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Xperiaの歴史 – 2026年

2026年

2026年はまだ途中です。それでも発表済みの1 VIIIと10 VIIIを並べると、Xperiaが重視する方向や苦悩が見えてきます。

AIカメラアシスタントと大型化した望遠センサーを採用。撮影表現をさらに押し広げた。

先代と同等スペックながらキャリア価格は10万円を突破。世界的な半導体価格の高騰が直撃。

2026年時点で見える3つの方向

両機種とも約3万円の価格UP。スペックダウンは何とか回避。

1 VIIIは望遠の強化に加え、撮影方法を選びやすくする機能追加。

10 VIIIは視認性や音、支払時の操作を改良。

Xperia 1 VIIIの価値は撮影に、10 VIIIの価値は日々の使い勝手に表れました。両機種とも約3万円も価格UPし、私たちユーザーにとっては厳しい年に。
それでは、Xperia 1 VIIIから詳細を見ていきましょう。

Xperia 1 VIII

スペック
OSAndroid 16
SoC (CPU)Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5 4.6 GHz / 3.6 GHz Octa-Core 64bit (SM8850-AC)
メモリ12 / 16 GB
ディスプレイ6.5 インチ 2340 x 1080 ピクセル
ストレージ256 / 512 GB / 1 TB
サイズ162 × 74 × 8.3 mm
重量200 g

「撮る。心はずむ。世界が息づく。」

1シリーズの名を踏襲したフラッグシップモデル、Xperia 1 VIII。

これまでの1シリーズと同様、5月に発表、6月に発売となりました。ちなみにXperia 1 IV以降、このスケジュールが崩れたことはありません。

SoCには最新の「Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5」を搭載。
同SoCは前世代の「Snapdragon 8 Elite」から順当進化しており、25%速度が向上したAdreno GPUやAI性能が向上したHexagon NPU等、全体的に2~3割程度のスペックアップを実現しています。

先代のXperia 1 VIIから順当にスペックアップしていますが、発売されてから最も話題となったのはその価格。

いったんこれまでのXperia 1シリーズの価格推移を振り返ってみます。
高いと言われ続けている1シリーズですが、4世代前のXperia 1 IV以降は、意外と価格があまり上がっていないことをご存じですか?

グラフから分かるように、20万円程度で高止まりしています。
順当にいけばXperia 1 VIIIも20万円前後と予想されたのですが…

ところがどっこい、蓋を開けてびっくりの価格は何と23.5万円~。先代Xperia 1 VIIと比較して3万円以上も値上がりする事態に…

逆にこうしてみると2019年に発売したXperia 1の約10万円がお買い得に感じてしまいます…。今思えばいい時代だったのかもしれませんね。

そんな価格が話題になったXperia 1 VIIIですが、気づけばシリーズも8代目に突入。命名規則に則って、Xperia 1, II, III, IV, V, VI, VII, VIIIと数字が大きくなってきました。

そもそもこの命名規則、SONY社内のとある製品に則ったものであることを覚えていますか?

そう、答えはカメラ。

初代Xperia 1が登場した2019年時点で、デジタル一眼カメラのα7シリーズはα7 IIIがリリース、コンデジのRX100シリーズはRX100 VIIがリリースされていました。

ところが、気づけばXperia 1シリーズが世代を追い越す状況に。

歴史を感じるとともに、いつまでこのシリーズが続くのか気になるところ。
このままいけば2028年にはXperia 1 Xという製品が発売されると思いますが、これは2008年に発売された初代XperiaであるXperia X1と酷似した名前。

これぞまさに原点回帰。

20年越しの偶然ですね。これでキーボード付きのXperiaが発売されたらホントに凄い。

そんな冗談はさておき、スペックは先代のXperia 1 VIIから順当進化していて、

機種Xperia 1 VIIIXperia 1 VII
OSAndroid 16Android 15
SoC (CPU)Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5Qualcomm Snapdragon 8 Elite
メモリ12 / 16 GB
ディスプレイ6.5 インチ 2340 x 1080 ピクセル
ストレージ256 / 512 GB / 1 TB256 / 512 GB
サイズ162 × 74 × 8.3 mm162 × 74 × 8.2 mm
バッテリー容量5000 mAh
重量200 g197 g
価格約235,000円約205,000円

