Snapdragon S1で勢いづいたQualcomm社。
その勢いは、留まることをことを知らなかった。
2010年、「Snapdragon S2」が出荷されたのである。
Snapdragon S1をベースモデルにプロセスルールの微細化を行ったSnapdragon S2は、携帯電話用SoCのシェアを無双していた。
CPUクロックは最大1.5GHzに強化されている。
ちなみに、MediatekやNvidia Tegraといった他社SoCの初期モデルは、この頃に出荷され始めた。
しかし、たかだか600MHz程度のSoC(Mediatek MT6513 / Tegra APX)では、Snapdragonと勝負することすら出来なかった。
SoCシェアはもはやQualcommの寡占状態だった。
2011年、Snapdragon S2が出荷された後、Android市場シェアの7割をSnapdragonが占めていた。
英市場調査会社のStrategy Analytics社の調査によると、携帯電話ベースバンドチップのシェア第1位もQualcommだったようだ。
下のグラフの通り、約4割のシェアをQualcommが握っていた。
Snapdragon S2 Specification
当時はLTEの黎明期だったが、要のLTEモデムは別体で用意されていた。
APQ製品群(例えばAPQ8055)はモデム機能を搭載していないため、QualcommのMDM型番の製品と接続する必要があったのだ。
Process rule | 45 nm |
Architecture | Scorpion |
CPU clock | 1.5 GHz (Max.) |
CPU core | 1 |
Release | 2010 |