当時のAndroidはそこそこ使えるようになってきたし、電話やメール、ブラウジングをする分には問題が無かったが、ゲームやAdobe flashの再生はとても重かった。
CPUが非力なシングルコアだったからだ。
そんな中登場したのは、デュアルコアのSnapdragon S3だった。
登場は2011年。登場するや否や、スマートフォンはゲーム機になった。
日本では2012年に発売されたXperia acro HDにSnapdragon S3が搭載された。同年にサービス開始されたパズドラは、スマートフォンがゲーム機になったことを象徴しているだろう。
プロセスルールは45nmのままだった。
しかし、Qualcommは既に二の矢三の矢を準備していた。
熾烈になったSoCの進化競争は、プロセスルールの微細化とGPUアーキテクチャの一新に繋がっていく。
すなわち、Snapdragon S4への系譜である。
Snapdragon S3 Specification
Snapdragon S3の製品群は少なく、僅か3つに留まる。
CPUのデュアルコア化によって、S3シリーズの目標は果たされてしまったのだろうか。
Process rule | 45 nm |
Architecture | Dual Scorpion |
CPU clock | 1.5 GHz (Max.) |
CPU core | 2 |
Release | 2011 |