などなど、CPU性能やストレージ容量の増加が分かりやすい進化点。フラッグシップモデルに相応しいスペックになっています。

公式サイトでの歴代モデルとのスペック比較

フラッグシップモデルというと昨今は各社こぞってAI搭載をアピールするのですが、Xperia 1 VIIIも同様にアピールしています。その名も、

「XPERIA Intelligence」

AIカメラアシスタントや、ディスプレイの画質調整、オーディオの高音質化等を謳っています。

ただし、AIカメラアシスタント機能は従来の「シーン認識」を「シーン提案」に変更したような機能で、ディスプレイの画質調整はXperia 1 IIIから採用しているディスプレイキャリブレーション、オーディオの高音質化を担うDSEE Ultimateは2020年に発売されたXperia 1 IIから既に搭載されている機能です。
AIという言葉だけを見ると最新感がありますが、中身を一つ一つ見ていくと、

「以前からある技術をAIという看板にまとめた」

という印象。AIと書いておけばそれっぽく見えるかもしれませんが、カメラ以外に目新しさはありません。

そんなAI機能ですが、一方でハードウェアでは大きな進化点が。

それはスピーカー。

Xperiaは昔からオーディオに全力投球していて、

そして2026年、Xperia 1 VIIIでは本体スピーカーが刷新され、これまで困難だった「上下に同じスピーカーユニットを搭載」することに成功しました。

先述の通り、近年のXperiaシリーズはスピーカーの音質に定評があって、エンクロージャーを搭載したり上下2つのスピーカーが正面を向くように配置していて音のバランスが良い。これはiPhoneなどほかのスマートフォンを比較すると明らかです。

Xperia 1 VIIIでは更に上下スピーカーユニットが揃うことで周波数特性が整い、音の立体感が向上しています。量販店などの店頭では音を出すことができないので、購入前に確かめられないのが残念…

購入したら、ぜひ他のスマートフォンと比較してください。特にiPhoneやAQUOS Phoneとの違いには驚くはず。

ここまでを振り返ると、Xperia 1 VIIIは先代から着実に進化していることが分かります。

しかし、それ以上に印象に残ったのは、ソニーが「AI競争」に乗りつつも、最終的にはカメラ・音・ディスプレイというXperiaらしい価値を磨き続けたことでした。

歴代Xperiaを振り返ってきた身としては、「派手ではないけれど、ちゃんとXperiaらしい進化だった」と感じます。
シェアが縮小しながらも利益が大きく伸びていることから、近年のXperia 1シリーズの方針が正しいことは間違いありません。

……とはいえ23万円。

最後の判断は、あなたのお財布と相談してください。

発表2026年6月11日
発売価格 約235,000円
Antutuベンチスコア(v11)3,850,000
公式サイトXperia 1 VIII – Sony Mobile

Xperia 10 VIII

スペック
OSAndroid 16
SoC (CPU)Qualcomm Snapdragon 6 Gen 3 2.4 GHz / 1.8 GHz Octa-Core 64bit (SM6475-AB)
メモリ8 GB
ディスプレイ6.1 インチ 2340 x 1080 ピクセル
ストレージ128 GB
サイズ153 × 72 × 8.3 mm
重量168 g

Xperia 1 VIIIの弟分にしてミッドレンジモデルの「Xperia 10 VIII」。
海外では2026年9月に発売、国内では10月発売予定です。

世界的な半導体価格高騰の影響で、一部リーカーからはメモリ8GBから6GBへのスペックダウンがリークされていましたが、蓋を開けてみれば8GB据置きという結果に。

これで一安心と思いきや、メモリだけでなくSoCも据置きだったり、価格が爆増だったり、色々とツッコミどころ満載です。
まずは先代Xperia 10 VIIとスペックを比較してみると、

機種Xperia 10 VIIIXperia 10 VII
OSAndroid 16Android 15
SoC (CPU)Qualcomm Snapdragon 6 Gen 3 2.4 GHz / 1.8 GHz Octa-Core 64bit (SM6475-AB)
メモリ8 GB
ディスプレイ6.1 インチ 2340 x 1080 ピクセル 120Hz
ストレージ128 GB
サイズ153 × 72 × 8.3 mm
バッテリー容量5000 mAh
重量168 g
価格約99,000円約75,000円

あれ、何も進化していない…?

