共有を有効にする”をクリックし、チェック出来たら”変更の保存”をクリックしてください。
共有するPCが異なるアカウントでログインされている場合、”パスワード保護共有を無効にする”をクリックし、チェック出来たら”変更の保存”をクリックしてください。
・注意
外出先の公共無線LANを使用する場合、”パスワード保護共有を有効にする”に設定しなおしましょう。共有フォルダが覗かれる可能性があります。
これにて共有の基本設定は終わりです。
簡単ですね。
続いて、共有したいフォルダの設定に移ります。
STEP 3. フォルダの設定
フォルダの共有設定です。
共有したいフォルダを右クリックすると、”共有”の欄が出てきます。
そこから”特定のユーザー”をクリックしてください。
“特定のユーザー”をクリックすると、下のような画面が出てきます。
共有するPCとアクセスするPCが同じアカウント(同じMicrosoftアカウントなど)を使っている場合は、このまま”共有”ボタンをクリックしましょう。
これだけで終わりです。
もしその後にネットワークの選択画面が出てきた場合は、”プライベートネットワーク”を選択しましょう。
説明文に「家庭内」などの説明が出ています。
では続いて、共有するPCとアクセスするPCで別のアカウントを使用している場合の共有設定です。
同じアカウントじゃない、もしくはわからないという方は、先の「共有する相手を選んでください」という画面で、”下向き矢印”ボタンから”Everyone”を選択してください。
“追加”をクリックします。
適宜、アクセス許可のレベルを変更してください。
最後に”共有”ボタンをクリックしたら、終了です。
お疲れさまでした。
最後に確認
最後に、共有できているかどうかを確認しましょう。
共有PCにアクセスするPCで、エクスプローラーの左側にある”ネットワーク”をクリックし、出てきたPCをクリックしてください。
いくつかPCが出てきた場合は、そのうちのどれか一つが先ほど設定したPCです。
名前などから判別できるかと思います。
(適当にクリックして確認してください。間違えても問題ありません。)
該当するPCアイコンをダブルクリックすると、目的のフォルダが出てくるかと思います。
これで共有したフォルダやファイルに自由にアクセスできるようになりました。
うまくいかない方は、PCがスリープ状態になっていないか、共有設定がしっかりとできているか、LTEなど外部回線で接続していないかなどを確認をしてください。
なお、ルーターを2台以上使用している場合や、ルーターの設定によっては共有できない場合があります。
※共有中にスリープ状態になった場合
動画など、大容量ファイルを共有中にPCがスリープ状態になってしまうと、共有が一時中断されてしまいます。
その場合、共有の実行ウィンドウから再開をする必要があります。
しかしいちいち再開の操作をするのも面倒です。
そのため共有中、特に大容量のファイルを扱っている最中は、PCがスリープにならないよう設定する必要があります。
電源設定からスリープを制御すればよいのですが、個人的には”Sleep Timer”というソフトの使用をオススメします。
このソフト”Sleep Tool”は、CPU使用率やネットワーク使用率、ディスク書き込み量などからスリープを制御することができます。
詳しくは以下の記事をどうぞ。
>> 録画用PCに絶対入れておきたいフリーソフト2選
以上で共有設定の一連の設定方法は完了です。
もしうまくできない方は、今一度ルーターなどの設定を見直してみてください。
コメント
私が使うWIN8.1のPCがメインのマシンで、家族が使うPC(WIN7からWIN10に買い替え)と共有を設定しようとして、どうしてもできません。ホームグループを設定しなくてもいいのはよくわかりました。やってみましたが、メインPCへのアクセスを拒否されます。「ルーターの設定によっては共有できない」と書かれておられますが、どういう点をチェック、修正(できれば)したらよいのか教えていただければありがたいです。ちなみに、ルーターは、BUFFALO AIR STATION WZR-HP-G450H です。
吉田様、コメントありがとうございます。
共有設定ですが、トラブルのほぼ全てはパソコンのOS上での設定により発生します。従って、ルーター設定が問題になることは殆ど無いという前提条件のもと、チェックしてください。(つまり、共有できないのはPCの設定によるものが大半であるということです)
1. 二重ルーターになっていないか
Win8.1とWin10が同じルーターに接続されていますでしょうか。それぞれ別のルーターに接続されている場合、共有できません。
2. ファイアーウォール設定で、ポートをブロックしていないか
ルーターのファイアーウォール機能で、Windowsの共有に必要なポートをブロックしている場合共有できません。ルーター管理画面の「パケットフィルタ設定」などで、TCP/UDP 135、TCP/UDP 137、TCP/UDP 138、TCP 139、TCP/UDP 445などのポートがブロックされていないか確認してください。
3. その他ファイアーウォール設定
共有を行う際には、ルーターのファイアーウォールを通過します。上記2項以外でファイアーウォールの設定に「ブロック」などが設定されていないか確認してみてください。なお、ファイアーウォールの設定を変更することはセキュリティリスクを負いますので、設定を変更する前に一度どのようなリスクがあるのか検索することをオススメします。
ルーターでの設定は以上になります。
ルーターの機種によってはポートの設定などあるかもしれません。共有設定は基本的にはルーターよりもPCの設定に大きく依存しますので、今一度PCのセキュリティ設定などを見直してみてはいかがでしょうか。
「すべてのネットワークに対してパスワード保護共有を無効にする」
とさらっと説明されていますが、今の時代にセキュリティ意識が低すぎませんか?
この設定をしたノートPCやタブレットなどを公衆無線LANなどにつないだ場合、第三者から共有フォルダが丸見えになると思います。
そもそも前提として「使用するPCが全て同じアカウント」と言っているのですから、パスワード保護共有を無効にする必要はないはずです。
わざわざ「プライベートネットワーク」「パブリックネットワーク」がプロファイルとして分けられている意味をきちんと認識されていますか?
こういった脆弱な方法でファイル共有するユーザーが後を絶たないために、ホームグループのような安全な共有方法が用意されているのですよ。
通りすがり様
コメントありがとうございます、当サイト管理人です。
記事の通り、本設定は家庭内での使用を目的としたものですので、外出先での使用時は設定が異なります。
一部記事をわかりやすくReWriteし、外出時は設定を戻すよう注記しました。
以上、お役に立てれば幸いです。