そう感じてしまいます。基本的なスペックの他、カメラも据置き。
ただし、以下の点が進化しており、

  • ディスプレイ輝度が前モデル比で約50%向上
  • 高性能なスピーカーユニットを新搭載
  • 新機能 Point & Pay メニュー を搭載
  • 6GBの仮想メモリに対応

などなど、スペック表では見えてこない部分では一応進化しています。これらの進化に対して、+2.5万円の価格UPが納得できる方はXperia 10 VIIIを購入しましょう。ちなみにこの価格はSIMフリーモデルの価格で、docomo版は約106,000円と更に高価です。
筆者を含む大多数の方は、おそらく納得できないと思いますが…

一部ではXperia 10 VIIのマイナーチェンジモデルとまで呼ばれる始末。

参考までに、2019年に発売された初代Xperia 10は4万5千円でした。下表のとおり、倍以上の価格です。
なんならフラッグシップモデルである初代Xperia 1の10万3千円よりも高いです。インフレって怖い。

キャリアモデル価格

とはいえ、自作PCを何台か組立てた経験がある筆者としては、昨今の半導体高騰(特にDRAM高騰)の状況をある程度把握しているので、スマホの価格高騰もある程度は理解できます。

PC用なので参考ですが、DDR5 8GB RAMの価格は当記事執筆時点(2026年9月)で2.2万円。これが1年前の2025年9月は0.5万円でした。

価格.com DDR5 RAM 8GB最安品(2026/9/27時点)
https://kakaku.com/item/K0001448115/pricehistory/?lid=itemview_pricehistory

上のグラフのように、とんでもない勢いで価格が高騰しています。
多くのニュースメディアで、スマホ用メモリ(DRAM)も同じように価格が高騰していると報じられています。筆者としては、DRAMの価格高騰分が、そのままXperiaの価格に上乗せされていると理解しています。

まあ、理解はできても納得はできませんが…

今後も価格高騰は続く見込みであるため、スマホ買換えを検討されている方は早めに買換えてしまうか、中古スマホも視野に入れたほうが良いかもしれません。

今なら3年前のフラッグシップモデルであるXperia 5 VのAmazon整備済み品が、Xperia 10 VIIIの半額で購入できてしまいます。
Antutuベンチスコアも約120万点と、Xperia 10 VIIIよりも約1.5倍も高性能です。Xperia 5 IVを使い続けている筆者としても、新品のXperia 10 VIIIより整備済みのXperia 5 Vの方が魅力的に感じます…

ちなみにXperia 5 VのOSアップデートはサポート終了しています。一方、Xperia 10 VIIIは兄貴分のXperia 1 VIIIと同様、

https://www.sony.jp/xperia/products/xperia10m8/

最大4回のOSバージョンアップと最長6年のセキュリティアップデートが予定されています。

ちなみに上記の画像は公式サイトから引用したものです。
よく画像を確認してほしいのですが、

下線部ではXperia 10 VIIからサポート期間が長くなったように書かれています…

「前モデルXperia 10 VIIからサポートを強化し…」

と下線部には記載されています。
ただし、実際には赤枠部の通り前々モデルXperia VIからの進化であり、前モデルXperia 10 VIIからは特に進化していません。

優良誤認とも受け取れてしまうのでは。それとも単なる誤記…?

発売日2026年10月
発売価格 約99,000円
Antutuベンチスコア(v11)830,000
公式サイトXperia 10 VIII – Sony Mobile

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